「アクアスラッシュ」映画感想ネタバレ(10/10点)人の忠告はちゃんと聞こう

今回は「アクアスラッシュ」を鑑賞しました。

若者たちが何者かによって仕掛けられたウォータースライダーでえらい目に合うホラー映画。

ウォータースライダーのシーンがすさまじい凄惨さで、もうここを見られただけでも十分という感じでした。

個人的な評価は10/10点です。

作品情報

監督:レナウド・ゴルティエ
出演: ニコラス・フォンテーヌ、ブリタニー・ドリスデル、マドリーヌ・ハーヴェイ、ポール・ジンノ、ラニサ・ドーン、ニック・ウォーカー
原題:AQUASLASH
製作年:2019年
製作国:カナダ
リリース:2020-07-22
上映時間:72分
映画サイトでの評価:「IMDB」4.1/10点、「フィルマークス」2.5/5点。

ストーリー紹介

[su_spoiler title=”ストーリーの流れを知りたい方はこちらをクリックしてください。(ネタバレを含みます)” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]
高校の卒業を祝うパーティが水上公園で開催される。卒業生の1人であるジョシュもそのパーティに参加し、夜にはバンド演奏を披露する事になっていた。

卒業生以外にも、その公園の運営者、従業員などが入り混じり、思い思いの馬鹿騒ぎをしている。

そんななか、謎の人物がその水上公園で密かに殺人を行う。被害者はジョシュの父親のマイケル。マイケルを殺した後、その犯人は3本あるウォータースライダーのうち一本に鋭利な刃物を設置する。

次の日、ウォータスライダーで賞金が出るイベントが開かれる。3人がひとチームとなり、3本のスライダーでそれぞれのチームが一斉にスタート。スライダーを滑りきった速さを競うというもの。

スライダーに刃物が設置されたことに気づいた人間が、イベントを中止するよう必死に訴えかけるが、その忠告は聞き入れられず、最初のレースがスタート。運悪く刃物が設置されたスライダーを滑った人たちが次々と切断され、終点のプールに流れ込んでいく。プールにいた人たちは当然大パニックに…。

プール脇に待機していた監視員はスライダーの上にいるイベントを仕切っていたプリシラに無線で「滑るのをやめろ!」と叫ぶが、うまく意思疎通が取れず、スライダーを次々と滑っていく若者を止めることができない。プリシラも、夫でこの水上公園の運営者であるポールとレースをすることに。ポールは刃物があるスライダーを滑ってしまい死亡。

合計9人がスライダーの餌食となり、世間をにぎわす大きなニュースとなる。のちに、この一件はジョシュの父親・マイケルが精神に異常をきたした上での犯行と結論付けられる。

しかし、実際の犯人はプリシラだった。過去にこの水上公園の同じ場所でプリシラの父親が事故で死亡しておりそのことが彼女を凶行に駆り立てたのか?彼女の真意はわからないまま。ただ、ジョシュが不動産業をやっていた父親の会社を引き継ぎ、水上公園を商業施設に建て替えることを承認したとき、その場にいたプリシラは満足そうな笑みを浮かべていた。

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感想

・人体破壊描写は必見!

ジャケットにあるようにウォータースライダーの途中に刃物が設置してあり滑ったひとの体がバラバラになるシーンが売りです。まぁ逆に言うとそこだけの映画ですがここは本当に凄まじい。こういうのを見慣れている僕もちょっと目を伏せがちに見てしまいました。スライダーを3人一組になって滑ります。1人目はスパッと切断されますが、2人目以降は滑ってきたときの勢いが落ちているからか、刃物が徐々に体にめり込んでいくという地味に嫌な描写になっています。人体がバラバラになる様子がかなり作り込んであって超リアル。切れた肉片はスライダーの先にあるプールへと落ちていきます。プールは血でどんどん赤くなっていき、そこには足やら胴体やらの肉片が浮かんでいる。プールにいてその地獄絵図を目撃した人たちは当然パニックに。この場面では、SEとか音を全体的に絞り、離れた場所からのショットも挟むことで、どこか冷徹さを感じさせ、それがこのシーンの異様さをより増しています。

そこにいた人々がスライダーを滑るように犯人が仕向けているという面もありますが、「スライダーを滑るな!」と忠告しても言うことを聞かない人たちがどんどん滑っていきます。観ているコチラとしては「言うこと聞けよ!」ともどかしさを感じますが、そのもどかしさ自体も楽しいと言うか。一種のお祭りのような展開に段々とテンションが上っていきます。この映画から得た教訓は「人の忠告はちゃんと聞こう」ということでした・・・笑

本当に凄まじいシーンなので、人体破壊とか苦手でなかったらぜひ鑑賞してほしいですね。

切断シーンに至るまでの展開は、まぁ、オマケというやつです。とはいえ、そのオマケのシーンも意外と楽しめるというかすくなくとも寝落ちさせない程度の面白さは担保されていました。そこで描かれているのは、キャラ同士の揉め事です。観客はこの場で殺人が行われることを知ったうえで見ているので、登場キャラ同士が揉めるたびに「「AとBが揉めているということは、Bを恨んでいたAが犯人だ!」「いや、CもDのことを嫌っていたから犯人はCかもな?」と犯人当てをしながら観ることになるのでそれがいい刺激になって飽きることがありません。

あと個人的な好みでありますが、映画の登場人物が楽しそうにはしゃいでいるのを観るのが好きです。僕自身、テンションを上げてはしゃぐタイプではないのですが、何故か映画でそういう人達を見るのが好きなんです。これは潜在的に自分もはっちゃけてみたいと考えているからでしょうか。とにかくコチラまで楽しくなってきます。

※ここからは重要なネタバレを含みます。

犯人はプリシラという女性で、水上公園を経営しているポールという男性の妻です。オチのところでプリシラが犯人ということが明かされますが、その動機はちょろっと示されるだけ。ということで、簡単にではありますがプリシラが犯行に至った動機を考えてみたいと思います。プリシラが犯行に及んだきっかけは、彼女の父が例の水上公園のスライダーを滑って怪我をして死亡してしまったことだと思われます。これは単なる妄想ですが父が滑ったとき、スライダーの途中に鋭利なモノが飛び出ていてそれで傷を負ったのかも。それでプリシラは父が死んだときと同じような、いやもっとバージョンアップした状況を作り、他の人間にも父と同じ目に合わせてやりたいと考えたのかもしれません。

まとめ

人体切断シーンに持てる限りの力を注ぎこんだホラー映画という感じです。

人体切断シーンが必見なのはもちろんそこに至るまでも飽きさせないような工夫もありますし、何より上映時間が72分とかなり短め。若者がはしゃぐのを見せられて退屈だなぁとおもっていても案外すぐに例の人体切断シーンに突入します。グロいのが苦手でなければぜひ!

というわけで評価は10/10点としました。

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