「オーメン」映画ネタバレ結末感想 怖いシーン解説あり

映画「オーメン」の怖いシーン、あらすじ、観た感想を紹介します。

1976年製作の映画でありながら今も語り継がれる名作悪魔ホラーです。4月5日に本作の前日譚「オメーン・ザ・ファースト」が公開になるのでぜひこの記事で復習していってください。

結末のネタバレがあるのでご注意ください。

ジャケガリ君
ジャケガリ君

最新作「オーメン・ザ・ファースト」のあらすじはこちらから!

作品情報

悪魔の子を養子に迎えた家族に起こる惨劇を描いたホラー映画。

アメリカ人外交官ロバートは生まれてすぐ亡くなった子供の代わりに養子を迎え入れ、ダミアンと名付ける。ダミアンが5歳の誕生日を迎えた日から、次第に周りで不可解な出来事が起こるようになっていき・・・。

1976年製作/アメリカ
原題:The Omen

ストーリー概要

・アメリカ人外交官ロバート・ソーンの妻キャサリンが生んだ赤ん坊が死産になる。

・ロバートは妻には内緒で養子を迎え入れダミアンと名付けて夫婦で育てる(妻は実の子だと思っている)。

・ダミアンが5歳になったころから、ソーン夫妻の周りで不穏な出来事が起こり始める。

・ダミアンの乳母によってキャサリンが殺される。

・ダミアンが悪魔の子であると知ったロバートは、その息の根を止めようと短剣を振り上げる。

・殺人を食い止めるため警察官がロバートを射殺する。

怖いシーン紹介

本作の怖いシーンを紹介します。上映時間のどのあたりにあるかも記述するのでショッキングな描写が苦手な方は参考にしてみてください。

・首吊り(13分17秒ごろ)
ダミアン5歳の誕生日に乳母のホリーという女性が家の屋根から首吊りをします。多くの子供が観ている中での首吊りでかなり刺激が強いです。

・串刺し(44分38秒ごろ)
ロバートに対し、ダミアンは悪魔の子でありいずれあなたの家族の命を奪うと忠告したブレナン神父がそのすぐあとに避雷針に体を貫かれ亡くなります。

・首はね(1時間33分56秒)
ダミアンを殺すことを躊躇するロバートに対しジェニングスという写真家が自分が代わりにやると言ったあと、彼はトラックの荷台から滑り落ちたガラス板に首をはねられてしまいます。

あらすじ

養子を迎え入れる

アメリカ人外交官のロバート・ソーンは妻キャサリンの出産した赤ん坊が死産となったことを知る。そのことを知らないキャサリンには内緒で孤児の少年を引き取り、実の息子として育てることにした。ダミアンと名付けられたその子と亡くなった息子が生まれた日時は奇しくも同じ6月6日午前6時だった。

頻発する不穏な事件

駐英大使となったロバートは、キャサリンやダミアンとイギリスに引っ越しをする。

ダミアンの5歳の誕生日に、ベビーシッターのホリーが建物の屋根にのぼり首をつって亡くなる。

後日、ロバートのもとにブレナンという神父が訪ねてくる。ブレナンは「キリストの力を借り悪魔の子ダミアンを倒せ」と鬼気迫る勢いでロバートに詰め寄る。ロバートはその話を信じずブレナンを追い返した。

ソーン夫妻のもとにベイロックという見知らぬ女性がやってくる。乳母として働く依頼を受けたと本人は主張するが、ロバート、キャサリンともに乳母を頼んだ覚えはなかった。夫婦は不審に思いながらも依頼状を見せられたことで納得し、住み込みで働いてもらうことになった。

ベイロックは、ダミアンとふたりきりになって早々に「そなたを守りに来た」と不可解な発言をする。

キャサリンに起こる悲劇

ロバートのもとに再びブレナン神父が現れ、「キャサリンは妊娠しており、母子ともどもダミアンに殺される」と忠告した。続いて、ブレナン神父はイスラエルのメギドにいるブーゲンハーゲンに会いに行けと助言する。

ロバートがその話を真に受けず立ち去った後、ブレナン神父は雷の直撃によって折れた避雷針に串刺しになって亡くなる。

自宅の2階で作業をしていたキャサリンは、3輪車で走ってきたダミアンにぶつかられ一階に落下してしまう。身ごもっていた赤ん坊は流産となり、キャサリンは大けがを負った。

ロバートのもとに顔見知りだった写真家のジェニングスという男から連絡が来る。ジェニングスは現像した写真をみせてきた。ホリーやブレナン神父が被写体の写真に謎の影が映りむ不吉な写真だった。

ダミアンの母の正体は?

ロバートとジェニングスはダミアンの正体を探るために、生後間もないころのダミアンを知るスピトレー神父のところを訪れた。スピトレーにダミアンの母はどこにいるのか聞くとチェルベットという墓地の名を答えた。

墓地に向かったふたりは、ダミアンの生みの親の墓を開けるとそこには山犬の白骨化した死骸が入っていた。隣にあったロバートの息子の墓には頭蓋に穴の開いた赤ん坊の白骨遺体があった。息子は生まれた途端に何者かに殺されたのだとロバートは悟った。

やがて、山犬の群れが現れふたりは襲われるが、なんとかそこから逃げ出した。

キャサリンが亡くなる

ロバートは入院中のキャサリンに電話をかけ、今すぐイギリスを離れるよう伝える。キャサリンは出発の準備を進めているとベイロックが現れ、病院の窓から突き落され亡くなってしまう。

ロバートとジェニングスはブーゲンハーゲンのもとを訪れた。ロバートはブーゲンハーゲンから短剣を渡され「教会の祭壇でダミアンを突き刺して息の根を止めろ」と言われる。「ダミアンが悪魔の子という確証がない」と躊躇するロバートに対し、頭に「666」のあざがあるとブーゲンハーゲンは言った。

帰り際、「幼い子供を殺すことはできない」とロバートは短剣を投げ捨てる。ジェニングスが「代わりに自分がやる」とその短剣を拾おうとすると、トラックに積んであったガラス板が荷台から滑り落ち、ジェニングスの首をはねてしまう。

ダミアンを手にかけようとするロバート

ロバートは覚悟を決め、自宅へと戻った。ベッドで眠るダミアンの髪を切ると、たしかに「666」のあざがあった。後ろから襲い掛かってきたベイロックを振りほどき、ダミアンを教会に連れていく。

祭壇でダミアンに短剣を突き刺そうとしたところで、ロバートは駆けつけた警察官によって銃で撃たれて亡くなってしまう。

ロバートとキャサリンの葬儀が行われる。ダミアンは夫婦の墓の前でニヤリと微笑んだ。

感想

ただの子供だと思っていた少年が実は悪魔の子だった!その恐ろしい事実が丹念な描写の積み重ねで明かされていくわけですが、そういった演出のすべてが不穏で最高です。世にあるジャンプスケア的驚かせ映画もありですが、本作のような静かなトーンで観客を心の底から震え上がらせる作品もまた良いです。

こういう不吉な演出でじっくりと恐怖感を高めていく作品が好きな方なら絶対にみるべき一作です。

およそ50年ほど前の作品ですが、今見てもバツグンに怖かったです。