「ヘルディセント」映画ネタバレ感想 ちょうどいい面白さ

映画「ヘルディセント」のあらすじと観た感想を紹介します。

結末のネタバレがあるのでご注意ください。

作品情報

米英軍人がアフガニスタンで謎の怪物に襲われるモンスターパニックアクション映画。

英国軍人のシンクレアは、任務先のアフガニスタンでゲリラ兵から逃げるため近くにあった施設に逃げ込む。しかし、そこは謎の怪物の巣窟だった。シンクレアを追ってきたゲリラ兵が次々と怪物の餌食となるなか、シンクレアはなんとか施設から脱出する。米軍に保護され基地に連れていかれたシンクレアだったが、そこに例の怪物がやってきて・・・。

2022年製作/97分/イギリス・アメリカ・ハンガリー合作
原題:The Lair

あらすじ

謎の怪物と遭遇

ある任務中にアフガニスタンの上空を飛行していた英国空軍大尉のシンクレアはゲリラの襲撃に遭い不時着を余儀なくされる。

不時着後すぐにゲリラ兵に見つかり、とある防空壕に逃げ込んだ。シンクレアを追って防空壕に侵入してくるゲリラ兵だったが、突然現れた怪物に襲われる。シンクレアはその隙を見て防空壕から脱出した。そして、偶然そこを通りかかった米軍兵士たちに救出され、彼らの基地で手当てを受けることになった。

シンクレアが防空壕でみた怪物の話をするが、誰も聞く耳を持たなかった。

しかしその夜、基地は例の怪物の襲撃を受ける。兵士たちは、必死に応戦するが次々と怪物に殺されていく。激しい戦闘が繰り広げられるが、夜が明けるころには怪物は姿を消していた。

怪物の正体

基地に一体だけ残されていた死体を解剖することに。こうして怪物の生態が少しだけ明らかになる。怪物は紫外線に弱く、行動できるのは夜間のみ。そして、臓器は普通の人間のものであった。

シンクレアが目撃した怪物の情報を上層部から引き出すことに成功していた米軍のフィンチ少佐が怪物の正体を語り始める。

かつて、異星人が乗った宇宙船がアフガニスタンに落下。それを察知したソ連はアフガニスタンに侵攻し異星人のDNAを手に入れた。そして、そのDNAを人間に組み込み新たな生物を作り上げる研究を開始した。その結果生まれたのがシンクレアたちが目にしたあの怪物であった。

そんな話の最中に死んだはずの怪物が起き上がり、その場にいる人間を次々と襲い始める。シンクレアは怪物から伸びた触手にからみつかれたところ助けてもらい命を取り留める。フィンチ少佐は手りゅう弾のピンを抜き、自ら怪物に突っ込んだ。怪物はフィンチ少佐とともに爆発した。

怪物との闘い

生き残ったシンクレアや数人の兵士たちは怪物を倒すため防空壕に向かった。入口に爆弾を仕掛け怪物を一網打尽する計画だったが、兵士の一人フックが怪物に連れ去られたため施設に足を踏み入れることになる。

怪物を倒しフックと合流し、一行は急いで出口に向かう。しかしそのころ、屋外で待機していたウィルクスが数人のゲリラ兵の急襲にあう。

防空壕内で怪物との戦闘を繰り広げた結果、生き残ったのはシンクレアとフックのみ。ふたりは防空壕から脱出し、ウィルクスを捕らえたゲリラ兵を殲滅させる。

そこへ米軍の飛行機がやってきて防空壕に強力な兵器を投下。怪物の存在を隠し通したかった米軍が隠ぺいのために行った作戦であった、そのことを知らされていなかったシンクレア、フック、ウィルクスの3人は車に乗り込みその場から離れ無事生還した。

感想

ちょうどいいエンタメ映画

ヘルディセントという邦題は、本作の監督ニールマーシャルの過去作で傑作と名高いディセントが由来。原題のThe Lairは「(動物の)巣・ねぐら」という意味で、劇中の怪物が生息する防空壕のことを指しています。

さて、本作ヘルディセントですが、ジャンル映画として手堅く作られた安定して楽しめる一作でした。

英国軍人の主人公が敵から逃げるためにたまたま足を踏み入れた施設は謎の怪物のねぐらだった。そこから脱出した主人公は米軍の基地に保護されるがその基地も怪物の急襲にあってしまう。やがて、その怪物が実はソ連の研究によって生まれた異星人と人間のハイブリッド生物であることが判明。米軍上層部はその事実を隠しておきたかったらしく、主人公たちにそのことを知られてしまった今、隠ぺいを図るためある強力な兵器を施設に投下しようと準備を進めていた・・・。

「主人公VSゲリラ軍」「主人公VS怪物」の戦いを中心にすえたうえで、ソ連の異星人研究米軍上層部の思惑が良いアクセントになって意外と面白いストーリーでした。

そして、本作において怪物は重要な要素ですが、怪物がちゃんと怖いのが素晴らしい!怪物の攻撃を食らったら顔がえぐれたりと、エグイ死に方をします。そのため、怪物がこちらに迫ってきて追い詰められていく場面が非常に怖いんです。

そして、エグイ死に方と関係あるのでここで話しておきますと、それぞれのキャラがきちんと立っていて好きになれるキャラが多いのもグッド!好きになったキャラたちが遠慮なくエグい殺られ方をするから毎回ショッキングで楽しいです。

また、印象的な見どころも各所に用意され観客を飽きさせない心意気も感じます。

たとえば、米軍基地に大量の怪物がやってきて大規模な戦闘になる場面。下あごを切り裂かれた兵士の死にざまが脳裏に焼き付いて忘れられません。

あとは、死んだ化け物を解剖する場面もかなり面白いです。怪物の死体の人形を実際に作っているのですが、その造形の作りこみに引き込まれます。そして「すでに死んだと思って油断していた怪物が急に動き出す」のがセオリーとしてあるので、この死体も動き出すんじゃないか?と勘ぐって勝手にビクビクしてしまいました(実際に死体は動き出します)。

分かりやすい見どころのほかにも、異星人の存在を匂わせるロマンあふれる設定や、怪物が思いのほか知的で人間の心の中を触手を使って読もうとする展開など、細かい部分でもワクワクさせてくれます。

意外に面白いストーリー、見どころが各所にあり飽きない構成などエンタメとしてのツボを押さえた一作でした。

大傑作とは言いませんが、観て損はない作品です。気になった方はぜひ。

 



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