「黒人魚 クロニンギョ」映画感想(ネタバレ)水が怖い系ホラー映画!

黒人魚 クロニンギョ(字幕版)
黒人魚 クロニンギョ(字幕版)

「黒人魚 クロニンギョ」は2018年のロシア製ホラー映画。監督は「ゴースト・ブライド」「ミラーズ 呪怨鏡」などホラー映画を多く手掛けるスビヤトスラフ・ポドガイエフスキー。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:スビヤトスラフ・ポドガイエフスキー

キャスト
ビクトリア・アガラコバ
エフィム・ペトゥルニン
ソフィア・シドロフスカヤ
ニキータ・エレンベ
イゴール・クリプノ

原題:The Mermaid: Lake of the Dead

製作年:2018年

製作国:ロシア

配給:インターフィルム

上映時間:87分

感想

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください

怖いかといわれるとそこまでではない…という感じです。

湖畔の別荘を訪れたローマは、深夜の湖で謎の女に出会い、以来恐ろしい幻影に襲われるように。異変を感じた婚約者のマリーナは、過去に湖で起きたある女の入水自殺を知る。

水怖い系ホラー

本作に登場する悪霊の姿はそこまで不気味というわけではなく、顔色が悪い普通の女性という程度。ということで、悪霊が迫ってくる場面も全体的にはあまり怖く感じません。どちらかというと湖で亡くなったその悪霊にちなんだ水による恐怖表現が際立つ作品だと感じました。まず、主人公(ローマ)が水泳選手という設定でプールが何度も登場し、そこでローマの婚約者がおぼれかけるという、後の出来事を暗示するシーンから始まります。流し台の水道をひねっても水が出てこず逆に排水溝から水があふれ出てくるとか、主人公が脱水症状になってしまうとか、プールを泳いでいたと思ったら急にそこが湖に変わる幻影を見たりとか、ラストは当然土砂降りの雨の中で、という徹底ぶり。別にショッキングな怖さがあるわけではありませんが、何度も丁寧に水に関係する恐怖描写を重ねることでこちらは常に不安感を感じながら鑑賞することになりますし、水が出てくるだけで反射的に警戒してしまうので緊張感が途切れにくいです。水による繊細な恐怖描写は一見の価値ありだと感じました。

悪霊の設定の話

悪霊周りの設定をもう少し詳しく説明しておいてほしかったところです。本作の人魚というか悪霊の弱点が髪の毛だという設定になっていますが、ここは悪霊(の人間時代)の髪に関するエピソードがあったほうがよかったと思います。たとえば、生前に髪の毛を切られてトラウマになっていたとか…。髪に関するエピソードがないため引っかかりがなく、唐突にその設定が放り込まれた感じがしてきます。あ、一応その前に悪霊が髪をとくクシを落としたということから髪の毛が何らかの意味を持っていると推測することはできます。ただ、じゃあなぜクシが出てくるのかという話になるので同じことですが。もしかして、おとぎ話の人魚の弱点が髪の毛であるというのは有名な話なのでしょうか。これが超有名な話であれば前振りもほぼなく弱点が唐突に明かされることも理解できますが…。悪霊を倒す方法について先に話してしまいましたが髪の毛が弱点だと判明する前も儀式的な方法で悪霊の呪いを解こうとあれこれやってみる展開があります。ここもなぜそれをすれば呪いが解けるということになるのかイマイチわかりません。鏡に向かって「クシを返すから大事な人を返して」的なことをつぶやくという方法なのですが、鏡が悪霊と関係があればまだしも、なんで鏡に向かってやればよいのか分かりません。一応、ある占いに鏡を使うという話が出てきたのでそれを応用してみた、という程度の話なのでしょうか。その後もこういう理屈のよくわからない儀式シークエンスが何回か続いては不発に終わるという展開でものすごくグダグダで緊張感が全くありません。

総評

水怖い系ホラーとしては一見の価値ありな作品!悪霊自体は別に怖くはないのでその点はご注意を。終盤の展開にも疑問点がたくさん浮かんできてモヤモヤ感が残ります。というわけで評価は7/10としました。

ストーリー紹介

登場人物

ローマ:水泳選手の男性。マリーナという婚約者がいる。

マリーナ:ローマの婚約者。

別荘にやってきた男性

水泳選手のローマは20年間音信不通だった父から湖畔の別荘を譲り受けることに。マリーナとの結婚を控えていた彼は、最後の独身時代を楽しむために友人とその別荘を訪れました。ローマが別荘近くの湖に立ち寄ると、どこからともなく女性が現れます。ローマは見えない力が働いたかのようにその女性に引き寄せられキスをしてしまいます。その後、意識を失って倒れていたところを友人に発見されますが、すでに女性の姿はありませんでした。別荘での休暇を終え日常生活に戻ったローマでしたが、次第に謎の体調不良に襲われ、さらに得体のしれない女性の影をみるなど不穏な出来事が多発していきます。

呪いを解こうと再び別荘へ

マリーナやローマの姉たちはローマにかかった“呪い”を解くべく、体調のすぐれないローマを連れ別荘を訪れます。悪霊の正体はリーザという女性であると判明しました。リーザは、彼女の元恋人が別の女性と結婚することを知り殺してしまい、その後自らも命を絶ってしまいました。その遺体は湖の岸に埋められ、その後水が流れ込み現在は湖に沈んでしまっていました。

悪霊の弱点

リーザの弱点は髪の毛でした。アリーナは湖に飛び込みリーザの髪を切ろうとします。湖からアリーナが這い上がってきてローマと抱き合いますが、それはアリーナの姿をしたリーザでした。それに気づいたローマはその髪の毛を切るとリーザは苦しんだ末、湖に落ちていきました。ローマは湖に飛び込みアリーナを救出しました。

おわり

参考サイト:映画.com/Amazon

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