「ドローン」映画感想(ネタバレ)おふざけが楽しい殺人ドローンホラー!


「ドローン」は2019年のアメリカ製ホラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督
ジョーダン・ルービン
ジョン・カブラン
アル・カプラン

キャスト
アレックス・エッソー、ジョン・ブラザートン、アニータ・ブリエム、レックス・リン、ニール・サンディランズ、サイモン・レックス

原題:THE DRONE

製作年:2019年

製作国:アメリカ

上映時間:81分

感想

好きな人はとことん好きになる映画な予感。僕は好きです。

新居で満ち足りた日々を送る新婚夫婦・レイチェルとクリス。ある日、夫のクリスが放置されたドローンを拾って来るが、それ以来、家ではおかしなことが起こるようになる。

※重要なネタバレなしでいきます。

クリスとレイチの新婚夫婦が拾ったドローンに嫌がらせを受けたり、直接的な危害を加えられたりするホラー映画です。

個人的にはかなり好きな映画です。もしかしたら自分の一番好きなタイプの映画はこういうかもしれません。さり気ないユーモアがツボでずっとゲラゲラ笑いながら観ていました。

シリアスなテイストで進んだかと思えば、そのなかに笑える一言をぶちこんで来るあたりとか。例えば、ドローンがなぜ勝手に動いて攻撃してくるのかが明らかになる場面。妻の方は殺人鬼の魂がドローンにとりついたからだと真実にたどり着きますが、夫の方は前の持ち主がコントローラーで呼び戻そうとしているからだと、的はずれなことを言います。この夫役の俳優はバカ感というか軽薄な感じがめちゃくちゃハマっていて彼が画面に出てくるだけで、ちょっとニヤニヤしてしまう(笑)ほかにも、危機的な場面でやめていたタバコを夫が吸ったかどうかのどうでもよい会話が挟み込まれたり、ラストの警官への不謹慎なセリフとか、シリアスな場面の中に笑える要素を入れて緩急をつけています。

セリフ以外にも、(あえてだと思われる)安っぽい演出が笑いを誘います。飼い犬が死んで妻が悲しんでいるところへ、ドローンがテレビに可愛らしいワンちゃんの映像を流し、レイチをさらに精神的に追い詰める、という嫌がらせ…。テレビに映る映像の微妙にチープな感じがまた面白いし、このせこい嫌がらせを何人も殺した連続殺人鬼がやっていると考えると吹き出してしまいそうになります。あとは、夫婦からドローンに狙われていると相談を受けた探偵が「ドローンてこういうやつか?」とみせる画像のチープさもたまらないものがあります。ドローンがパソコンを操作するときわざわざディスプレイの前に来て操作するという絵面も滑稽でいい。殺人鬼の人格がドローンについてるカメラを目の代わりにしてパソコンを見ているということなのですが、じゃあマウスもキーボードも触らずどうやって操作しているのか?というツッコミ待ちの演出ですね。ドローンはネットに繋がっていないと思われる車も動かせたりとかなり万能。こういうあえてチープで、緊張感を失わせる演出って作品にもよりますが個人的にはかなりツボです。他の映画でやられるとちょっと嫌かもしれませんが、本作はセンスがいいのでかなりプラスに働いています。

これは伝わりづらいかもしれませんが。監督がふざけながら映画を作っていることを観客に表明し、それを観客も受け入れる…。この映画ふざけてるなぁということを監督と観客がお互いに共有している感覚。それこそがこの映画の魅力だと感じました。この説明、めちゃくちゃ分かりづらいと思うけど。

ドローン化した殺人鬼もキャラ立ちしておりかなり魅力的です。発するセリフがいちいち面白いし、椅子に座ってゆらゆらしているところとか可愛らしさすら感じます。(ところであれ、どういう原理で椅子を揺らしているんでしょうか?)リブート版のチャイルド・プレイが去年公開されましたが、あの映画に出てくるチャッキーに似たチャーミングな怖さがありました。チャイルド・プレイの方もチャッキーに死者の魂が乗り移る話でしたし、殺人ドローンも出てきたりするので、本作はそこからインスパイアされたのかも、と考えたりもしますが…。

序盤は(一応)真面目なテイストで、後半になるにつれギャグが増え荒唐無稽になっていくのも本作の特徴かな。どちらかというと観客を温めるために序盤で笑いをたくさんぶち込み、後半はシリアスになっていくというのが定番かと思いますが、本作はその逆ですね。終盤の探偵の男が出てくる場面とか最高です。夫婦がドローンに襲われていると相談したときの困惑しきったリアクションがいいですね。これって「ドローンがひとりでに動いて襲われる」という設定を製作者も馬鹿げていると思っているという、自分の映画へのツッコミを入れてるということですね。この探偵がその後たどる運命とかもまぁ最高です。ドローンが写真に添えた一言でさらに爆笑してしまいました。

上記のようにかなりおふざけ方向の作品なので、緊張感とか怖さとかは全くありません。ちゃんと怖いホラーを期待してみるとがっかりしてしまうかもしれません。

総評

見る人によってはただのチープな映画だと感じるかもしれません。ただ、個人的にはそのチープさがたまらなく好きで超絶楽しめました。コロナウィルスのせいで気分が落ち込みがちでしたが、本作を観たことで元気になりました。これほんとです。

というわけで評価は10/10としました。

ストーリー紹介

クリスとレイチは一軒家に引っ越してきたばかりの新婚夫婦。

ある日、クリスが自宅の庭で一台のドローンを発見。持ち主が現れたら返すという条件で拝借することに。

しかし、ドローンは操作もしていないのに勝手に動き出し、カメラで動画を撮ったり、パソコンを勝手にいじったり、ついにはクリスたちに襲いかかってきます。

実は、そのドローンにはある男の霊が宿っていました。その男は連続殺人鬼でレイチの元恋人であるラムゼー。彼はドローンを使って標的にする女性を選び反抗を重ねていました。そんなある日、警察に自宅マンションを特定され屋上に追い詰められます。そこで、偶然雷打たれ、ラムゼーは死亡。彼の魂はそのとき手に持っていたドローンにとりついてしまいます。

こうしてドローンとなったラムゼーはレイチとなんとかよりを戻そうと夫婦宅に入り込みあれこれと工作に励んでいたのでした。

ラムゼー(ドローン)は一度レイチによって破壊されますが、彼は弟の力を借りさらに高性能なドローンとして蘇ります。

ドローンの正体がラムゼーだと知ったクリスたちは、ラムゼーの弟の家に向かいますが、ラムゼーの姿はすでになく…。自宅に帰ると、ラムゼーが待ち構えていました。

死闘の末、ラムゼーを破壊することに成功。しかし、ラムゼーは今度はクリスの体をのっとり、レイチに襲いかかります。ラムゼー(クリス)は2階から突き落とされ、そこにあった杭に体を貫かれます。息が絶える間際、一瞬だけクリスの人格が戻りました…。

おわり

参考サイト:ゲオ宅配レンタル


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