今回は2019年10月18日にリリースされた「テリファー」を鑑賞しました。
クラウンの姿をした殺人鬼「アート・ザ・クラウン」がハロウィンの夜に人を殺しまくるホラー映画。
「アート・ザ・クラウン」の魅力が全開でかなり面白い作品です。
さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。
「ストーリー紹介」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。
あらすじ
ハロウィン・パーティの帰り、タラとドーンはダイナーでピエロメイクの男と出会う。すぐにタラたちは店を出るが、その裏でピエロ男はダイナーの店員を殺害していた。
スタッフ・作品情報
監督:ダミアン・レオーネ
原題:Terrifier
製作年:2016年
製作国:アメリカ
上映時間:85分
キャスト
ジェナ・カネル
サマンサ・スカフィディ
デヴィッド・ハワード・ソーントン
キャサリン・コーコラン
マット・マカリスター
ケイティー・マグワイア
映画サイトでの評価
海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中5.6点(13800件の評価)。
国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中3.2点(604件の評価)。
ストーリー紹介
※まずは重要なネタバレなしで行きます。
・ハロウィンの日。ふたりの女性(ドーン、タラ)がピザ屋で白塗りをしたクラウン姿の男・アート・ザ・クラウンと出会う。
・ドーンが面白がってアート・ザ・クラウンに絡む。アート・ザ・クラウンは店の従業員から追い出される。
・その後、食事を終えたドーンたちが車に戻るが、タイヤがパンクしていた。
・タラは、姉のビクトリアに迎えに来てくれと電話する。
・そしてタラは近くのマンションでトイレを借りる。
・車にいたドーンがどこからともなく現れたアート・ザ・クラウンに襲われる。
・アート・ザ・クラウンはマンションの中でタラや清掃員、マンションの住人も襲ったうえ殺してしまう。
ここから重要なネタバレあり
・さらに、タラたちを迎えに来たビクトリアも襲われ、顔を食われてしまう。
・そこに通報を受けた警察がやってくる。
・追い詰められたアート・ザ・クラウンは持っていた拳銃で自殺する。
・アート・ザ・クラウンは死体解剖のため施設に運び込まれるが、そこで突然よみがえりそこにいたスタッフを襲う。
ここでエンディング。
感想
※今回は重要なネタバレなしで行きます。
ジャケットに写るのはクラウンの姿をした殺人鬼「アート・ザ・クラウン」。キャッチコピーの「ギコギコしちゃうぞ♪」の通り、ギコギコとえげつない殺し方をします。
この「アート・ザ・クラウン」が人を次々と殺していく「だけ」のシンプルな内容ですが、過激な描写や彼のキャラの良さのおかげでなかなか楽しめる作品に仕上がっていました。
「アート・ザ・クラウン」のキャラがいい!
ジャケットに大きくのっている「アート・ザ・クラウン」のキャラがとにかく強烈で最高です。いわゆる大道芸のクラウンの姿をしていますが、メイクや角ばった頬骨、そして大柄な体格が相まって非常に不気味な存在感を放っていました。そんな彼が街中で主人公たちをじっと見る姿、あるいはピザ屋で席に着く姿が「日常の中に現れた異物」としてかなりシュールで怖いと同時に可笑しさもある。
「アート・ザ・クラウン」は目を付けた相手に対して大げさにほほえむ表情が印象的で、ひょうきんなキャラかと思ったら時折冷めた表情も見せます。何を考えているかわからずつかみどころのないキャラに余計に怖さを感じてしまいます。つかみどころがないといえば、赤ちゃんの人形を我が子と言い張る女性と「アート・ザ・クラウン」との交流シーン。あぁここで彼のひととなりが掘り下げられるのか・・・と思わせておいて、そんなわけねえだろ!という梯子外し。僕はここで完全に彼の魅力に取りつかれてしまいました。あと、意外性という意味では普通に銃を使うキャラ付けもよかったですね。大体こういうキャラが使うのって刃物系ですから。
殺人シーンは「アート・ザ・クラウン」の一方的な殺戮というわけではなく、襲われた人々が反撃する場面が結構あって、「アート・ザ・クラウン」のタフさ、ひるまなさもの一つの魅力になっています。あと、襲われた相手が反撃するのってやはりそこは単純にテンションが上がってきます。
ゴア描写
ここまで「アート・ザ・クラウン」自体の魅力を語ってきましたが、ゴア描写も見逃せない要素の一つ。ジャケットのキャッチコピーにもある登場人物を生きたまま「ギコギコ」するシーンはマジですごい。かなり衝撃的です。「アート・ザ・クラウン」は人の顔を痛めつけることに強いこだわりがあるようで、顔面欠損描写もなかなかのエグさがあります。
ゴア描写が好きな方は楽しめる作品になっていると思います。
総評
とにかく殺人鬼「アート・ザ・クラウン」の魅力があふれ出ている作品で、紹介文の「ホラー映画界期待の新星(ゲオ宅配レンタルより)」も伊達じゃない!続編の「テリファー2」も2021年に公開が決まっているようで今から楽しみでしょうがない。
ということで、評価は10/10としました。
参考サイト:ゲオ宅配レンタル
本作は現在アマゾンプライムに加入している人なら無料で観ることができるのでもしよかったらどうぞ!
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