どうもジャケ借りくんです!今回レビューするのは「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」。今までの詳細なあらすじを書くスタイルが若干変わりました。ネタバレを含むのでご注意ください。
ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(字幕版)
作品情報
監督:
マイケル・スピエリッグ
ピーター・スピエリッグ
キャスト:
サラ・ウィンチェスター
エリック・プライス
マリオン・マリオット
ヘンリー・マリオット
ベン・ブロック
原題:Winchester
製作年:2018年
製作国:オーストラリア・アメリカ合作
配給:REGENTS
上映時間:99分
参考サイト:映画.com
あらすじ
娘、夫を突然の病気で次々と亡くした未亡人サラ・ウィンチェスター(ヘレン・ミレン)は、ウィンチェスター銃によって命を落とした人々の亡霊から逃れる為に毎日24時間、妄信的に増改築を繰り返し、彼女の住む屋敷は500の部屋を有する奇怪な屋敷へと変貌を遂げていた。サラの言動を訝しく思った経営陣は精神不安を理由にサラから経営権を奪うため、精神科医のエリック(ジェイソン・クラーク)を屋敷に送り込む。亡霊の存在に懐疑的だったエリックだったが、毎晩、怪奇的な現象に苦しめられ、次第に追い込まれていく。不審に思ったエリックが屋敷を調べると厳重に閉じられた禍々しい部屋があることを発見する。ウィンチェスターハウスに巣くう亡霊の正体とは何なのか?(Amazon)
ストーリー紹介
登場人物
サラ・ウィンチェスター:夫と娘を亡くしたウィンチェスター家の女性。自宅の増改築を繰り返していた。
エリック・プライス:精神科医で、過去に妻を亡くしている。サラの精神鑑定を依頼され彼女の自宅へと赴く。
マリオン・マリオット:サラの自宅で暮らす女性。夫を亡くしている。
ヘンリー・マリオット:マリオンの息子。
ベン・ブロック:サラの自宅で働く召使い。
エリックはある女性を精神鑑定することに
1906年。精神科医のエリック・プライズはサラ・ウィンチェスターを精神鑑定することになりました。サラは夫と子供に先立たれ精神が不安定になり、自宅を無計画に増改築し続けていました。そんななか、ウィンチェスター社の重役会でサラが筆頭株主として適格かということを精神鑑定する話が持ち上がり、その依頼がエリックのもとに来たのです。
エリックはサラ宅に泊まり鑑定を開始する
エリックはサラの家に泊まり込みで精神鑑定をすることになりました。そこは24時間体制で増改築が行われる奇妙な屋敷でした。その家にはサラの他にマリオンという女性とその息子のヘンリーが住んでいました。やがてエリックは幽霊のようなものを見るようになります。
サラが家の増改築をする理由
ウィンチェスター社の銃で殺された霊たちが増改築をさせるように導かれているとサラはいいます。霊は自分が亡くなった部屋の図面をサラに伝えてきます。サラがその通りに部屋を複製すれば霊はこちらの世界にやって来ます。部屋が完成すると霊の力が強くなり、サラと会話ができるまでになり、サラは霊と話をし彼らの悲しみと怒りを解放します。霊が心が安らかになった時点でその部屋を取り壊し次の部屋を作ります。中には好意的ではない霊もいてそういう場合はその部屋を13本の釘をうち霊を封印します。
ヘンリーには悪霊が憑りついていた
悪霊はヘンリーに憑りつき高い場所から飛び降りさせたり銃でサラを撃たせたりしますが、いずれもエリックのおかげで未遂に終わります。
悪霊の正体が明らかに
悪霊の正体は20年前に亡くなったベン・ブロックという男でした。彼の兄弟は戦争中に敵兵にウィンチェスター社製の銃によって殺され、ベンはウィンチェスター社への復讐を誓います。ある日、彼はウィンチェスター社へ乗り込み、15人の命を奪いました。その後、そのまま建物に立てこもりますが銃殺されます。
ベンがなくなった部屋へ
エリックたちはヘンリーを救うため、ベンが当時死亡した部屋を模した部屋に入ります。ベンは大暴れし、エリックたちに襲い掛かります。エリックは「Together Forever」と書かれた銃弾を取り出し、銃に込めます。その銃弾は過去にエリックが恋人から撃たれた銃弾でした。エリックはその銃弾でベンを撃つとその場に倒れこみました。こうしてベンに平安が訪れ、やがて消えていきました。
エリックは精神鑑定の報告する
エリックはサラの精神鑑定のレポートを書きました。「夫人は心身ともに健全であり夫人が株主としての役割を望むなら継続すべきだと判断した」。
解説
実話にもとにした物語
本作は実在する出来事をもとに作られています。サラ・ウィンチェスターが自宅を増改築し続けているという話も事実の部分。現在は「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」として観光地のようになっています。
エリックの過去
エリックが「Together Forever」と書かれた銃弾を大事に持ち歩いているのはなぜなのでしょうか?これははっきりと示されませんが、本編の後半に幽霊のルビーが登場するシーンで過去を再現される形で間接的に描かれています。精神科医のエリックはルビーを頭のおかしい患者のように扱ったとルビーはエリックを責めます。錯乱状態のルビーはエリックを銃(ウィンチェスター製)で撃ち、その後自身は自殺。エリックは生死の境をさまよい何とか生還。エリックはルビーに撃たれた薬きょうから銃弾を作り直し「Together Forever」と刻印します。エリックはルビーを忘れないためにその銃弾を持ち歩くことにしたのでした。
エリックの持つ銃弾でないとベンを倒せなかったのはなぜ?
ベンを倒すためにエリックは何度も銃で撃ちますが通り抜けてしまい効果がありません。そこでエリックの「Together Forever」と刻印された銃弾を使って撃つとベンはあの世へと戻っていきます。これはなぜなのでしょうか?サラのセリフにあるとおり、死にまつわるものはあの世とつながっています。エリックの持つ銃弾はエリックが撃たれ1度“死んだ”ときのもので、あの世と密接な関係があります。その銃弾を使うことでベンをあの世へと導くことができました。
感想
そこそこ楽しめるゴシックホラー
何度も「ジャンプスケア」でビビらせてくれますし、幽霊の姿もおぞましくなかなかイイです。1900年代初頭の美術も観ていて楽しい。そして何より本作の売りである24時間体制で増改築が続けられる家の造形もワクワク感があります。主人公の過去が幽霊を成仏することに絡んでくる脚本もしっかり作られているなあと思いました。一定以上のクオリティのある作品でそこそこ楽しめました。
家をもうちょっと見せてほしい
一定以上のクオリティの作品ではありますが物足りないところも…。本作の売りである増改築を繰り返す家の姿をもっとじっくり見せて欲しかったなと思いました。これは外観もそうですが、おかしな作りになっている内部もです。変な形の階段が出てくるところは好きでもっとこういうところを見せてほしいと感じました。あと、これは私個人のただの願望ですが、幽霊がやってくるために部屋を作っているという設定があるのだからいろんな幽霊を出してほしかったです。本作ではあるひとりの幽霊が登場するのみで(エリックの妻の登場もありますが)なんか物足りないなと感じました。
総評
そこそこ楽しめるホラー映画です。家の造形を観ているだけでも楽しくワクワクしてきました。
評価は8/10としました。
本作はU-NEXT
の31日間無料トライアルに登録することで付与されるポイント(600ポイント)でタダで鑑賞が可能です。(2020年1月1日 23:59まで配信中)※本ページの情報は2019年1月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。
売り上げランキング: 11,653
売り上げランキング: 204,344
コメント