「スティーヴン・キングは殺せない!?」映画感想(ネタバレ)ゆるいホラーだが、コンセプトは興味をひく


今回は2013年11月2日にリリースされた「スティーヴン・キングは殺せない!?」を鑑賞しました。

スティーブン・キングが住むと噂される町にやってきた男女6人グループが恐ろしい目に合うスラッシャー・ホラー映画です。

インパクトのあるタイトルに惹かれ鑑賞しましたが、名前負けしていることは否めません。

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

スティーヴン・キングの邸宅があるという湖畔を訪れた6人の若者。しかし、仲間のひとりがバラバラ死体となって発見され、一行の前に正体不明の殺人鬼が現れる。

スタッフ・作品情報

監督:モンロー・マン、ロニー・カリル、ホルヘ・バルデス=イガ

原題:You Can’t Kill Stephen King

製作年:2012年

製作国:アメリカ

上映時間:86分

キャスト

モンロー・マン
ロニー・カリル
クリスタル・アーネット
カイル・プログナ
ケイト・コステロ
ジャスティン・ブラウン

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中3.7点(1295件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中2.1点(24件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

男女グループがボート遊びのため、とある田舎町へ車でやってきました。メンバーは、モンロー、ヒラリー、ロニー、ラモント、ニコール、ローリーの6人。

そこはスティーブン・キングが住むと噂される町でもあり、スティーブン・キングマニアであるロニーは早く彼に会いたいと浮かれています。

一行の車がボート乗り場のある湖に到着。ラモントは車に給油するため近くのガソリンスタンドに向かい、それ以外のメンバーはボート遊びを始めます。

ひと通り遊び夜になってもラモントが戻りません。彼は、近くのガソリンスタンドで給油した後何者かに襲われ殺されてしまっていたのでした。

ラモントが死んだことを知り湖畔の家に戻った一行は悲しみに暮れていました。

その後も、ローリーが森の中で何者かに殺されてしまいます。

ロニーは、ラモントやローリーの殺され方が、スティーブン・キングの小説に出てくる描写と似ていると主張。それを受けて、モンローはひらめきます。この町の人々はみんなできるだけを音をたてないように生活しており、町は静寂に包まれている。それに反して大きな音を立てた人間を殺人鬼がターゲットにして殺している、と。ラモントは殺されるときに音楽を大音量で聞いており、ローリーも大声で叫んでいました。

その後、みんなが眠っている間にニコールも死亡…。

ロニーは、仲間が殺されるときにいつも姿を消していたことから犯人ではないかと疑われます。そこで、ロニーはあるアイデアを出します。犯人がキングの小説の殺し方を真似ているなら、あえて自分たちがその状況に身を置けば犯人をおびき寄せることができる、と。


ここから重要なネタバレあり


モンローたちが滞在する家にはキングの本が大量にあり、彼らはその中から犯人をおびき寄せるための殺人シチュエーションを選んでいました。その間に、ロニーが殺人鬼をかばうような発言をしたため、彼を椅子に縛り付けます。近くの小屋に殺人鬼をおびき寄せることに決まりモンローとヒラリーがその場へ向かいます。すると、本当に殺人鬼が現れます。そして、ヒラリーが殺されてしまいました。モンローは、犯人ともみあいになりとどめを刺そうとしたところで、拘束を解いたロニーが現れモンローを殴り倒します。その後、モンローは反撃し、ロニーをスコップで殴ろうとしますが、犯人によってモンローが包丁で刺されてしまいます。

後日。どこかの家の一室。スティーブンキングは、「静寂」という作品を書き上げます。それは、スティーブン・キングが住むとされる町にやってきたモンローたちが襲われ殺されてしまうという、実際に起こった出来事を基にした作品でした。その町の住人たちもスティーブン・キングの作品作りに協力しており、殺人を行っていたのも彼らでした。

ここでエンディング。

感想

※今回は重要なネタバレなしで行きます。

スティーブンキングが住むと噂される町にやってきた男女6人が次々と殺されていくスラッシャー・ホラー。

強烈なタイトル

タイトルのインパクトにやられて借りることにしました。ジャケ借りではなく、タイトル借りですね。やはり、このタイトルを見て一番気になるのはスティーブン・キングがどうかかわってくるのかという点ではないでしょうか。まず、キング本人は出てきません。そして、本作の制作にキングがかかわっているわけでもない(たぶん)。キングが住んでいると噂される町にやってきた男女が、キングの小説にでてくる殺人方法で殺されていく…。そして、最後にキングの絡んだ大きな仕掛けが明らかになると言った内容。キング作品のパロディネタがたくさん出てきて、中には笑えるものもあった。近年リメイクされ大ヒットを飛ばした「IT イット」ネタなんかよかったですね。キングにそこまで詳しくない僕でも知っているネタがそこそこあったわけで、キングが映画界に及ぼした影響の大きさを実感します。

コンセプトは面白い

基本的には、コメディ寄りのスラッシャーホラーといった感じ。よくできたコメディというよりは、自主制作の悪ノリに近い部分もありましたが。監督は、モンローとロニー役の二人が務めていて、身内でワイワイやりながら撮影したんだろうというのが伝わってきます。スラッシャー・ホラーとして怖いかと言われたら「別に…」という感じではありますが、どちらかというと本作はストーリー上の大きな仕掛けで勝負している映画という印象です。キングの小説になぞらえて殺す、とか、「静かな町」が舞台になっている、とか、こういうがっちりとコンセプトを固めてある映画は、「このあとどういう展開が待っているんだろう」と単純に興味をひかれるので、無茶苦茶退屈というわけでもありません。キングと、キングオタクのロニーがどう絡んでて来るのかという部分も気になるところですし…。ただ、「静かな町」を例にとると、あまりにも伏線が露骨・不自然すぎて、興ざめしてしまう。コンセプトはいいのにその描き方が雑なんですよね。それすらもギャグだから、と言ったらそれまでですが、コンセプトに絡む部分はしっかりと丁寧にやってほしかったところです。

ロニーのキャラが最高

ちゃんと笑えたところもありまして…。主に、性にどん欲なロニーというキャラまわりですね。のぞきとかいろいろやって女性メンバーに嫌われ、呆れられているわけですが、中でもよかったのは、一人目の犠牲者が出た場面。ロニーが狙っている目当ての女性キャラが悲しんでいるところに近づいて行って、慰めるふりしてキスするところですね。当然、怒られるわけですが、悲しみ方は人それぞれだろとか言って全然反省していません。ロニーまわりは、笑えるシーンが多いです。主に下ネタですが。そういえば、イラクからの帰還兵であるモンローがやたらと自分が帰還兵であることを強調して、しまいには、ロニーに「お前軍人だったっていっても炊事係だったろ」と突っ込まれるところもよかった。突っ込まれたモンローが「沈黙の戦艦の主人公もそうだろ」と返してさらに笑った。

総評

自主制作の悪ノリ感はあるものの、ちゃんと笑えるところもある。何より大仕掛けのあるコンセプト先行のストーリーにそこそこ興味をひかれてしまいました。タイトルをみてきっとすごい映画なんだろうという期待はずいぶん下回ってしまったのは事実ですが、こういうゆるーい映画を観てみるのもたまにはいいかもしれません。

ということで、評価は6/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル

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