「テリファイド」映画感想(ネタバレ/解説)最高レベルのホラー映画!

「テリファイド」は2017年のアルゼンチン映画。ギレルモ・デルトロ製作によるハリウッドリメイクも決定しています。DVD等のリリースは4月3日ですが既にNETFLIXで配信中のためそちらで鑑賞しました。
テリファイド [Blu-ray]
テリファイド [Blu-ray]

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:デミアン・ラグナ

キャスト
マキシ・ギオーネ
エルビラ・オネット
ノルベルト・アマデオ・ゴンサロ
ジョージ・ルイス
アグスティン・リッタノ

原題:Aterrorizados

製作年:2017年

製作国:アルゼンチン

配給:インターフィルム

上映時間:87分

参考サイト映画.com

あらすじ

ブエノスアイレスのとある住宅では次々に怪奇現象が起きていた。下水溝から湧き上がる不気味な声、歩く子供の死体、そして、ポルターガイスト現象。警察官のマザはパラノーマル現象を研究するチームと力を合わせ、そこで起きている現象の謎を解明しようと乗り込むが、研究チームに殺意に満ちた最恐の悪霊たちが襲い掛かって来た! (Amazonより引用)

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感想

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

理解できないという怖さ

まず結論から言うと久々に怖い映画観てしまった・・・という感じです。A級、B級問わずホラー映画ばかりを観ている私ですが、本作はその中でもかなり怖い部類に入ります。本作の怖さはズバリ悪霊の正体や目的が説明されないことにあります。一般的なホラーであれば登場する悪霊に対し何らかの説明がされます。これは〇〇という悪魔でこういう目的で襲ってきている、といった具合に。しかし、「テリファイド」の場合全くといっていいほどそういった解説がありません。あの裸の男の正体は?死んだ少年が生き返った理由は?あるキャラの目がおかしなことになっているのはなぜ?疑問は山ほど出てきますがそれらについての説明は一切されません。悪霊の正体や目的がわかると過去に観た映画との共通点を無意識に見出して安心してしまう部分がありますが、本作は他の映画への参照をさせてくれないので寄る辺なさがハンパなく、ただただその場で起こる恐ろしいできごとを直視するしかありません。

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フレッシュな恐怖表現

本作は「何なのその恐怖シーン…」と若干引いてしまうフレッシュな恐怖描写が最高でした。まず何といっても墓から這い出て自宅の椅子に座っている少年でしょう。その少年は交通事故で死亡し埋葬されるも這い出て自宅にいた母親のいる前で席に着いたというのです。その通報を受けてマリオたちが自宅に訪れるとそこには腐りかけで顔色が黒く変色した少年が今はじっとしたまま椅子に座っています。顔色が悪い少年が椅子に座って目のまえの机には牛乳や食事が用意されていて…というこの絵面がシュールで、怖いのは怖いけど今まで味わったことのない怖さだぞこれは・・・と困惑してしまいました。余談ですがこのシーンは少年が歩いて戻ってきて着席したということを母親の証言にとどめ、実際に映像としてみせなかったことがより不気味さを際立ててるのではないかと思います。少年が歩いているシーンを映像にしてしまっていたら怖さもここまでのモノがなかったと感じます。

終盤ロゼントックという男性が何かによって食器棚の中から手を吸血されるというシーンも「何それ…」と思わず声に出してしまう困惑恐怖シーンです。何でしょうかこのシーンをみたあとの胸のモヤモヤ感は…。言語化できない気持ち悪さで、とにかくよくこんなシーンを思いつくなと感動してしまいます。

総評

最高レベルの怖いホラー映画でした。怖さの質がほかのホラーとはまた違うという点もポイントが高いです。というわけで評価は10/10としました。

ストーリー紹介

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

登場人物

ウォルター:自宅での怪現象に悩まされアルブレックという超常現象の専門家に相談する。

フネス:ウォルターの隣人の男性で、同じく怪現象を体験する。その怪現象によって妻が死亡。

クララ:フネスの妻。怪現象によって死亡する。

マリオ:検死官をしていた過去をもつ男性で、現在は超常現象の調査を行っている。

アルブレック:超常現象の専門家の女性。

ロゼントック:アルブレックの同僚の男性。

アリシア:ウォルターやフネスと同じ地域に住む女性。息子を事故で亡くしてしまう。

ある家で起きた怪現象

フアン、クララ夫妻の暮らす家で怪現象が多発。下水溝から何者かの声が聞こえる、夜中に隣の部屋から壁をたたく音が聞こえてくる。きわめつけはクララが見えない力によって宙に浮き壁に何度も叩きつけられ死亡。フアンは妻殺しの犯人と疑われ逮捕されてしまいます。取り調べのため警察署に拘束されたフアン。彼と対面したマリオ、アルブレック、そしてロゼントックの3人はフアンの隣人ウォルターの身に起きた怪現象を調査中で、フアンに過去数週間で何かおかしなことはなかったかと聞きました。フアンは隣人のウォルターの家から物音が聞こえうるさかったという話をしました。

ウォルターの身に降りかかった恐怖

時間は過去に戻ります。ある日からウォルターは自宅で怪奇現象に悩まされるようになります。ベッドがひとりでに動き出したことから始まり、ついには人のような何かを目撃してしまいます。フアンが聞いた音とはウォルター宅で起きた一連の怪現象のものだったのです。

少年が交通事故で亡くなる

ウォルターが怪現象に悩まされていたある日、ひとりの少年がウォルター宅の敷地に入り水を飲もうとします。すると、ウォルターの家の中から何者かの声が聞こえ、驚いた少年が道路へ出たところで車に轢かれ死亡してしまいます。

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少年は墓から這い出てきたという

警察官のフネスとマリオは亡くなった少年の母親の通報を受け自宅へと向かいました。母親の証言によると、死亡した少年は墓に埋葬されたものの、その後、墓から這い出て自宅に戻り椅子に座ったと言います。そして、今は座ったままの状態で動かなくなっていました。

アルブレックに協力を依頼

マリオは少年の家の前で超常現象の専門家であるアルブレックを発見し、調査への協力を依頼します。

フアンの家で調査を始める

時間は現在に戻ります。取り調べ中、マリオたちは調査のため家を貸してほしいとフアンに頼みます。今回の超常現象はフアン宅だけではなくその周辺の地域一帯で起きており、近所の家には調査の許可を取っており残るはフアンのみとなっていたのでした。フアンの許可が下りたところで、マリオ、フネス、アルブレック、ロゼントックの4人は超常現象の調査を開始します。ウォルターの家でフネスとロゼントックが調査していたところ、食器棚に隠れた何者かにロゼントックが血を吸われてしまいます。その後、マリオ、アルブレックも恐ろしい目に遭ってしまいます…。度重なる怪現象に怖気づいたフネスは一度車でその場から逃げだしますが、再び戻ってきて事故死した例の少年の家にガソリンをまいて火をつけます。

取り調べを受けるフアン

あのおぞましい事件から月日は流れ…。警察はフネスが少年の家に火をつけ逃亡した事件として捜査をしていました。警察署に呼び出されフネスやマリオたちのことを聞かれるフアン。その最中、彼は警察官たちの後ろを指さし、やけど跡のあるロゼントックがいると言います。そこにあった椅子が動いたかと思うとものすごい勢いこちらへ飛んできました。

解説

アルブレックは偶然あの場所にいた?

アリシア宅で超常現象を調査中だったマリオはウォルターの家の前にいたアルブレックを発見し、調査に協力してもらうことになるという展開ですが、アルブレックはなぜあの場所にいたのでしょうか?怪現象に悩まされていたウォルターがアルブレックに相談する場面ががあるのでウォルター宅を調査すべくやってきたということだと思われます。

ロゼントックは霊体になった?

ラストシーンでフアンが警察署で何もない場所を指さしロゼントックがあそこにいると言う場面があります。ロゼントックは普通の人には見えない何かになったのでしょうか。マリオやアルブレックに関しては終盤何かに襲われ変わり果てた姿になるというシーンがありますが、ロゼントックの場合は何かに吸血されるもののその後襲われたりするシーンはなし。吸血されたことで人間の目には見えない姿に形を変えたということでしょうか。

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コメント

  1. ピチぷりうんこ より:

    どうもピチぷりうんこです
    自分もホラーが好きなんで、いつもこのレビューを参考にさせてもらってます

    「テリファイド」。。中々面白そうっすねー!他にもお薦めのホラーがあったら教えてください

    • vgamer より:

      テリファイド、ネット上でほかの方のレビューを読むと賛否分かれる作品のようですね。個人的にかなり好きな作品です。

      おススメホラーは最近だと『ヘレディタリー 継承』、『ゲヘナ』、『クワイエット・プレイス』、数年前だと『MAMA』『ライト/オフ』『アンフレンデッド』『クリープ(ネットフリックスのみで配信)』辺りでしょうか。

      既にご覧になっているものもあるかとは思いますが参考になれば幸いです!