「トラフィッカー 運び屋の女」映画感想(ネタバレ)ちょうどいい面白さのアイスランド製クライムスリラー

トラフィッカー 運び屋の女(字幕版)
トラフィッカー 運び屋の女(字幕版)

「トラフィッカー 運び屋の女」は2018年のアイスランド製クライムスリラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督

キャスト
ギスリ・オルン・ガルザルソン
バルタザール・ブレキ・サンペール
アンナ・プロフニアク
マリヤーナ・ヤンコビッチ
イングバール・E・シーグルズソン

原題:Vargur

製作年:2018年

製作国:アイスランド

上映時間:91分

感想

ちょうどいい面白さのクライムスリラー映画でした。

表向きは良い暮らしをしているが多額の借金を抱える弁護士エリックと、刑務所から出所したばかりの弟アトリは、コカイン密輸に加担することに。運び屋を務めるシングルマザーのソフィアはタブレットに詰めたコカインを飲み込んでアイスランドへ入国するが、タブレットを吐き出せないまま時間だけが過ぎていく。麻薬捜査局の刑事レナの捜査の手が迫る中、事態は思わぬ方向へと展開していく。

※【重要なネタバレなしの感想】とその後【重要なネタバレを含む感想】が続きます。

借金返済のためにヤクの密輸に手を染める兄弟のお話。しっかりハラハラさせられるし、主要キャラの描きこみも丁寧できちんと感情移入させられる。これで、90分ほどのタイトな上映時間だから満足度は高めです。もちろん、「大傑作だ!」とはいいませんが、いい映画観たなぁーと嬉しい気持ちになりました。

密輸にかかわる兄弟と、それに気づいた警察側のパートが交互に出てくるクライム系映画によくある構成。警察の捜査が進みホテルの居場所がバレ、捕まるかどうかの攻防等ドキドキする場面も結構多い。警察側の捜査も淡々とリアルな感じで描いておりそこがとても良かったです。

そして、特によかったのは弁護士のエリックのキャラです。密輸の実働は弟にまかせ自分は安全な場所にいる点や弁護士というエリート感のある職業に就いてることから、ミスなど全く犯さない完全無欠キャラかと思いがちですが、よくみると全くそんな男ではありませんでした。ハッキリとは語られませんが他にもいろんな裏稼業に手を染めて何度も失敗してきたんでしょう。エリックを演じた俳優の演技もかなり抑えられているおかげで、どこか人生に疲れている感じがでており、とても良かったですね。彼が迎えるラストもある意味すがすがしささえ感じました。

エリック、アトリたちの母親がヤク漬けになっているのをみると、おそらく彼ら兄弟もヤクが身近にある環境で育ってきたと思われます。ヤクの密輸などの犯罪に手を染めるようになったようになったのはそういう家庭環境があったのではないかと考えるとなかなか可哀そうにみえてきます。こういうさりげないキャラ描写も上手く短い上映時間ながらよくキャラが描けているなぁと感動しました。

総評

ちょうどいい面白さの映画で結構おススメです!

というわけで評価は8/10としました。

ストーリー紹介

弁護士のエリックは弟のアトリにヤクの運び屋の仕事を依頼します。

その仕事とは、ヤクを体内に入れ飛行機でアイスランドにやってくる女性・ソフィアと落ち合い、彼女の体内からヤクを回収すること。

アトリは、ソフィアが空港の税関を抜ける手助けをし、ふたりはとあるホテルに向かいます。そして、その一室でソフィアがヤクを吐き出すまで待つことになりました。

しかし、ソフィアはヤクをなかなかを吐き出せず、次第に体調が悪くなっていきます。

そんななか、地元の麻薬取締局は空港の監視カメラ映像からアトリとソフィアがヤクの運び屋であると突きとめ、捜査を開始しました。

やがて、ホテルが特定され警察が乗り込んできたため、アトリたちはエリックが弁護士の仕事の案件で関わっているマンションへと逃げ込みます。

そこへ、麻薬取締局のエレナがやってきて、エリックと銃の撃ち合いになります。その際、エリックは誤ってアトリを撃ち殺してしまいます。

後日、エリックは警察の取り調べを受けますが、自分がヤクの密輸にかかわったことは一切口外せず、弟や仕事仲間にすべての罪をなすりつけます。

ソフィアも取り調べを受けますが、自分の子供のために今回の運び屋の仕事については黙秘し続けていました。

おわり

参考サイト:映画.com/Amazon


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