映画「SISU シス 不死身の男」のあらすじと観た感想を紹介します。
結末のネタバレがあるのでご注意ください。
2023年製作/91分/R15+/フィンランド
原題:Sisu
あらすじ
金塊を手に入れた男
第二次世界大戦中の1944年。フィンランドがソ連と休戦協定を締結。このことをきっかけにナチス・ドイツはフィンランドの街や重要インフラを破壊し市民を捕らえる焦土作戦に乗り出した。
同じころ、伝説の老兵アアタミ・コルピは金塊を求め、採掘を行っていた。大量の金塊を見つけたアアタミは馬に乗って銀行に向かった。
アアタミの道中にはブルーノ・ヘルドルフ中尉率いるナチスの戦車隊がいた。そのうち何人かの兵士にカバンを調べられ金塊を持っていることを知られてしまう。
アアタミは兵士たちを殺し馬で逃げるが、地雷を踏んでしまい馬が死んでしまう。アアタミが金塊を運んでいることを知ったブルーノは兵士を使ってアアタミを捕えようとする。アアタミは様々な方法でそのピンチを潜り抜け、逃げ切ることに成功した。
アアタミは焦土と化した小さな町にたどり着いた。そこへブルーノがふたりの兵士、シュルツとヴォルフを連れてやってくる。ブルーノたちはアアミタを捕え首に縄を巻き柱に吊るした。そのまま死ぬだろうとその場を去っていくブルーノたち。アアタミは首が締まらないように柱から横に飛び出た棒に足の傷口をひっかけて体を支えた。
金塊を取り返すアアタミ
こうして生き延びたアアミタは、金塊を奪っていった戦車隊に反撃を開始する。兵士から銃を奪い捕虜の女性たちに渡した。女性たちは兵士たちを銃で一網打尽にする。
アアタミは、戦車に飛び乗り出口をこじ開けようとする。アアタミを始末しようと戦車の外に出てきたヴォルフとアアタミは戦車から落ち格闘が始まる。アアタミはヴォルフを服従させるが殺しはせず、女性たちに引き渡した。
ブルーノとシュルツが乗る戦車が搭乗予定の飛行機の前に到着する。彼らは金塊をもってノルウェーに飛び立つ予定だった。ブルーノはシュルツを銃で撃って殺し、待っていたパイロットとともに飛行機に乗り込んだ。
無事に金塊を取り戻した
バイクで戦車を追ってきたアアタミは、離陸寸前の飛行機にツルハシをひっかけてつかまった。飛行機の内部に入ったアアタミはブルーノと格闘し彼を爆弾とともに飛行機から落とし殺した。一方そのころ、パイロットの体調不良によりコントロールを失った飛行機が墜落しようとしていた。
アアタミは、衝撃に備え自分の体を機内に固定した。
飛行機の墜落を生き延びたアアタミは銀行に赴き、窓口で金塊を紙幣との交換を申し出た。
感想
諦めない心
必死に探し当てた金塊をナチスに奪われた男がどんなにぶちのめされても再び立ち上がり金塊を取り戻すお話。
敵兵士からの一斉射撃や戦車の砲撃を受ける
地雷原を駆け抜ける、
縄で首を吊られてつるされる
などあらゆる困難な状況を知力と不屈の精神で潜り抜けていきます。
副題に「不死身の男」とある通り、これ普通死んでねぇか?という窮地から何度も這い上がる姿が熱すぎます。
そして、その不死身さがあまりに行き過ぎて、なんでコイツ死なねぇんだ、とだんだん笑えてもきます。
ラストの飛行機墜落からの生還はさすがに死んでなきゃおかしいだろ(笑)
どんな危険な目に遭って金塊を取り戻してやるという主人公の姿はあきらめない気持ちの大切さを教えてくれて元気をもらえる映画です。
迫力とおっかなさ
序盤の戦車隊と主人公のバトルも注目ポイントです。
戦車の砲撃が馬に乗る主人公を掠めるところや、一斉射撃を盾で防ぐ場面、主人公と敵兵士双方が地雷原を進むシーンなど、戦闘の迫力とおっかなさが半端なく心臓がバクバクしっぱなしでした。
霧の中からシルエットが浮かび上がる戦車の画もカッコよくてミリタリー系の映画が好きになりそうです。
この序盤のシーンは多くの人に観てほしいです。
結構グロイ
地雷で馬や人間の体がバラバラに吹き飛ぶ
戦車にひかれた人間の体がぺしゃんこになる
など、結構グロイ場面がありましたのでそのあたりは注意してください。
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