「ラスト・マン 地球最後の男」は2018年のアルゼンチン・カナダ合作SF映画。監督はドキュメンタリー作品を多く手掛けてきたロドルゴ・H・ビラ。主演のカートを演じたのは「スター・ウォーズ」シリーズでおなじみのヘイデン・クリステンセン。
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:ロドルゴ・H・ビラ
キャスト:
ヘイデン・クリステンセン
ハーベイ・カイテル
マルコ・レオナルディ
リズ・ソラリ
ジャスティン・ケリー
原題:The Last Man
製作年:2018年
製作国:104分
上映時間:104分
感想
※結末までのネタバレを含むのでご注意ください
暗くて盛り上がらない話のせいであまり楽しめませんでした。
世界的経済危機と度重なる戦争で、文明がたった30日で崩壊。その世界の片隅で生きる元兵士のカートは、戦場で友人を死なせたことによるPTSDに悩まされ、孤独に暮らしていた。しかし、やっと見つけた働き口でジェシカという女性に出会い、彼女を愛するようになる。そんな中、人々に教えを説きながら巡礼をしているノエと知り合う。彼は、やがて襲い来る壊滅的な嵐により、地球上の生物は瞬く間に消滅すると言う…。
正直あまり語ることがないのですが…。
本作をひとことで表すと2段構えのポストアポカリプス映画、でしょうか。文明社会が崩壊した世界が舞台で、その後さらに、「終末がやってくる」という預言者が現れ…という展開です。こういう設定なので一度目みたときは、回想かと思って観ていたシーンが現在のシーンだったりと、混乱してしまいました
主人公、舞台となる街、話のトーンなどあらゆる意味で暗く、どんよりと重苦しい映画で観ていてこちらまで落ち込んでしまいます。これで話が興味深いものであればいいのですが別にひきつけられる話でもなく…。というか何を語りたいのかイマイチわかりませんでした。
面白い部分と言えば主人公が週末に備えて自宅を改造したり、武器を調達したりという場面でしょうか。大災害や経済的危機に備え食糧を備蓄したり、核シェルターをつくったりするプレッパーズといわれる人々のドキュメンタリー「プレッパーズ~世界滅亡に備える人々~」が好きで、映画でみることができてテンションが上がりました。主人公を演じるのは「スター・ウォーズ」シリーズでおなじみのヘイデン・クリステンセンですが、全く気づきませんでした(笑)彼のけだるい発声とか病んでいる感じはなかなか良かったと思います。
総評
全体的に暗くそこまで楽しめませんでした。こうして感想記事を書くときあまり書きたいことがない映画でもあります。というわけで評価は6/10としました。
ストーリー紹介
登場人物
カート:過去の戦争で友人を死なせてしまったことがトラウマとなり、苦しみながら生活している。
ジェシカ:警備会社に勤めている女性。カートが新たにその警備会社に就職し、ふたりは恋仲になる。
文明社会が崩壊した世界
環境災害と世界的な経済危機によって文明社会が崩壊…。元兵士のカートは戦場で友人を死なせてしまことがトラウマとなり、一人孤独な生活を送っていました。
終末に備える
人を遠ざけて生きていたカートでしたが警備会社に就職したことがきっかけで社長の娘のジェシカと恋仲になります。そんななか、「まもなく壊滅的な雷雨によって地球上の生物が消滅する」と訴える預言者(ノエ)と出会ったカートは彼に影響され自宅を改造したり武器をそろえたりと“世界の終末”に備え始めます。
金を盗んだ犯人
ある日、カートの勤める警備会社の金が盗まれるという事件が発生。カートはジェシカと共にその金を盗んだ犯人だと疑われてしまいます。そして、彼は精神病院のような場所に入れられてしまいます。ノエの手引きでなんとかその場から逃げだしたカートは社長のもとに出向き自分が犯人ではないと訴えます。そして、実際に金を盗んだのは社長の部下である証拠を見せると、追い詰められたその部下が銃を撃ち社長が死亡。その部下もカートに撃たれて死んでしまいます。
嵐が到来
預言者ノエの言った通り街には嵐が到来していました。カートは、ノエの言った通りの終末が近づきつつある気配を感じながらジェシカの元へと向かい無事再開しました。
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