マイナー作品から変わり種まで!POV方式のホラー映画おすすめ10選!

皆さんはPOVホラー映画はお好きですか?私はこの手のジャンルの映画が好きでよく観ています。ということで本記事では私がいままでみた中でオススメのPOVホラー映画を10本ご紹介します!紹介する作品は有名どころもあれば、マイナー作品や変わり種もあります。

それでは早速紹介していきます!

スナッチャーズフィーバー

スナッチャーズ・フィーバー -喰われた町- [DVD]

課題作品を制作するため車で取材旅行に向かう、映画学科の大学生4人。順調に始まった撮影だったが、道中彼らは不気味な兆候に次々と遭遇してゆく。弁当箱に詰められた不気味な物体。豚の仮面を被った子ども。奇妙なメイクをした双子。背を向けて直立する人々。救いを求める少女…。見えない脅威と深まる謎、仲間への疑心暗鬼。一見平穏に見えたこの町で何が起きているのか?狂っているのは自分たちなのか?パニック寸前の彼らを尻目に、事態は確実に、そして急速に進行していく。4人は果たして、この目に見えない恐怖を生き抜くことができるのか―。

一気に“大惨事”を見せるのではなく、ちょっとした街の異変として積み重ねていくことでいつの間にか取り返しのつかない事態に発展していたというスケールがだんだん大きくなる見せ方もうまくPOV方式と相まって本当に自分がその場に入り込んでこの事態に直面しているかのような感覚に襲われました。本作で何より印象的なのは「何か」になってしまった人間の顔です。大きく変形したおぞましい顔が大写しになる場面は相当怖く大きなインパクトを残します。かなり不気味で恐ろしい作品です。

ノロイ

ノロイ [DVD]

2004年4月、1人の怪奇実話作家が「呪い」をテーマにしたドキュメンタリーを完成させた直後、失踪した。『ノロイ』と題されたその作品は、あまりにも衝撃的な内容のために発売が見送られた・・・。

小林は、居ないはずの赤ちゃんの泣き声が聞こえて来る家の取材からはじめ、やがて呪われた禍々しい存在にたどり着くという展開です。ビックリ系ホラーではありませんが伝播していく呪いの描写はジワジワとくる恐怖感があります。呪いの元となる、ある祭りの映像は本当に気持ち悪くて最高です。劇中に登場するTV番組も作り込まれていますし、役者の演技もリアル感があり(特に霊能力者!)、フェイクドキュメンタリーとしても良くできていました。

フッテージ 惨劇までの13日間

フッテージ ~惨劇までの13日間~ [DVD]

世界初の3Dファウンド・フッテージ・ホラー映画『スペクター・オブ・デス』の製作陣が謎の失踪を遂げてから、彼らが撮影したと思われるメイキング映像が発見された。最新の撮影ツールを用いて撮影された映像には、あまりにも信じがたい衝撃的な内容が記録されていた。“ファウンド・フッテージ”映画の撮影中、彼らに何が起きたのか?!

あまり評判はよくありませんが個人的にかなり好きな作品です。ファウンドフッテージ作品への批評やツッコミが多数ちりばめられており、ファウンドフッテージ好きの私としてはかなり楽しく観ることができました。特に「悪霊に襲われているときまでカメラで撮影を続けること」や、「懐中電灯代わりにカメラを使うという体でずっとカメラを回すこと」などファウンドフッテージあるあるに対するツッコミはゲラゲラ笑いながら観ていました。劇中の登場人物が「ファウンドフッテージとはこういうものだ」と語ったことがあとで実際に彼らの身に降りかかるというメタフィクションの構造をうまく使った恐怖表現も見どころです。なかでも「ファウンドフッテージ映画では全員死ぬのがお約束だ」というセリフは彼らの行く末を暗示するもので、ゾクッとする恐怖感がありました。キャラ同士のかみ合わない会話や馬鹿な発言など笑える箇所も多い映画で個人的には大満足の1作です。

レイクマンゴー

レイク・マンゴー ~アリス・パーマーの最期の3日間~ [DVD]

少女の死の裏に次々と出てくる驚愕の事実に思わず引き込まれる!事実に基づくオーストラリア発のフェイク・ドキュメンタリー。女子高生アリス・パーマーが行方不明になってから溺死体で発見される。若き死を悲しむ家族と友達は涙で彼女を送るが、不気味な現象が起き始める。彼女が死んでから撮られたビデオ映像や写真に彼女らしき姿が写っていた。真相に迫っていく中、知らされなかった生前の彼女の素性が明らかになっていくが…。

アリスが失踪した当時の出来事や、アリスの人柄などが家族や友人たちのインタビュー映像から次第に明らかになっていく、というスタイルのフェイクドキュメンタリー映画です。とにかくフェイクドキュメンタリーとしてよく作りこまれていて役者の演技やニュース映像などリアルで素晴らしいです。本当にこういう事件が起こったのではないかと思うほどの完成度でした。ドキュメンタリー形式のため展開は淡々としており、恐怖表現は抑えめにしてあります。そのおかげでときおり登場する、アリスが写っているとされる心霊映像や溺死体などの恐怖描写がいっそう引き立つ作りになっています。ネタバレを避けるため曖昧になりますが、途中でそれまで語られた話をいったんチャラにするようなはしご外し展開があり、それ以降ストーリーの進む先が見えなくなり、だんだんと観ていて混沌の中にいるような気持になってきます。あえて、謎を謎のまま残すことで観客にストーリーを完全に理解させず、モヤモヤ感を与え物語は終わります。観終わった後も尾を引く怖さがあるいや~な作品です。

クリープ

ある映像作家のもとに景気の良い依頼が舞い込む。上機嫌で山奥に依頼主を訪ねると、時間の経過とともに彼の奇妙な言動が気になり始め…。

今回紹介する中で一番おススメ!上映時間も82分と短くそれでいて満足感の高いという理想的な映画です。この依頼主のキャラが強烈で彼の魅力でグイグイ持っていく作品です。はじめ、主人公短時間で大金を稼げるぜ!的な軽い気持ちでしたが、依頼主が子どものために撮影していると思えないような言動をとるようになり、次第に「こいつやばくないか・・・?」と感じるようになっていきます。要所に危険な人物であることを伺わせる描写がうまく挟み込まれており、コイツなにかしでかすんじゃないか?という緊張感がみている間ずっと続きます。依頼主が自分の子供を疑似的に風呂に入れる場面など、気まずくシュールで笑える場面も。ユーモアがあり、そしてもちろん怖い気持ちにもさせてくれる傑作です!残念ながら日本ではDVD化されていないようでネットフリックスで観ることができます。

クリープ2

サラはネットの個人広告を見つけアーロンと名乗る人物の仕事を受けることに。アーロンはサラに会うなり、連続殺人鬼である自分についてのドキュメンタリー映画を撮影してほしいと申し出る。サラは彼が殺人鬼であることを真に受けず撮影をスタートさせるが・・・。

クリープの続編です。具体的なネタバレはできるだけ避けますが、クリープ2の説明をすると間接的に前作クリープのネタバレになってしまうのでクリープを観てからこちらの紹介をお読みください。

このアーロンとは実は一作目のジョセフのことで、前作に登場したアーロンの名前を名乗っています。今作ではジョセフの過去や彼自身の内面が明らかになります。前作でジョセフのキャラの魅力にやられた人は彼のことを掘り下げた本作もきっと楽しめるはずです。一応今作では雇った相手に自分が連続殺人鬼であることを明かしたうえで「君は24時間は殺さない」と宣言しています。前作でジョセフは、はっきりと人殺し目的でアルバイトを雇いましたが、今作ではその気持ちが変化しており展開が読めなくなっていてワクワク感ハラハラ感があってめちゃくちゃ面白いです。1作目とはまた少し違った魅力のある作品です!残念ながらこちらも日本ではDVD化されていないようでネットフリックスで観ることができます。

アンフレンデッド

アンフレンデッド [DVD]

泥酔した動画をネットにアップされ、自殺した女子高生・ローラ。1年後、ローラの友人たちがネット上で会話していると、見知らぬアカウントが話し掛けてきて…。

ローラが死後、霊体になりネットを通して同級生に仕返しをするという話です。今作の場合は手持ちカメラではなく固定カメラ型のPOV映画です。Skypeで仲良しグループがビデオ通話をしており、それぞれの登場人物の部屋の様子が映し出されるというスタイルとなっています。なんといっても特徴的なのは全編がパソコンの画面上で進行していく点です。SkypeはもちろんFACEBOOK、YOUTUBE、インスタグラムとありとあらゆるSNSやソフトウェアを使い物語を展開していくなかなかの意欲作です。画面上の情報がひっきりなしに変わるかなり高密度でスリリングな作品に仕上がっています。

ヴィジット

ヴィジット 【DVD】

休暇を利用して祖父母の待つペンシルバニア州メイソンビルへと出発した姉弟。都会の喧騒から離れて、田舎での楽しい一週間を過ごす予定だった――その時までは。優しい祖父と、料理上手な祖母。しかし出会えた喜びも束の間、就寝時、完璧な時間を過ごすためと、奇妙な「3つの約束」“楽しい時間を過ごすこと”“好きなものは遠慮なく食べること”“夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと”が伝えられる。この家は、何かがおかしい。夜9時半を過ぎ、異様な気配で目が覚める二人。部屋の外から聞こえるただ事ではない物音に恐怖を覚えた彼らは、絶対に開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまう。そこで二人が目にしたものとは――?

言わずと知れたM.ナイト・シャマラン監督作品です。祖父母の振る舞いの不気味さが強烈な印象を残します。弟の自由奔放なキャラはとにかく最高で、至るところで笑えるポイントが用意されています。キャッキャとカメラを回し撮影していく姿は微笑ましく、怖くてユーモアのある楽しい作品です。

サイバーストーカー

サイバー・ストーカー [DVD]

大学院生になり一人暮らしを始めたエマはマイケルという男性と付き合うようになる。それから無言電話がかかってきたり、頼んでいない配達物が届いたりといった悪質な嫌がらせが頻発するように。その犯人はエマをネット越しに監視するサイバーストーカーであった・・・。

主人公女性がネットストーキングされるホラー映画です。ストーカーはスマートフォンやPCなどのデバイスをハッキングし、カメラ越しにその女性を四六時中監視します。全編がそれらのデバイスから撮影された映像で構成されています。主人公の日常が淡々と描かれる地味な映画ではありますがスマートフォンなど、観客にとって身近なアイテムの怖さを感じさせてくれます。私は本作をタブレットで鑑賞していましたが、ふと、自分のタブレットにもカメラが付いていることに気づきました。もしかしたら自分も誰かに見られているかもしれない…とぞくっとした独特の恐怖を味わったのを今でも覚えています。ある意味イマドキの視聴スタイルにマッチした映画といえるでしょう。

ナイトライト 死霊灯

ナイトライト 死霊灯 [DVD]

心霊スポット・コヴィントンの森にやって来た男女5人。森に入った者は“何もの”かに取り憑かれるという噂があった。彼らはその都市伝説をものともせず森に入り肝試しを始めるが・・・。

この映画は変わり種のPOVとして面白いので取り上げてみました。作品自体が面白いという意味ではないのでご注意ください(笑)この映画はなんと登場人物の持つ懐中電灯から見た映像で構成されたPOV映画です。登場人物の撮影したカメラ映像というスタイルは数多くあれ、懐中電灯の主観ショット映像の映画を私は他に知りません。これはPOV作品によくある「なんで死にそうな状況なのにいつまでもカメラで撮影してるの?」というツッコミポイントを解消する斬新なアイデアです。弱点としてはなんで懐中電灯の視点なの?という身もふたもない疑問がずっと頭から離れず、映画に集中できないことでしょうか。作品自体もそこまで面白くないので「懐中電灯の主観映画」に引っかかった人は見てみてはいかがでしょうか?

紹介は以上です!もし気になった作品があったら観てみてください!