「ゼイ・リーチ-未知からの侵略者-」映画感想(ネタバレ)子どもたちが恐ろしい目に合う系ホラーのつまらないやつ


「ゼイ・リーチ-未知からの侵略者-」は2019年のアメリカ製ホラー映画

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:サイラス・ダレ

キャスト
メアリー・マデリン・ロー
エデン・キャンベル
モーガン・チャンドラー
エリザベス・ローデス

原題:They Reach

製作年:2019年

製作国:アメリカ

上映時間:88分

感想

「子どもたちが恐怖体験するホラー」としての雰囲気はよく出ていると思いましたが・・・。

壊れたカセットプレーヤーに宿る悪魔を目覚めさせてしまった科学好きの少女・ジェシカ。彼女は仲良しのサム、チェダーと共に、父が発明した「ポテトライト」で悪魔に立ち向かうが…。

※重要なネタバレなしでいきます。

ある田舎町に住む子どもたちやそのまわりの大人たちが悪魔に襲われるホラー映画。

仲良しグループの子どもたちが恐ろしい目にあってしまう系のよく見かけるやつです。個人的にはホラー映画でワイワイと子どもたちが他愛もない会話で盛り上がっているシーンが好きで、無条件で高評価をつけてしまうほどです。本作は影のある主人公とお調子者の友人たち、という型どおりの配置で、しょうもない会話を繰り広げてくれるところはもうそれだけでいいなぁと幸せな気持ちになります。なんて単純な人間なんでしょうか…。主人公・ジェシカはつい最近兄を亡くし、「女の子らしくない趣味(機械いじり)」について親にあれこれ言われて・・・と影のあるキャラですが、この役者の顔つきが特に良い。ひたすら冗談を言っている友人ふたりもなかなかいいです。

この子どもたち3人が醸し出す雰囲気がいいので気にならなかったことですが、中盤以降「あれこれもしかして低予算映画では?」と思うように。とくに悪魔が警察を襲うシーンで、直接襲っている様子を見せるのではなく血糊がぶしゃッ!と飛ぶだけの演出を見たときは「あっ…」と思ってしまった。嫌な予感は的中しており、その後も悪魔に人が殺されるシーンでまた血糊だけの処理が出てきたり、女性の首が飛ぶシーンも直接は見せず、すでに首がなくなったあとの体を見せるだけなので違和感が拭えない。不自然なカットのつなぎは他でも散見され、なんだかなぁという感じです。カット割り以外にも、警察官の描き方がコメディチックといえばいいのかとにかく雑で冷めてしまいます。基本おどけた感じの演技だし、妻と娘が行方不明になったから即夫に手錠をかけるとか、そんなある?という感じです。雑といえばこれは細かいどうでも良い箇所ですがジェシカとチェダーがバスケットボールの授業をベンチで見ていている場面。チェダーが教師に交代を命じられ、コートに入り、ジェシカはフラッとどこかへ向かう少女を発見し、気になりその後をついていって恐ろしい目にあってしまいます。そこへチェダーが現れ、授業の終了を告げます。チェダーがバスケの試合に出てからおそらく一分も経たないうちに授業が終わるって…。もっとチェダーにバスケさせてやれよという…本当にどうでもいい話ですが。

おそらく低予算らしい雑な描写が目立つと書きましたが、あえてひと昔の時代を舞台に選び、車や家、そして家のインテリアなどをその時代のものを配置するという金のかかる事もやっています。この時代にこれがあるのはおかしいとかそういう違和感は感じませんでした。(その時代を詳しく知らないというのもありますがw)そう考えると美術系の仕事は頑張っている印象です。ということは、安っぽく感じてしまうのは演出面など監督の腕があまりないのかと考えてしまいますがどうなんでしょうか?

序盤で主人公が親に「女の子らしい趣味をみつけろ」と言われ悩む話が出てきて、これが終盤で何らかの形で回収されると思いながら見ていたわけですが、イマイチ盛り上がらず。主人公のじゃがいもで作ったライトが活躍するという場面がそれに当たるとは思いますが、なんか無理矢理感があってテンションがいまいち上っていかない…。

総評

「子どもたちがワイワイ楽しそうにやっているホラー」好きとしては序盤から中盤まではそこそこ楽しめたという感じ。だが、中盤から演出の雑さが目立ち始め、どんどんつまらなくなっていきます。

というわけで評価は6/10としました。

ストーリー紹介

機械いじりが好きな10代の少女・ジェシカは、アンティークショップでガラクタがたくさん入った箱を手に入れます。

家でその箱の中にあった音声録音用のカセットテープをいじっていたところ、カッターナイフで手のひらを深く切ってしまいます。

カセットテープにジェシカの血がかかったことで、悪魔を呼び覚ましてしまいます。

その悪魔は昔ある少年に憑依し、悪魔祓いが効かなかったため少年を殺すことでなんとか悪魔を退治したという経緯があります。

このとき、近くにあったカセットテープに少年の血が染み込み、悪魔はそのカセットテープに憑依し、復活の時を待っていたのでした。

こうしてジェシカの血によって復活した悪魔は人間に憑依しようとジェシカの周りの人間を襲い始めます。

ジェシカの父は、なんとか悪魔を収めようと自分が生贄になることを決意。時空の穴に飛び込み悪魔のいけにえとなってしまいます。

友人を殺されたジェシカは、自分の血を再びカセットテープにかけ、巻き戻しボタンを押すことで、時間は過去へと戻り、友人との再開を果たしました。

おわり

参考サイト:ゲオ宅配レンタル


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