「侵入する男」は2019年のアメリカ製スリラー映画。
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:デオン・テイラー
キャスト:
デニス・クエイド
マイケル・イーリー
ミーガン・グッド
ジョセフ・シコラ
原題:THE INTRUDER
製作年:2019年
製作国:アメリカ
上映時間:102分
感想
イカれた男のイカれっぷりが最高だった映画です。
広大な土地に建つ理想的なマイホームを手に入れたハワード夫婦。しかし、前の住人であるチャーリーがその家に異常な執着を見せ、夫婦の生活に干渉してくる。
※重要なネタバレなしでいきます。
主人公夫婦(スコット、アニー)は田舎にある立派な家をチャーリーという男性から購入。そこで憧れの新生活を始めるも、フロリダに引っ越すと言っていたチャーリーが全然引っ越さず、今は夫婦のものとなった家にちょくちょくやってきては家にケチを付けたりして…といった内容。このチャーリーという男のぶっ飛びっぷり、サイコ野郎っぷりが楽しい映画です。まず、家に固執し続けるキャラというのが新鮮で面白い。草が伸びてたからと勝手に庭の草刈りをやったり、家に人感ライトをつけようとしたらどこからともなくやってきて怒ってきたり・・・。いやもうあんたの家じゃないんだから(笑)観ていてなんやこいつ…と何度思ったことか。まぁただ、チャーリーの行動が別に怒るほどのことではない微妙なラインなのでずるずると彼の介入を許し続けてしまうわけです。そういえば夫婦は気づいていませんがチャーリーが森の中や家の中でただただ佇んでいるカットがいくつもあって彼の異常性を強調しています。全体的に、「異常すぎるチャーリー」描写がシュールな笑いを生んでおりそこが本作の魅力となっています。
チャーリーはスコットの妻・アニーに好意を抱き、彼女が家に一人でいるときを狙ってやってきて距離を縮めようとします。それと並行して夫婦が抱えるわだかまりも描かれるので、もしかしてアニーがなびいてしまうのではという緊張感も味わえます。
総評
チャーリーという男の言動に困惑したり笑ったりと、この男の魅力が大きな映画。後半には大きなサプライズ的展開も用意されていますし、そこからはスリラーとして間違いない面白さです。
というわけで評価は9/10としました。
ストーリー紹介
スコットとアニーの夫婦は田舎にある築100年以上の家を買い、そこに住むことになります。
憧れの田舎暮らしを満喫していたスコットたち・・・。
しかし、家の前の持ち主であるチャーリーが無断で庭の手入れをするなど雲行きが怪しくなります。
チャーリーはその後も事あるごとに夫婦の家にやってきてはあれこれ家について文句をつけます。
このチャーリーという男、家を売りに出したのは事業に失敗し金を工面するためで、再び取り戻そうと企んでいたのでした。しかも、現在スコットたちが住む家には隠し部屋があり、そこでひっそりと隠れながら生活を送っていました。
さらに、チャーリーは、スコットの妻・アニーに好意を抱いており、スコットが留守のときを見計らって家を訪れ、アニーと親密な関係を築こうとしていたのでした。
チャーリーの真の姿に気づいた夫婦は、家でチャーリーともみ合いになります。そして、最終的にチャーリーの持っていた銃で彼を撃ち殺します。
おわり
参考サイト:ゲオ宅配レンタル
コメント