今回は、映画「ゴジラ×コング 新たなる帝国」を紹介します。
作品の基本情報
ストーリーの簡単なまとめ
詳細なあらすじ
作品設定の解説
という順番でご紹介します。
結末のネタバレがあるのでご注意ください。
作品情報
地上世界の征服を企むタイタン“スカーキング”とコングゴジラチームの戦いを描いたアクション映画。
ゴジラとコングを主体とした一連の作品群、モンスターヴァースの5作目です。
地下空洞で暮らしていたコングは同族と出会いますが、スカーキングがほかの猿を暴力で従えていることを知ります。コングはゴジラやモスラの助けを借りスカーキングに立ち向かいます。
キャスト:
レベッカ・ホール(アイリーン・アンドリュース)
ブライアン・タイリー・ヘンリー(バーニー・ヘイズ)
トラッパー(ダン・スティーブンス)
ケイリー・ホトル(ジア)
2024年製作/117分/アメリカ
原題:Godzilla x Kong: The New Empire
ストーリー概要
・部族のリーダー・スカーキングは地表を征服しようと企んでいた
・コングはゴジラやモスラ、人間の力を借り、スカーキングに戦いを挑む
・地表での最終決戦でコングチームはスカーキングに勝利する
あらすじ
地下空洞から謎の信号が届く
ゴジラとコングが香港でメカゴジラを倒してから3年後。
コングは、地下空洞で暮らしながら、同族を探していた。
一方ゴジラは、人間社会を襲うタイタンを撃退する人類にとっての守り神として地上で暮らしていた。
タイタンの調査を行う特務機関モナークは、地下空洞から発せられた謎の信号を検知する。髑髏島の先住民族イーウィス族の少女ジアもまた同じ信号をキャッチしており恐ろしい幻覚に悩まされていた。
コングは虫歯の痛みに耐えかね、治療をしてもらうため地下空洞から地上へと出てくる。タイタン専門の獣医師トラッパーに抜歯と差し歯をしてもらった。
ジアの養母でモナークで働くアイリーン・アンドリュース博士は、地下空洞の信号の正体を探るため調査隊を結成。トラッパーやジアのほか、タイタンに詳しいポッドキャスト配信者バーニー、探査機パイロットのミケルと共に地下空洞を探索することになる。
地下空洞を探索する調査隊
アンドリュースらの調査隊は歯の治療が終わったコングに続いて探査機で地上と地下空洞をつなぐポータルに入った。
地下空洞へとたどり着いたアンドリュースらは、モナークの前進基地がタイタンによって破壊されていたことを知る。
一方、コングは同じ猿型のタイタンの群れから急襲されるが、なんとか追い払う。コングはそのなかにいた、スーコという子供の猿に彼らの住処に案内させることにした。
モナークやジアがキャッチした地下空洞からの信号をゴジラもまた受け取っており、それが意味することも知っていた。ゴジラは来たる戦いに備え、ティアマトという太陽フレアを蓄えるタイタンを倒し、そのエネルギーを吸収する。ゴジラの背びれや目はピンク色に変化した。
アンドリュースらは、ジャングルの奥地で遺跡を発見。その近くの村で、ジアを除き全滅したと思われていたイーウィス族と出会う。イーウィス族の女王とテレパシーで会話をしたジアは地下空洞から発せられた信号はイーウィス族が出した救難信号であったと気づく。
地表征服を目指すスカーキング
アンドリュースはある部屋に描かれた壁画からコングと同種族のスカーキングというタイタンの存在を知る。
かつてスカーキングは、地表世界を征服するため、彼の部族と共に地表に進出する。しかし、その企みはゴジラによって阻止され、地下空洞の火山地帯に追いやられてしまう。スカーキングは再び地表征服することを夢見てその機会をうかがっていた。
コングはスーコの案内で猿族が働く洞窟にたどり着く。仕事中にへまをした猿を監視役が罰するのをみたコングがその間に割って入った。騒ぎを聞きつけたスカーキングが王の間から出てきてコングと対決をする。スカーキングはシーモという強力な凍結ブレスを放つタイタンを操り、コングを追い詰める。凍結ブレスを右手の斧で受け止めたコングだったが、彼の手までも凍り付き重傷を追ってしまう。スーコの誘導でその場から撤退したコングは、その気配をたどってジアのもとにやってきた。
このときコングの後をついてきた偵察にイーウィス族の村に地表につながるポータルがあることを知られてしまう。
トラッパーの診断の結果、コングの右腕は凍傷を負っていて、そのままスカーキングと戦うことは困難だった。そこでコングの力を増大させるモナークのパワーハウス計画の一環として試作されたグローブをコングの右腕にはめる。するとコングは力を取り戻し、グローブの力を試すように右手を地面にたたきつけた。
ゴジラの助けを求めるコング
スーコがスカーキングが部下と共に迫ってきていることを伝えるためにやってきた。ジアは、ゴジラに助けを求めるようコングに言う。
コングはポータルを抜け、エジプトのピラミッドがあるあたりにやってくる。そのことを察知したゴジラは、コングに向かってきて激しい戦闘が始まる。ジアによって召喚されたモスラが両者の仲裁に入り争いをやめさせた。
イーウィス族の村にスカーキング軍団がやってくる。アンドリュースらが時間稼ぎをする間にコングとゴジラが駆けつけ、軍団と戦い始める。やがて、コング、ゴジラ、スカーキング、シーモがポータルに吸い込まれ、ブラジルの海岸に現れる。コングとゴジラは、スカーキングとシーモと戦う。遅れてやってきたスーコの助けもありコングとゴジラは戦いに勝利した。
仲間の部族と出会ったジアが彼らの元で暮らすだろうと考えたアンドリュースは、ジアに別れを告げた。しかし、予想に反してジアはアンドリュースと一緒に暮らすことを選択した。
ゴジラはイタリアのコロッセオで丸まり休息を取りはじめた。コングは、スーコとシーモと共に同族のもとに帰り、スカーキングの圧政が終わったことを告げる。
解説
ここからは劇中で語られた設定や怪獣について解説していきます。
地下空洞について
前作で本格的に描かれ始めた地下空洞ですが、本作ではさらにその詳細が語られています。
まず、ジアを除き滅びたとされた髑髏島の先住民族イーウィス族ですが、実は地下空洞に彼らの仲間が大勢いることが明らかになります。彼らの村には複数の光る巨大なピラミッドがあり、それらは地面と天空から向かい合う形でそびえたっています。このピラミッドには地下空洞の重力を操る不思議な力があり、イーウィス族がピラミッドを使って反重力衝撃破を放つシーンなんかもあります。
また、前作では地下空洞といえば木々が生い茂るジャングルが登場するだけでしたが、本作では火山活動が活発な灼熱地帯があることもわかっています。そして、そこにはこれまた滅びたとされていたコングの同族が暮らしており、スカーキングという悪い猿が恐怖でほかの猿たちを支配してました。
コングとジアがそれぞれ失われた同族と出会うというのが本作のテーマの一つですね
タイタン“スカーキング”
スカーキングはコングと同族の猿型タイタンであり、この種族を暴力で支配するリーダーです。骨でできたムチのような武器を携え、俊敏で縦横無尽に駆け回りながら戦うスピードタイプ。武器の先についているクリスタルの指揮棒で、シーモというタイタンを操ることもできます。コングよりも背は小さく体長は役96メートルほど。(コングは102メートル)
タイタン“スーコ”
スーコはコングと出会い、後にその仲間になる子供の猿型タイタンです。コングを倒す任務を与えられたスーコは、不本意ながら彼の隣でその機会をうかがっています。やがて、コングのやさしさに触れ考えを改めたスーコはコングに協力しスカーキングに立ち向かうことになります。コングと比べると小型なスーコですが、その体長は45メートルほどあるそうです。(海外ファンサイトより)
タイタン“シーモ”
スカーキングに操られるシーモは凍結ブレスを放つ強力なタイタンです。爬虫類型をしており、ゴジラと少し似た姿をしています。スカーキングの支配から解かれた後は、コングに友好的で最終的には仲間になります。
タイタン“ティアマト”
ティアマトは海に住む細長い形をした龍や蛇に似た姿のタイタンです。ティアマトは太陽フレアを吸収する特性があり、さらに強くなりたいゴジラに殺され、エネルギーを吸収されてしまいます。