「ザ・パージ:魔法少女狩り」映画感想ネタバレ(6/10点)本家パージとは関係のない現代の魔女狩りファンタジー映画

今回は「ザ・パージ:魔法少女狩り」を鑑賞しました。

魔女が存在する現代のアメリカで魔女狩りが行われる…というファンタジー・サスペンス映画

迫害や差別などの現実にある問題をファンタジーとして描いた作品で、その点は興味深いのですがあまりにも地味でエンタメとしては面白みに欠ける作品でした。

個人的な評価は6/10点です。

作品情報

監督:エル・キャラハン
出演:エリザベス・ミッチェル、アビゲイル・コーウェン、ギデオン・アドロン、クリスチャン・カマルゴ、ルル・アンタリスカ、アンナ・グレース・バロウ
原題:WITCH HUNT
製作年:2021年
製作国:アメリカ
リリース:2021-07-02
上映時間:98分
映画サイトでの評価:「IMDB」4.3/10点、「フィルマークス」2.6/5点。

ストーリー紹介

ストーリーの流れを知りたい方はこちらをクリックしてください。(ネタバレを含みます)
魔女を火炙りにすることが合法な現代のアメリカ。

普通の人間一家であるクレア、クレアの母、そしてクレアの弟ふたりはメキシコとの国境近くの家に住んでいた。

クレアの母マーサは、魔女たちを一時的に家にかくまい、メキシコへの逃亡を手助けする活動をしていた。

ある日のこと。1日だけ滞在し次の日に越境する予定だった魔女のフィオナ、シェイ姉妹が家にやってくる。

しかし翌日になっても姉妹の越境を手助けする人間が現れず、姉妹はしばらくマーサたちの家にとどまることになる。

やがて、魔女がいることを嗅ぎつけた魔法捜査局(BWI)のホーソーンという人物が家にやってきて、魔女を探し始める。

姉妹がホーソーンに見つかりそうになったところで、”人間ではない何か”が現れたかと思うと火が燃えるようにしてすぐに消えてしまう。

そのせいで家が燃え始めるが、姉妹がいた隠れ部屋の扉が開かず姉妹はそこから逃げられずにいた。

クレアがその扉を開けようと力を込めると魔法が発動し扉が開き姉妹を助け出すことに成功する。

実は、人間だと思っていたクレアもまた魔女だった。

母のマーサはクレアが魔女であることを知らなかったが、すでに亡くなっているクレアの父の家系に魔女がいてそれがクレアに遺伝したのだろうという。

クレアは母のもとを離れ、国境の南側にいる父の家族のもとを目指すことになる。

感想

・もし現代に魔女が存在したとしたら…?を描いたファンタジー作品

魔女狩りが合法化されたアメリカ…国境沿いにある主人公クレアの家では魔女を安全区域に越境させるため一時的に魔女を匿う活動をしていたが、魔法捜査局に目をつけられてしまい・・・というファンタジーサスペンス映画。

当然ながら1年に一回すべての犯罪が合法化されるアメリカの姿を描いたあの「パージ」シリーズとは関係ありません。なんでそこに便乗するの?とおもったけど一応、現代を舞台に架空の無茶苦茶な法律とか設定を付け加えてある点が共通点と言えなくもないか…。あと、主人公クレアの母マーサ役のエリザベス・ミッチェルさんが「パージ」シリーズの一作「パージ/大統領令」にも出演していたりもしますが…。マーサ役のエリザベス・ミッチェルさん、めちゃくちゃキレイな人で独自の存在感を放っており本作の一番の見所はそこだといっても過言ではありません。この人どこかで見たことあるなと思って調べたら、TVシリーズ「LOST」のジュリエット役の人でした。

…と、まぁそんな話は置いといて本作の話に戻します。

現代のアメリカが舞台なんだけど、魔法が使える魔女が存在しているというファンタジー要素をプラスしてあるのが特徴。魔女を取り締まる憲法・組織、魔女を識別する方法など、この映画独自の設定が提示されていく場面は興味深く見ました。他の人と違う特徴を持っているだけで迫害・差別されてしまうことの理不尽さ、ツラさなど現実にある問題を反映していてメッセージ性の強い作品でもあります。

非常にまっとうなメッセージが込められた作品だとは思うのですが、展開が地味で退屈に感じたのも事実。魔女たちが周りの人間や当局から迫害を受けて、火炙りを始めひどい目に合わされる場面なんかはあるものの、それらは「魔女たちが迫害されているシーン」を単発的にならべているだけなので感情が乗っていかず、いまいち緊張感がありません。それでも、魔女かどうかを判定するために椅子に体をくくりつけてプールに落とすショッキングなシーンや、近所のおばさんが料理のおすそ分けを持ってきて魔女がいないか玄関から家の中をチラチラと見るというシーンなど、いやな気分になるイイ場面もあったりするのですが・・・。

そもそも魔女がなぜ迫害を受けるのかというのが具体的に描かれていないのも気になります。一応、魔女の使う魔法が危険だからというのがその理由なんて話もありましたが、だったら魔法を使って一般市民を傷つけるような描写があっても良かったと思います。魔女が魔法を使って一般市民がビビる的な描写はあるのですが、エンタメを映画に求める僕としてはもっと派手にやってほしかった。でも、迫害や差別というのはその人に何も落ち度がないのに行われるものだから魔女が迫害や差別を受けることに理由付けは必要ないという描き方をしているとも言えるので、魔女が魔法をド派手に使うなんてシーンがないのも仕方ないとは思います。

まとめ

訴えてくるメッセージは立派だが、盛り上がりに欠ける地味なファンタジー・サスペンス映画という感じです。

「魔女や魔法が存在する現代」というところに惹かれたなら見てみる価値はあるかもしれませんが、ド派手な魔法バトルを期待するとガッカリすると思います。

というわけで評価は6/10点としました。

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