「ザ・キャビン 監禁デスゲーム」映画感想ネタバレ(7/10点)人間関係がこじれるさまは面白いけど・・・

今回は「ザ・キャビン 監禁デスゲーム」を鑑賞しました。

4人の男たちが何者かによって山小屋に連れてこられ命をかけて争わされることになる・・・というスリラー映画

部分的に面白い箇所はありましたが、全体的に見ると少し残念なデキという感想です。

個人的な評価は7/10点です。

作品情報

監督:リッカルド・グランディ
出演:アレッシオ・ラピーチェ、フィリッポ・シッキターノ、ロレンツォ・ズルゾロ、エウジェニオ・フランチェスキーニ、ヤコポ・オルモ・アンティノーリ、グレタ・フェッロ
原題:WEEKEND
製作年:2020年
製作国:イタリア
上映時間:84分
映画サイトでの評価:「IMDB」4.8/10点、「フィルマークス」2.3/5点。

ストーリー紹介

ストーリーの流れを知りたい方はこちらをクリックしてください。(ネタバレを含みます)
ある日ヴェロニカという女性画家の展覧会が開かれる。

その展覧会のコンセプトは事故で亡くなったヴェロニカの息子アレッサンドロを偲ぶというもの。

会場にはアレッサンドロのかつての友人であるロベルト、ミケーレ、ジュリオ、フェデリコの姿もあった。

彼らは数年ぶりの再開を喜びつつそこで開かれたパーティを楽しんでいたが、いつの間にか4人とも意識を失い目を覚ますとそこは深い雪に囲まれた山小屋だった。

その山小屋は彼らにとっていわくつきの場所だった。

実は、アレッサンドロの事故死は彼ら4人やアレッサンドロが、若者が多く集まるパーティ会場になっていたその山小屋を訪れた際に起こったことだった。

そんな山小屋で目を覚ました4人は謎の人物からのメッセージを発見する。「アレッサンドロの死の真相を白状しろ。さもなければ明日の朝に全員が死ぬ」

また、山小屋の中には複数の監視カメラが設置されその人物から監視されているようだった。

4人はそれぞれアレッサンドロの死の真相を知らないと主張する。

彼らは雪山を下ろうと試みるが雪があまりにも深く、また途中でけが人が出たため山小屋に引き返しそこで犯人探しが始まる。

3人から疑いの目を向けられひどく暴行されたジュリオはロベルトと二人になったところで「山小屋までロベルトたち3人を連れてきたのは自分であり、ヴェロニカに頼まれてやったことだ」と白状する。

一方、ロベルトは「アレッサンドロと口論になって彼を崖から突き落としてしまった」ことをジュリオに告げる。

ロベルトはそう告げたあと、ジュリオが山小屋の近くに車を隠していることを知りジュリオにその場所まで案内させる。

車にたどり着いたところでふたりはもみ合いとなり、ロベルトがジュリオに銃を向けたところでその場に駆けつけてきたミケーレがロベルトの頭を石で殴って殺す。

その後、ジュリオ、ミケーレ、フェデリコの3人は車に乗って下山する。

ここで、アレッサンドロのさらなる死の真相が明らかになる。ロベルトが崖から突き落とたあともアレッサンドロは生きていてミケーレに発見されるが、ミケーレは見て見ぬ振りをしてその場を去っていたのだった。

ミケーレは当時マリーナという女性に恋をしていたが、マリーナはアレッサンドロに気があり彼を疎ましく思っていたのだった。

そして、ミケーレは現在マリーナと結婚しておりもうじき子供が生まれる予定である。

感想

・人間関係がこじれていくさまは面白いが・・・

昔なじみの4人の男が山小屋に拉致されたうえ、彼らの友人が死んだ本当の原因を語らなければ命はない、と何者かに脅され・・・というスリラー映画。

邦題は「ザ・キャビン 監禁デスゲーム」となっていますが、監禁ではなく(雪が深くて下山できないため事実上の)軟禁であり、デスゲームと聞いて想像するような次々と繰り出されるゲームマスターのお題に答えなければ即死!とか、いくつも用意された謎を解いて建物から脱出を目指すような映画ではありません。

一応、彼らを拉致した謎の人物から真実を話さなければ明日の朝死ぬことになる!と脅されていはいますが、「明日の朝」になると爆発する爆弾が置かれているとかそういうタイムリミット設定はなくかなり緩めの作り。

本作の内容をもう少し具体的に紹介すると、何者かがアレッサンドロは事故死ではなく友人である4人の誰かに殺されたと疑っていて、その人物が真相を知るため4人を山小屋に軟禁し争いを起こさせようとする・・・というもの。

拉致・軟禁された4人が極寒の山小屋で犯人探しをする「現在パート」と、アレッサンドロが死ぬまでの数日を描いた「過去パート」が交互に繰り返される構成。過去パートでは4人がアレッサンドロとそれぞれ何かしらで揉めていたということが徐々に明らかにされていき、みんなが容疑者に思えてくるようになっています。じゃあ、「劇中のヒントをもとに観客も一緒に犯人当てが楽しめる」タイプの映画なのか、というとそうではありません。犯人探しは劇中の4人がお互いに銃を突きつけたりボコしたうえで「お前が怪しい!犯人はお前だ!」と強引に決めつけていく展開が続き、最終的に犯人が勝手に自白するという感じです。

正直「現在パート」はなんかおまけっぽく見えてしまいました。

逆にいうと人間関係がこじれていく話が好きな人はこの映画に結構ハマるかもしれません。僕も「過去パート」は冗長だけど全体的には意外と見ていられるという感じで、特にフェデリコに感情移入しながら興味深く鑑賞しました。フェデリコが抱えている友人に対する劣等感に対して僕は「その気持わかるぞ…」という感じで他人事には思えませんでした。

「現在パート」がもっと面白ければなぁと思う惜しい作品です。それこそタイムリミット要素を入れてもっと4人を追い詰めていくなどして面白くしてほしかったところ。

まとめ

そこそこ楽しめる心理スリラー映画という感じです。

人間関係が崩壊していく展開が好きな人はまぁまぁ楽しめるのではないでしょうか。邦題にある「デスゲーム」を期待してみるとがっかりする可能性がありますのでご注意ください。

というわけで評価は7/10点としました。

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