「アンフレンデッド」映画感想ネタバレなし(9/10点)PC画面上だけで話が進む意欲作ホラー!

今回は「アンフレンデッド」を鑑賞したのでレビューしていきます。

スカイプでおしゃべりをしていた高校生たちのグループに自殺したはずの女子高生が参加してきて・・・というオカルトホラーです。

「アンフレンデッド」のストーリーを結末まで紹介した記事はこちら

作品情報

監督:レヴァン・ガブリアゼ
出演:シェリー・ヘニッヒ、モーゼス・ストーム、レニー・オルステッド、ウィル・ペルツ
原題:UNFRIENDED
製作年:2015年
製作国:アメリカ
リリース:2016-12-09
上映時間:83分

あらすじ

高校生のブレアはスカイプを使いオンライン上で友人たちとおしゃべりをしていた。すると、その会話グループに謎の人物が参加してきて、ブレアたちにいやがらせを始める。その人物について調べると、ネットいじめを苦に自殺したブレアたちの友人ローラだったことが判明する。一同は、ローラを会話グループから追い出そうとするが、メンバーが次々と怪死を遂げていく。

感想

自殺した女子高生の霊がSNSを駆使し、自分を自殺に追い込んだ友人たちに仕返しをする姿を、パソコンの画面上のみで展開させた意欲作のオカルトホラー映画。

PC画面のみで進行していくスタイルがユニークで、スカイプ、FACEBOOK、インスタグラム、youtubeなどありとあらゆるSNSが画面上に表示されており、それらがストーリー上重要な情報を矢継ぎ早に提供するさまは、にぎやかなお祭りのようで非常に楽しいです・・・!

後半にある、隠してた秘密暴露大会でそれぞれの抱えていた秘密が明らかになっていくさまは異様なテンションで、ドン引きすると同時にまた別のお祭りが始まった感もあり、ふたつの祭りが体験できて非常にお買い得です。

ジャンルとしてはオカルトホラーなので幽霊が怖いタイプの映画かと思いきや、観客にとってもっと身近な恐怖をテーマにしています。それは、得体のしれない何者かによるネットストーキングされる恐怖や自分の知られたくない秘密がネット上に拡散されたうえそれを見た人から非難される恐怖です。どちらの恐怖もネットにどっぷりな生活を送る人からしたら真に迫る怖さがあると思います。見ず知らずの人間にひたすら粘着されたり、自分の秘密が世間に拡散されてしまうのはやっぱり誰でも怖いものです。

ローラの霊は自分が自殺したことにちなんで、スカイプメンバーを次々と自殺させていくのですが、その手法がけっこうエグいし、画質が荒いこともあって生々しくて、どの自殺シーンも見ごたえがありました。

まとめ

斬新な手法で描かれた良作オカルトホラーです。

PC画面のみで展開するというなかなか見ない試みの作品で、ちょっと変わったオカルトホラーが見たいという方にはぜひ見ていただきたい一作です。

というわけで評価は9/10点としました。