映画「ララバイ 悪霊子守唄」のあらすじ感想(ネタバレ結末あり)

今回は、映画「ララバイ 悪霊子守唄」を紹介します。

作品の基本情報

あらすじ

感想

という順番でご紹介します。

結末のネタバレがあるのでご注意ください。

作品情報

夜泣きのひどい赤ん坊に歌った子守唄のせいで超常現象に悩まされる夫婦の姿を描いたホラー映画。

監督:ジョン・R・レオネッティ

キャスト:
ウーナ・チャップリン
ラモン・ロドリゲス
リアーヌ・バラバン
キラ・グロイエン

2022年製作/89分/アメリカ
原題:Lullaby

あらすじ

子供を授かったばかりのジョン、レイチェル夫婦が新しいアパートに越してきて子育てを始める。

赤ん坊のイーライは四六時中泣き続け、夫婦は疲弊していく。

ある日、レイチェルは母親から送られてきた本に載っていた子守唄を歌うとイーライが嘘のように泣き止んだ。しかしそれ以来、たびたび老婆の姿をした悪霊が家に現れるようになる。

そこで、レイチェルは本の持ち主であった姉のビビアンに助けを求めた。

レイチェルが歌った子守唄は、神が創ったアダムの妻リリスを冥界から召喚する、呪われた歌であることが判明。ビビアンはその歌を口ずさみ、自分の息子をリリスに奪われていた。

レイチェルは、イーライをリリスから守るためビビアンを家に招いた。

ビビアンはレイチェルを裏切り、イーライの手を傷つけ血を流してリリスを誘い出した。自分の息子を取り戻すためだった。

レイチェルは、リリスによって鏡の中の世界に連れ込まれたイーライを探し始める。イーライを発見したレイチェルだったが、そこにリリスが立ちふさがったため、彼女の体にガラス片を突き立てる。ビビアンがリリスの気を引く間に、レイチェルはイーライを抱いて元の世界に戻ろうとあたりを彷徨う。

各家庭が子育てをする姿が鏡ごしにみえるエリアを進んでいると、そのなかにジョンがラビ(ユダヤ教の聖職者)から教わった呪文を唱えている鏡を発見し、そこに飛び込んだ。割れた鏡から現れたリリスを呪文で追い返したが、赤ん坊をよく見るとそれはイーライではなくビビアンの息子ザックだった。

レイチェルとジョンはイーライを取り戻すため、例の本を子育て中の親に送る準備を始める。

感想

育児中の親に悪霊が襲い掛かるという本作の内容は2018年の「ベイビーキャッチャー」というホラー映画を彷彿とさせます。

育児ノイローゼをテーマにしたホラーは、赤ん坊を育てることの大変さが良く伝わってきて、胃がキリキリと痛むので割と好きです。

さて、本作、基本はジャンル映画の域を出ない平凡なホラー映画という感じですが、そのなかにおっ、これはいいな!と思えた箇所がありました。

それは、家の鏡が悪霊の世界とつながっていて、主人公が鏡の向こうで息子を探すラストの展開です。

家の中だけで完結するこの手のジャンル映画のなかで、別世界に舞台が広がるところにワクワクを感じました。

ただ、悪霊の安っぽいCGは萎えますね。あと、悪霊をチラ見せするとかもなしに、あけすけなく登場させるので怖くないのは致命的です。

主人公夫妻が危機的状況にもかかわらずお互いに言い争いをすることもないというのはこの手の映画ではあまり見たことがなく(他は大体ケンカしてる)、そこに理想のパートナー像を垣間見た気がしました。

どうしても見るべき作品ではありませんが、育児ホラーが気になった方は良かったらどうぞ。(ベイビーキャッチャーの方がおすすめですが・・・)

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