実写映画ゴールデンカムイは漫画のどこまでを描く?原作との違いは?

1月19日公開の実写映画ゴールデンカムイは計31巻で完結した同名漫画を原作にしています。

今回は映画版は観たけど原作は未読という方に向けて

・原作のどこまでを実写化したのか?
・原作との違いはあるのか?

といった疑問にお答えします。

あらすじ

日露戦争での鬼神のごとき戦いぶりから「不死身の杉元」の異名を持つ杉元佐一。ある目的のため一獲千金を狙う彼は、北海道の山奥で砂金採りに明け暮れていた。そんなある日、杉元はアイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った「のっぺら坊」と呼ばれる男は、捕まる直前に金塊を隠し、その在処を暗号にした刺青を24人の囚人の身体に彫って彼らを脱獄させた。金塊を見つけ出すべく動き始めた杉元は、野生のヒグマに襲われたところをアイヌの少女アシリパに救われる。彼女は金塊を奪った男に父親を殺されており、その仇を討つため杉元と行動をともにすることに。一方、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉と、戊辰戦争で戦死したとされていた新選組副長・土方歳三も、それぞれ金塊の行方を追っていた。(映画.comより引用)

映画ゴールデンカムイはどこまでの話?

まずは、映画ゴールデンカムイは原作漫画のどこまでの話を描いているのか紹介します。

先にざっくりと言うと1巻~3巻の最初の3話までと、4巻の途中にある3話分を付け足したストーリーの構成になっています。

映画で描かれた原作の該当部分のリストを以下に記します。

1巻
第1話 不死身の杉元
第2話 ウェンカムイ
第3話 罠
第4話 のっぺら坊
第5話 北鎮部隊
第6話 迫害
第7話 脱獄王

2巻
第8話 逃走
第9話 窮鼠
第10話 博打
第11話 アイヌコタン
第12話 カムイモシㇼ
第13話 憑き神
第14話 遠吠え
第15話 におい
第16話 死神
第17話 追跡者

3巻
第18話 救出作戦
第19話 駆ける
第20話 喰い違い

4巻
第33話 呪的逃走
第34話 接触
第35話 求愛

原作の該当部分を読みたい方は以上のリストを参考にしてみてください。

31巻もの長編漫画のうち4巻足らずのエピソードしか進んでいないことに驚いた方も多いはず。続編がありそうな終わり方でしたので、あと何作映画を作る気なのか気になってしょうがないです。WOWOWでドラマ版が製作されるというあくまで噂もありますが果たしてどうなるのか・・・。

映画と原作はどこか違う?

続いて、映画版と原作にストーリーの違いがあるのか解説します。

基本的にアレンジがほぼない原作に忠実な映画化です。ただ、そのなかでもちょっとした説明の省略や映像だからこそできる演出が加えられた個所もありましたので紹介していきます。映画と原作を見比べてみると意外と面白いのでぜひ皆さんも見比べてみてください。

リスの脳みそを食べる

映画には、杉元とアシリパがリスを捕獲し鍋料理を作るシーンがあります。原作ではこの場面で杉元がアシリパに半ば強引にリスの脳みそを食べさせらるのですが、映画では省略されています。(1巻、第5話 北鎮部隊より)
さすがにリスの脳みそを見せたりするのは生々しすぎて映像化できなかったのでしょうか?

熊の投げ上げ

続いても、漫画では説明されてたけど映画ではその説明が省かれた箇所です。
映画には、杉元が第七師団の3人の兵に銃を突きつけられるも、熊の巣穴に逃げ込みピンチを切り抜けるシーンがありました。巣穴から出てきた熊が兵士を皆殺しにしたあと、そのうち一人の死体が木の上に引っかかっているというシーンがあり、映画ではなぜ死体が木の上にあるのか説明がありません。漫画だとヒグマが獲物を宙に投げ上げて何度も地面にたたき起こす「投げ上げ」という習性によるものと説明があります。(2巻、第10話 博打より)

白石が鉄格子を潜り抜ける

映画では、鶴見中尉率いる第七師団に捕らえられた杉元を助けるため、白石が建物へ侵入を試みる場面があります。白石が鉄格子に頭を差し入れてヌルッと部屋に入るシーンがあるのですが、これは漫画にはない描写です。鉄格子に顔を入れた時に顔の横幅が大丈夫か?!と心配になるほどせばまるのが最高に面白く爆笑してしまいました。これはかなりいいアレンジ!また、侵入に成功した白石が杉元に近づくときに床をぬるっと滑る描写も気持ち悪くてよかったです。(2巻、第18話 救出作戦)

馬そりアクション

映画では、鶴見中尉一派に捕らえられていた杉元が、自分が致命傷を負ったと偽り病院に馬そりで運ばれるもその途中で兵士たちを振り落とし逃走する大見せ場があります。二階堂洋平という兵士を殺した杉元に対してその双子の片割れである浩平が復讐のためそりの上で杉元と戦いますが、原作では浩平と杉元の対決はありません。(3巻、第19話 駆ける)

まとめ

以上が、映画版が原作のどこまでの話を描いていたのか、そして映画と原作の違いはどこなのかについての解説でした。

映画ゴールデンカムイは、映像化にあたり漫画ではできない表現を作ろうという製作者の気持ちが伝わってくる力作でした。
例を挙げると、子熊を見つけた杉元の背後の風景にぼやけた母熊の姿が写っているかットはゾッとする恐怖感が味わえる場面でした。
そして、上記の熊やオオカミなどの獣はCGIで作られているのですが、この技術が本物にしか見えない素晴らしいクオリティでした。
冒頭の日露戦争シーンはじめ、アクションもかなり力が入っていて見ごたえがあります。

いろいろ言われがちな漫画の実写化ですが本作はその中でも成功の部類に入るのではないでしょうか。ぜひご覧になっていください。

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