映画「GODZILLA ゴジラ(2024)」のあらすじ(ネタバレ結末あり)

映画「GODZILLA ゴジラ」のあらすじを紹介します。

結末のネタバレがあるのでご注意ください。

作品情報

巨大怪獣ゴジラとムートーの戦いを描く怪獣アクション映画。日本の映画フランチャイズ「ゴジラ」のハリウッドでのリブート作品。

ゴジラとキングコング、2大怪獣が交わる「モンスター・ヴァース」構想の一作目です。

未知の巨大な繭からムートーと呼ばれる生物が羽化する。エサとなる放射線を求め大移動を始めたムートーに呼応するかのように巨大怪獣ゴジラが姿を現す。秘密組織モナークの芹沢博士や、アメリカ軍人のフォードは、これらの巨大生物を追う任務に就く。

2014年製作/124分/G/アメリカ
原題:Godzilla

ストーリー概要

・日本の原子力発電所で強い揺れが発生し建物は崩壊しメルトダウンが起こる。
・秘密組織モナークで監視されていた巨大な繭が羽化し、ムートーと呼ばれる巨大な怪獣が現れる。
・モナークの芹沢博士やアメリカ軍人のフォードがムートーの行方を追うアメリカ軍の任務に加わる。
・ムートーは餌となる放射線を求めハワイに上陸する。
・ムートーが活動を開始したことを察知した巨大怪獣ゴジラがその後を追う。
・ムートーはゴジラと激しく戦ったあと、アメリカ西海岸にむかう。
・もう一体のムートーが繭から羽化したことで2体のムートーが繁殖しようとしていることが判明。
・アメリカ軍は核弾頭でゴジラも含めた3体をサンフランシスコ湾で撃退することに決める。
・時限タイマーを仕込んだ核弾頭をムートーに奪われ、フォードを含むアメリカ軍の部隊がそのタイマーを停める任務につく。
・ゴジラと2体のムートーが戦う中、フォードは核弾頭を乗せた船を沖に出し爆発させる。
・ゴジラは2体のムートーを倒し、海へと帰っていく。

あらすじ

巨大生物の痕跡がみつかる

1999年。フィリピン諸島にある鉱山で崩落事故が発生。秘密組織モナークの科学者芹沢猪四郎らはそこで古代の巨大生物の化石や繭のようなものを発見する。さらに、また別の巨大な生き物が洞窟から這い出たような痕跡も見つかった。

一方、日本の雀路羅(じゃんじら)市の原子力発電所で大きな揺れが起こる。この発電所に勤めるジョー・ブロディは揺れの原因を突き止めるため、妻で技術者のサンドラをプラントの調査に向かわせた。しかし、再びの大きな揺れに見舞われた発電所は崩壊し、サンドラが犠牲となってしまう。

巨大生物の誕生

15年後。アメリカ軍の爆発物処理班として働くブロディ夫妻の息子フォードは、父ジョーが逮捕されたという連絡を受け、日本に向かった。ジョーは15年前の発電所崩壊が単なる地震によるものではなかったと証明するため、退避区域となったエリアに侵入したのだった。

フォードとジョーは、発電所のメルトダウンの真相を探るため退避区域に足を踏み入れる。しかし、モナークに見つかり、彼らの施設に連行される。そこは未知の巨大な繭を監視する施設だった。繭は15年もの間、放射線を餌にして電子パルスを放出し続けていた。

そして、今その繭から羽の生えた巨大な昆虫のような生物が現れる。その生物は施設を破壊し、逃げ出した。ジョーはこの時の事故で亡くなってしまう。

芹沢は、アメリカ海軍の要請でこの巨大生物(ムートー)討伐任務へ協力することになる。また、ジョーの遺志を継ぐフォードも芹沢に頼まれ参加することになった。

ゴジラを研究する組織“モナーク”

芹沢は1954年に原子力潜水艦が深海で巨大生物(ゴジラ)を目覚めさせたとフォードに説明する。

1950年代に行われた水爆実験はどれもゴジラを殺すためのものだったという。やがて、深海へ消えたゴジラを発見し研究するために設立されたのが芹沢も所属するモナークだった。そのゴジラがいま、ムートーの登場に合わせて活動を始めた。

二体目のムートー

ムートーはロシアの原子力潜水艦を襲い、ハワイのオアフ島に上陸する。ムートーを追っていたゴジラも島に上陸し、両者が激しくぶつかり合う。

やがて、ムートーはアメリカ方面へ移動を開始し、ゴジラもその後を追った。

同じころ、フィリピンで発見され核廃棄物処理施設に保管されていた巨大な繭からもう一体のムートーが孵り、ラスベガスに向かっていく。そのムートーには羽がなくもう一方よりも巨大であることを知った芹沢は、その個体がメスであると推測する。2体のムートーは繁殖のため合流しようとしているのだった。

核弾頭で怪獣を倒す計画

アメリカ軍は2体のムートーとゴジラをサンフランシスコ沖におびき出し、核弾頭ミサイルで倒す計画を承認する。

サンフランシスコにやってきたオスのムートーが核弾頭を奪い、市街地でメスと合流した。フォードはムートーに奪われた核弾頭の起爆タイマーを止める任務に参加することになる。フォードと部隊はムートーの発する電磁パルスのせいで地上からの接近はできないため高高度からパラシュートで降下することになった。

ゴジラとムートーの戦い

ムートーとゴジラが戦うすぐ近くに降り立った部隊は、核弾頭の在りかに急いだ。ムートーの巣に置かれた核弾頭を部隊が運び出す。その間、フォードはムートーの産んだ無数の卵を燃やしつくしそこから脱出する。

オスのムートーが核弾頭を取り戻そうと部隊に接近してきたところで、ゴジラがそのムートーを尻尾ではたいてとどめを刺した。

フォードは核弾頭を積んだ船を沖に出したうえで、核弾頭のタイマーを解除しようとする。しかし、それに気づいたメスのムートーがこちらに近づいてくる。間一髪のところでゴジラがムートーの口の中に放射熱線を注ぎ込み倒す。激しい戦闘によって疲弊したゴジラは力尽きるように崩れ落ちた。

フォードは、救援部隊によって船からヘリコプターに引き上げられた。その後、核弾頭は陸から遠く離れた海上で爆発した。

後日、フォードは避難所となっていたスタジアムで妻子と無事再会を果たした。

しばらく動かなかったゴジラが再び立ち上がり海へと消えていく。

解説

ここからは作品内で語られた重要な設定について解説していきます。

ゴジラ

ゴジラは芹沢博士の口からこのように語られます。

ゴジラは、人類誕生の何百万年も前、地球の放射線量が今の10倍だったころ、地球の放射線を食べて生きていた。地表の放射線レベルが下がると深海に移動し地球の核からエネルギーを吸収し始めた。1954年に原子力潜水艦が深海にいたゴジラを目覚めさせ再び海上に現れるようになる。50年代に行われた水爆実験は実はゴジラを殺すために行われた。

ムートー

続いて、ムートーの生態をご紹介します。

放射線を糧とする巨大生物で、日本の原子力発電所から放射線を吸収していた。オスには羽があるが、メスにはない。また、体格はメスの方が大きい。周辺一帯の電子機器を無力化するほど強力な電磁パルスを放つことができる。エコーロケーションを使って遠く離れた仲間の居場所を特定可能。

モナークとは?

モナークはゴジラを発見しその生態を調査するために各国の共同で創られた秘密組織。