「ゲヘナ」映画感想(ネタバレ/解説)2度観るとより楽しめるホラー!

「ゲヘナ」は2016年のアメリカ・日本合作映画です。ハリウッドで活躍するメイクアップアーティストの片桐裕司氏が監督・脚本を務めています。

ゲヘナ [DVD]
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結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:片桐裕司

キャスト
ダグ・ジョーンズ
ランス・ヘンリクセン
エバ・スワン
ジャスティン・ゴードン
サイモン・フィリップス

原題:Gehenna: Where Death Lives

製作年:2016年

製作国:アメリカ・日本合作

配給:AMGエンタテインメント

上映時間:106分

参考サイト:映画.com

あらすじ

リゾートホテル建設の視察の為、サイパン島を訪れた土地開発会社の社員ポリーナとタイラー、現地のコーディネーターのアランとペペ、カメラマンのデイブの一行は、候補地であるジャングルに入っていく。そこで洞穴を見つけ奥へ進んでいくと、数体のミイラ化した死体があった。そこは米軍も把握していなかった旧日本軍の秘密基地だったのだ。さらに奥へ進んでいくと突然不気味な老人に襲いかかられ、驚いたアランは老人を突き飛ばして殺してしまう。5人はその場所に秘められた太古から続く呪いに翻弄され、誰も予想できなかった恐ろしい結末に導かれていく。この場所に秘められた謎と、不気味な老人の正体とは…。(Amazonより引用)

感想

ひねりの効いたストーリー

ラストで「驚きの展開」があり序盤の伏線が回収されていくストーリーはひねりが効いていて良かったと思います。しかも、ただ「驚きの展開」にするのが目的ではなくストーリー上きちんと意味のあるものになっていてうまくまとまっていました。

2回観るとより怖い

1度見ただけでは本当の意味が分からないシーンがありそれを2度目みるとゾッとしてしまう怖さがありました。具体的に言うと洞窟内で死体を発見するという序盤の場面。これ、実は自分たちの死体と対面しているというシーンなわけです。2度目観たときは彼らの辿る運命をインパクトのある画で見せられ心底恐ろしい場面になっていました。また、やせこけた不気味な老人の正体も2度目みると分かるのですが、この老人が発見されるまでどうやって過ごしてきたのかを想像するとゾワッと鳥肌が立ちます。これらのシーンはショッキングな恐怖というよりはジワジワ来る恐怖という感じでとても好みな恐怖描写でした。

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特殊メイクが素晴らしい

監督がメイクアップアーティストをやってきた人だからか、登場する人物の特殊メイクにかなり気合が入っていました。不気味な老人はやせこけてほぼ骨と皮だけという見た目でこの老人がこちらに歩いてくるカットはめちゃくちゃ怖いです。他にも幻覚シーンに出てくる女や子供の顔が紫になった見た目もよかったですね。そしてなによりもペペというキャラが顔をショベルで殴られ肉がえぐれるところは本当に気持ち悪くて目を背けてしまいそうになりました。

総評

ストーリーや特殊メイクなど見どころの多い作品でした。それぞれのキャラの描きわけ、掘り下げもきちんとされていて丁寧に作られているなという印象でした。特にペペという陽気なキャラは魅力的でした。というわけで評価は8/10としました。

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ストーリー紹介

登場人物

ポリーナ:土地開発会社に勤める女性。子供を水難事故で亡くしている。

タイラー:ポリーナの同僚で建築コンサルタントの男性。

アラン:サイパンで現地コーディネーターをする男性。ポリーナとは昔からの知り合い。

ペペ:アランと組む現地コーディネーターの男性。

デイブ:カメラマンの男性。

1670年のサイパン

あるスペイン人の男性が洞窟の中で顔の皮を剥がれたうえ呪術師に呪いをかけられ幽閉されてしまいます。

サイパンで進むリゾート化計画

そして、現代になりサイパンの先住民が聖地とする土地をリゾートにするという計画が進められます。その担当となったのは土地開発会社に勤めるポリーナとタイラー。彼らは現地コーディネーターのアラン、ペペ、カメラマンのデイブとともに開発予定地の視察に向かいました。

洞窟を発見する

土地の周りの状況を確認するためドローン撮影をしていると私有地にもかかわらず人が入り込んでいることを発見し、その場に注意しに向かいました。するとそこには祈りを捧げる先住民の姿がありました。アランが出ていくよう注意すると先住民は「祖先の警告には耳を傾けねばならぬ」と言い残しその場から去っていきます。一行は近くに洞窟を発見し、崩落の危険性を調べるため内部に入っていきます。その際、デイブは先ほどの先住民の落としたボージョボー人形を見つけ持ち歩くことにしました。

洞窟の中には謎の老人がいた

その洞窟は第二次世界大戦中に日本軍が駐屯地として利用していた場所でした。洞窟の中には複数の死体が横たわっていました。さらに奥に進むとやせこけた不気味な老人がおり、今すぐ出ていけとアランに詰め寄ります。驚いたアランに突き飛ばされた老人は壁に頭を強く打ち付けてしまいます。意識が薄れる中その老人はアランを名指しで「絶対に・・・お前・・・死ね」と息も絶え絶えに続け、途中で息を失ってしまいます。そして、ポリーナが近づいてきたところで突然目を覚ましポリーナに対し「お前のせいだ!」と叫び亡くなってしまいました。

洞窟に閉じこめられてしまう

老人が亡くなった後、激しい揺れと謎の音が洞窟を襲います。ポリーナたちは意識を失ってしまいました。しばらくして一行が目を覚ますとさきほどまで真っ暗だったはずの洞窟の照明がついていました。洞窟から抜け出そうと出入り口に向かいますが、ドアが開きません。

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旧日本軍の兵士が現れる

どこからか旧日本軍の兵士が現れ、デイブを人質にとります。その男をなだめようとしますが錯乱状態で話ができるような状況ではありません。こちらに銃を向けてきたかと思うと持っていた銃で自らの頭を撃って自殺してしまいました。ペペはその男のポケットにボージョボー人形が入っているのを見つけ手に取りました。すると目の前に母の幻覚が現れ、ペペは何かに取りつかれたように人が変わってしまいました。

人格が変わったペペ

ペペは自分で体に傷をつけた状態でアランのもとにやってきます。アランが「その傷は自分でやったのか?」と聞くと、「今度は私が証人になる」と言いました。そして、アランにナイフを突きつけたかと思うと、笑いながらどこかへと去っていきました。

過去の世界にタイムスリップしていた

部屋の内装が新しくなっている、大戦中のラジオ放送が流れている、といった不可解な点が多いことからポリーナは自分たちが現代から1944年にタイムスリップしてしまったことに気づきました。

ゲヘナを見つけた日本兵

先ほどの日本兵の日記から洞窟で包帯に包まれた男が見つかったとの記述を見つけました。あるとき、加藤という兵士が一心不乱に壁を掘るという奇行に出ます。やがて、加藤は壁の中からボージョボー人形と包帯を巻かれた男を発見します。その男が突然襲い掛かってきたため日記の持ち主はとっさにナイフで刺してしまいます。その際、包帯の男は「ひとりだけ生き残る」という言葉を残します。そのあと兵士たちは洞窟の出口に向かうも扉が開かなくなっており外へ出られなくなってしまいました。日記の持ち主は加藤を殺し自分も自殺を試みますがなぜか死ぬことができませんでした。そこで償いには自分の命だけでは足りないと気づきます。

ポリーナたちを襲うアラン

デイブが何者かに殺されているのを発見したポリーナとタイラー。それはペペの仕業だと考え、探しに行きます。しばらくして、アランがやってきておもむろにタイラーをナイフで刺します。アランは包帯の男の「ひとりだけ生き残る」という言葉を「最後まで生き残った者だけが洞窟から抜け出ることができる」と解釈し、自分以外の人間を殺そうと考えたのでした。アランはポリーナにも襲い掛かってきたため彼女は日本兵が掘った穴の中に逃げ込みました。

ペペを発見する

ポリーナが狭い穴を抜けひらけた空間にたどり着くとそこにはペペがいました。「ここはあるスペイン人を閉じこめていた部屋だ」とペペは言います。先住民にひどい扱いをしたスペイン人が呪術師に呪いをかけられ死ぬこともできず300年もの間幽閉されていたのでした。

人形を使い洞窟から脱出しようとするが

ボージョボー人形の男女を合わせれば外へ出られることを知ったポリーナはデイブの見つけた人形をペペに渡します。ペペはそれを受け取り自分が持っていたもう一方の人形とくっつけようとしました。と、そのときアランがペペの頭を思い切りショベルで殴ります。その衝撃で人形は壊れてしまいます。そのままペペとアランは殺し合いを始めました。その隙にポリーナはその場から逃げだします。

最後の生き残りになったアラン

ペペを殺したアランはポリーナを追いかけてきます。そこへナイフで重傷を負ったタイラーが最後の力を振り絞りやってきました。ポリーナは日本兵の持っていた銃を手に取りアランに向け腹を撃ちます。そして、タイラーはポリーナに愛してると告げ彼女の頭を撃って殺してしまいます。タイラーはアランに「生き残ったほうが負けだ」と言いのこしそのまま息絶えてしまいました。

永遠の証人となったアラン

タイラーが死亡したあとアランが自分の腹をみると傷跡が消えていました。それを不審に思いデイブの撮った映像をみます。そこには洞窟に入ったときにアランに襲い掛かってきた老人の体に自分と同じタトゥーが入っているのに気づきます。アランは最後の生き残りとなったことで永遠の証人となり、70年後にやってきた自分に掴みかかり、「お前が最初に死ね」と警告していたのでした。

解説

ゲヘナとは何か?

タイトルになっている「ゲヘナ」とはどういう意味なのでしょうか。映画の冒頭の字幕で説明が入っています。

ゲヘナとは呪われた場所 悪人の終着点である

両目がそろったままゲヘナで生きるよりは片目で生を受けるほうがいい

マタイによる福音書18章9節

呪いの始まりは?

ある洞窟に入ったポリーナたちは呪われてしまったわけですがそもそもの呪いの始まりはどこだったのでしょうか。これは劇中で詳しく説明されています。

チャモロ人の古代の族長が花嫁と離され、侵略時に悪行を重ねたスペイン人の司令官とともに地下に埋められてしまう。司令官は永遠の別離の苦しみに呪われてしまい、いまも洞窟で生き続けている。

ボージョボー人形の役割とは?

2体のボージョボー人形にはそれぞれ族長と花嫁の魂が込められており、これを一つに合わせることで呪いは解け、洞窟から抜け出すことができるとされています。

永遠の証人とは何の証人なのか?

洞窟に入って最後まで生き残った者が永遠の証人になると言われていますが、何の証人になるのでしょうか?これは呪われ永遠の苦しみを味わうことになったスペン人司令官の証人になるという意味です。

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