「ザ・マミー」は2017年のメキシコ映画。
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:イッサ・ロペス
キャスト:
パオラ・ララ
イアニス・ゲレロ
ロドリゴ・コルテス
テノック・ウエルタ
原題:Vuelven
製作年:2017年
製作国:メキシコ
配給:AMGエンタテインメント
上映時間:83分
参考サイト:映画.com
あらすじ
11歳の少女エストレヤは、ギャングに連れ去られ行方不明になった母を捜すため家を出る。やがて、いるはずのない母の話し声が聞こえたり、誰かに腕をつかまれて引きずり込まれそうになったりと、エストレヤの周囲で奇妙な出来事が続発するように。そしてギャングのメンバーであるカコが何者かに殺害されると、また母の声が聞こえてくる。その声は、カコを殺した男がエストレヤを捜しに来ると警告し、男を自分のもとへ連れてくるよう告げるが……。(映画.com)
感想
※結末までのネタバレを含むのでご注意ください
純度の高いホラーではない
ジャケットを見てホラー映画だと思って借りましたがそこまで純度の高いホラーではありませんでした。観客をビビらせることに重点を置いた純度の高いホラー映画というよりは、どちらかというと人間ドラマの表現手法としてホラー的演出が使われていると言ったほうがいいかもしれません。“純度の高いホラー映画”を期待していた身からすると肩透かしを食らった感がありますが、意外としっかりとしたドラマが描かれている作品です。ただ、個人的にそこまでハマったわけではなく、やや距離多いて「まじめに人間ドラマをやっているなぁ」という感想ですが…。
舞台はギャングたちが幅を利かせるメキシコ。彼らは人身売買などで金を稼いでおり、親が連れ去られ身寄りのいなくなった子供たちが多くなっている…。11歳の少女エストレヤもギャングに連れ去られた母を探しに出かけます。そのうち、ホームレスの少年たちに出会い行動を共にしていく…という展開。子供たちが送る悲惨な暮らしのダークなトーンと相反するような明るいファンタジー的な視覚効果を入れそのギャップの魅力を狙った作品といった感じでしょうか。
映画で、子供が傷ついたりひどい目に遭うようなシーンって避けられがちですがこのシーンでは容赦なくそのあたりを描いていてもうそれだけで心が動かされます。小さい子供がギャングに撃ち殺される場面なんかもありますからね。
総評
ハマる人はとことんハマるだろうという感じの映画でした。個人的には「良い映画だと思うが、そこまでハマらなかった」という感じですね。というわけで評価は7/10としました。
ストーリー紹介
登場人物
エストレヤ:母親をギャングに連れ去られた少女。
シャイネ:親のいないホームレスの少年。
チノ:悪名高きギャング“フアスカス”を率いる人物。
カコ:フアスカスのメンバー。
行方不明の親を探す少女
11歳の少女エストレヤは街に出てギャングに連れ去られてしまった母を探し始めます。
ホームレスの少年たちと出会う
エストレヤは親のいないホームレスの少年たち(シャイネ、モロ、ポップ、トゥッシ)と出会い、一緒に生活を送るようになります。
ギャングに追われる
エストレヤたちはカコ率いるギャングの男たちに追われるものの何とか逃げ切ることに成功。その原因はシャイネがカコの拳銃やスマホを奪ったからでした。
エストレヤがカコを始末することに
シャイネたちから、フアスカスというギャングの人間が彼らの肉親をさらったり殺したりしているという話を聞いたエストレヤ。彼女はギャングの一員であるカコを殺すと申し出ます。カコの自宅へひとりで侵入し、銃を向けるエストレヤでしたが、カコはすでに死亡していました。エストレヤは急いで家から飛び出しました。シャイネたちには、すでにカコが死んでいたということは言わず、自分で殺したことにしました。
カコの敵討ちにやってくる男
チノという男の部下がやってきてエストレヤたちが襲われます。途中、その男にモロが銃で撃たれて死んでしまいます。エストレヤたちはモロの遺体を抱え何とか逃げ切ります。
チノに電話をかける
カコのスマホを血眼になって奪い返そうとする連中を不思議に思い、スマホの中をあさってみることに。すると中にはチノが無抵抗の人物を痛めつけ殺す動画が残されていました。エストレヤの提案でチノに電話を掛けることになりました。電話に出たチノは、カコの持つスマホをよこせと要求してきます。エストレヤたちはフアスカスの人間を始末することを条件にその要求に応じました。
チノと会う
エストレヤたちは指定された場所でチノと会い、スマホを渡しました。チノは要求通り自分たちの部下を始末しました。エストレヤたちはその場を後にします。
シャイネが死亡
シャイネがチノに渡したスマホはカコのものではありませんでした。ほかのスマホとすり替えていたのでした。それに気づいたチノが追ってきました。シャイネはチノに撃たれ死亡。エストレヤはその場から必死に逃げ建物の中に隠れました。するとある部屋で、ギャングに連れ去られたと思われる自分の母やその他大勢の人々がビニールに包まれた状態でいるのを発見。エストレヤはその部屋から出てます。チノがその部屋に入ったところでドアを閉め、外へ出られないようにしました。
シャイネの亡霊
エストレヤの目の前に先ほど死んだシャイネが現れます。エストレヤから渡されたライターを持ち、チノが閉じ込められている部屋へ入っていきライターで火をつけました。(おわり)
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