「ダークグラス」映画ネタバレ感想 失明した女性がヤバイ男に襲われるスリラー

映画「ダークグラス」のあらすじと観た感想を紹介します。

結末のネタバレがあるのでご注意ください。

作品情報

あるサイコキラーのせいで視力を失った女性と家族を失った少年が、再び襲い掛かってきたその男に立ち向かうサイコスリラー映画。

コールガールのディアナは連続殺人鬼のマッテオという男に車で付きまとわれた結果、衝突事故を起こし失明してしまう。相手の車に乗っていた家族のうち父と母は亡くなり、息子のチンだけが生き延びる。ディアナはチンと一緒に暮らし始め、再び現れたマッテオに立ち向かう。

2022年製作/85分/PG12/イタリア・フランス合作
原題:Occhiali neri

あらすじ

視力を失ったディアナ

コールガールのディアナは、仕事が終わり車で帰宅する途中に白いバンにつきまとわれる。そのバンに追突されたディアナの車は別の車と衝突事故を起こしてしまう。ディアナは、この時の事故で両目の視力を失ってしまった。また、ディアナの車にぶつかられた中国人家族の父親は即死、母親は意識不明の重体。幼い息子のチンは幸いに無傷だった。

後日の警察の説明によると、コールガールが襲われる事件が相次いで起こっており、ディアナは4人目の被害者だったことが明らかになる。

ディアナは、歩行訓練師のリータから視覚障害者として生きていくすべを学んだり、盲導犬のネレアを飼い始めるなど、新たな暮らしをスタートさせた。

チンとの暮らしが始まる

そんなある日、ディアナは例の事故後から児童養護施設で暮らしていたチンのもとを訪れ、謝罪の気持ちを込めてゲーム機をプレゼントした。

自宅に帰ったディアナは、そこにチンが勝手について来ていたことを知る。しかたなく、チンを自宅に招き入れた。

施設から姿を消したチンを捜索していた刑事がディアナの家を訪れる。ディアナはネレアを使って家に踏み込んだ刑事を追い返した。

また近いうちに刑事がやってくると考えたディアナはチンとともに身を隠せる場所に逃げることにした。

刑事は実際にその晩にもディアナの家を訪れた。すると、例の白いバンがそこへやってくる。その運転手は、一連の事件の犯人マッテオだった。マッテオは刑事をひき殺してしまう。

再びマッテオがディアナに襲い掛かる

ディアナは以前世話になった歩行訓練師リータの家にチンとともに匿ってもらうことになる。しかし、チンが警察の手を借りようと刑事に通報したことで、その刑事を手に掛けたマッテオに居場所がバレてしまう。

ディアナとチンを家に残しひとりで外出していたリータは車でやってきたマッテオに見つかってしまった。リータは電話でディアナに逃げるよう伝えた後、マッテオに殺されてしまう。

ディアナとチンは、マッテオから逃げる途中にリータの遺体を発見。チンが取り乱して「ママに会いたい」と言ったことに対し、彼の母親がすでに亡くなっていることをディアナは正直に話した。

ディアナとチンは、道を通りかかった車に助けを求める。ふたりの男性が車から降りてディアナたちを保護しようとした次の瞬間、マッテオが車で現れる。そして、その男性たちともみあいになる。

その隙にディアナはチンとともに逃げ出すが、すぐに捕まり車でマッテオの仕事場に連れていかれる。そこにはディアナが家に置いてきたはずのネレアの姿があった。犬のブリーダーであるマッテオは売却目的でネレアを盗み出していたのだ。ディアナはネレアに命令しマッテオをかみ殺させた。

その後、チンは親戚と一緒に香港で暮らすことになり、ディアナと最後の別れをした。

感想

何度も観たことある内容ではあるけど・・・

よくあるサイコパス殺人鬼スリラー…でした。

面白いっちゃ面白い。だけど気になるところもといった感じです。

車を運転していたコールガールの主人公ディアナがサイコキラーのマッテオに後ろから追突され別の車と衝突事故を起こして失明。事故に巻き込まれた家族の幼い息子だけが生き残り、ディアナはその子供チンと一緒に暮らすようになり・・・というお話。

殺人鬼から理不尽に命を狙われながら、少年が両親を失う原因になったことに罪悪感も抱えている二重苦を主人公に背負わせているのが面白いです。このおかげで、主人公の不憫さや悲壮感が出ていて物語にグッとのめりこめました。

演出面でよかったところをあげると、

序盤の日食が始まりあたりが暗くなっていく不穏なワクワク感。

水中に大量の蛇がいる中に入る場面の気持ち悪さ。

今どきあまり聞かない古めの(?)BGMが醸し出す独特の雰囲気。

あとどうしても語りたい、PSPなのかニンテンドースイッチなのかわからないパチモンのゲーム機(お詫びに渡すのがあの安物って…)。

・・・などなど、ここはいいな!と思える箇所もありました。

ただ、雑な演出だなと思ったところもあって、

例えば、ディアナとチンのバディものとしてみると全然バディ感が足りなくてイマイチ盛り上がらない点。

とってつけたように盲導犬が活躍する展開。

など、もっとうまいことやってよと思ってしまったところも正直あります。

最初に言った通り、よくあるスリラーなのでこれ以上はあまり語るところがなく文字数があまり増えないタイプの映画で困りますね・・・。

あまり悪く言う気にもならないタイプでもあるので書き方にも迷ってしまいます。

観始めたら普通に面白いので気になる方はぜひ・・・ということで。