映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のあらすじ(ネタバレ結末あり)

映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のあらすじを紹介します。

結末のネタバレがあるのでご注意ください。

作品情報

ゴジラとギドラの戦いを描くアクション映画。

「ゴジラ」、「キングコング 髑髏島の巨神」に続くモンスター・ヴァースの3作目です。

巨大生物“タイタン”が存在する世界を舞台に、環境テロリストがモナークによって捕らえられたタイタン(ギドラ)を解放。文明社会の破壊を目指す彼らの野望を、モナークがゴジラを使って阻止しようとする物語が描かれます。

2019年製作/132分/アメリカ
原題:Godzilla: King of the Monsters

ストーリー概要

巨大生物“タイタン”が存在する世界が舞台
人類の文明を破壊しようとするテロリストがギドラを世に放つ
ギドラはほかのタイタンを目覚めさせ世界の都市を襲撃させる
モナークはゴジラを呼び起こし、ギドラと戦わせる
ゴジラがギドラに勝利し、ほかのタイタンたちがゴジラを王として崇める

あらすじ

巨大生物を操る装置が奪われる

突如として現れた怪獣によって多くの人々が犠牲になったサンフランシスコの悲劇から5年後。地球にはゴジラを含む巨大生物“タイタン”が多く存在することが明らかになり、それらを研究するモナークの前進基地が世界各地に作られた。

中国の雲南省にあるモナーク第61前進基地では、エマ・ラッセル博士やその娘マディソンらによって巨大生物モスラと交信するための研究が行われていた。

ある日、突然暴れだしたモスラをエマが怪獣の生態音を再現して怪獣を操ることができる装置“オルカ”を使い落ち着かせた。しかし、その直後、施設に環境テロリストのアラン・ジョナ率いる傭兵部隊が侵入してきて、エマとマディソン、そしてオルカを奪っていく。このとき、モスラも基地から逃げ出し、近くの滝の中で蛹化した。

この事件の一報を受けた芹沢博士は、連れ去られたふたりとオルカを取り戻すため、エマの元夫のマークに協力を求めた。

ギドラの覚醒

一方、ジョナは南極の第32前進基地を襲撃し、三つ首の巨大生物モンスター・ゼロ(ギドラ)が閉じ込められた氷に爆弾を仕掛ける。

モナークチームに加わったマークは司令船アルゴで南極に急行した。モナークの兵士のバックアップを受けながら基地に侵入したマークは敵の傭兵を銃で脅し、エマとマディソンを助け出そうとする。しかし、エマは自分の意思でギドラを解放するという予想外の行動に出る。

ギドラが建物を破壊しはじめるなか、エマとマディソンは、ジョナのヘリコプターに乗り去っていく。基地からギドラが出てきたところで、ゴジラがやってきて戦いが始まる。しばらく、戦闘が続いた後、ギドラは飛び去っていった。

アルゴに戻ったモナークチームのもとにエマから連絡が入る。エマはジョナと手を組んである目的のため隔離されたタイタンを解放していることが明らかになる。

エマの目的

エマはこう主張する。地球の支配者である人類が戦争や環境汚染で地球を破滅に導こうとしている。生命体である地球はタイタンを目覚めさせ、人類の文明社会を破壊し、地球のバランスを保とうとしている。しかし、政府がタイタンを隔離・抹殺すれば、人類は地球は破滅させてしまう。

そこでエマは、捕らえられたタイタンを解放し、人類の文明を後退させることで人類存続を実現しようとしていたのだった。

エマとの通信終了後、イスラ・デ・マーラ基地から飛行するタイタン(ラドン)が逃げ出した。
モナークチームは、ギドラがラドンに向かって飛行していることに気づき両者を戦わせることにした。ギドラはラドンを倒しアルゴに向かってくる。そこへゴジラが現れ、ギドラとの戦闘が始まる。

アメリカ軍は半径3キロの生物を死滅させる試作兵器オキシジェン・デストロイヤーをギドラとゴジラに向けて発射する。ギドラは、兵器の影響を受けず飛び立っていく。ゴジラのバイタルは下がりゼロになったことが確認された。

ギドラは、休眠中だった世界中のタイタンを目覚めさせ、各地で暴れさせる。

芹沢博士の最期

成体となったモスラがゴジラと交信を試みていることからゴジラがまだ生きていることが判明。モナークはギドラを倒すために休眠状態のゴジラを呼び起こす必要があると考えた。そこで放射線をエネルギーとするゴジラに核爆弾を撃ち込み回復を早めることになる。道中で核爆弾のタイマーが故障したことから芹沢博士はゴジラのすぐそばで自ら爆弾を起爆し犠牲になった。核爆弾によって目覚めたゴジラはギドラの元へと泳いでいった。

マディソンはオルカを持ってボストンの野球スタジアムにやってきて、スピーカーをオルカと繋ぎ、その信号を世界中に伝えた。こうして、都市を襲撃していたタイタンの活動を停止させることに成功した。

ゴジラ対ギドラ

しかし、オルカの信号を聞きつけたギドラがマディソンを襲おうとする。そこへゴジラが現れ、マディソンは命拾いをした。

モナークがギドラと戦うゴジラを援護するなか、マディソンを探していたエマが現場にやってきてマークと合流し娘の行方を捜し始めた。崩壊した自宅のがれきの下からマディソンを発見した。

モスラの助けを借りながら戦うゴジラだったが、ギドラの激しい攻撃によって次第に弱っていく。

エマは、ピンチのゴジラを助けるためオルカでギドラをおびき寄せることにした。ギドラがエマに気を取られている間に、ゴジラがモスラの力で体内の熱核反応を制御し新たに体得した熱波攻撃でギドラを燃やしつくす。

ゴジラを王として認めたタイタンがひれ伏す中、ゴジラは空に向かって咆哮した。

エンドクレジット中に、タイタンによって自然環境が回復していること、髑髏島で地震が発生したこと、ゴジラとコングが戦う壁画が発見されたことが示される。

また、エンドクレジット後に、漁師によって発見されたギドラの首をジョナが買い取る姿が描かれる。

解説

ここからは作品内で語られた重要な設定について解説していきます。

エマがタイタンを目覚めさせる理由

環境テロリストと手を組んだエマはギドラやそのほかのタイタンを目覚めさせる計画を実行します。

その理由は、以下の通りです。

人類がこの惑星の支配者となって数千年、人口過剰や環境汚染、戦争といった問題を引き起こした。地球にとっての病原菌である人類は、地球の免疫機能であるタイタンによってある程度間引かれることで地球のバランスが保たれるはずである。しかし、人類がタイタンを支配下に置けば免疫機能は作動せず、近いうちに地球は破滅してしまう。だからこそタイタンを人類から解放し、地球の破滅を防ぐ必要がある。

ギドラ

今作で登場するギドラに関するギドラの設定は以下の通りです。

ギドラはほかのタイタンと違い宇宙から飛来した地球外生命体である。そのため、首が取れてもすぐに再生する力を持つ。

モナーク

本作でモナークは政府から目をつけられているという設定になっています。政府はすべてのタイタンを殲滅したいと考えている一方、モナークはタイタンを調査・研究し、彼らとの調和を目指す方針でいるからです。政府がモナークを解体するかもしれないという話も出てきます。