今回は2020年月日に公開・リリースされた「マインドバトル」を鑑賞しました。
ある女性が強盗犯に人質にされジャングルの中を連れまわされるスリラー映画。実話がもとになっています。
正直エンタメ映画としては面白くありませんが、実際にあった事件ということを念頭に置いてみると意外と楽しめないこともない・・・?
さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。
「ストーリー紹介」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。
あらすじ
人里離れたビーチハウスを訪れた若者たち。彼らが楽しんでいると、そこに強盗犯が現れ、ジョアナは人質としてひとりジャングルに連れ去られてしまう。
スタッフ・作品情報
監督:ダリシャ・ジェイ・ベリスフォード
原題:The Cutlass
製作年:2017年
製作国:トリニダード / トバゴ
上映時間:97分
キャスト
リサベル・ヒルシュマン
カーク・バルツ
アーノルド・ゴインドハン
マイケル・デ・スーザ
レベッカ・エム・フォスター
映画サイトでの評価
海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中4.4点(233件の評価)。
国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中1.5点(1件の評価)。
ストーリー紹介
※まずは重要なネタバレなしで行きます。
・ジョアナは友人と海に遊びに来ていた。
・武装した男がやってきてジョアナたちを脅し金品を奪う。
・犯人はジョアナをジャングルに連れ去る。
・警察によるジョアナの捜査が始まる。
・がんを患うジョアナの父は、有志とともにジョアナの捜索を始める。
・犯人は、ジョアナの両親に対し身代金を要求。
ここから重要なネタバレあり
・ジョアナの父が犯人と直接会い、金を渡す。
・ジョアナは解放される。
・犯人は、手に入れた金を別の犯罪グループに狙われ、銃で撃たれてしまう。
ここでエンディング。
感想
※今回は重要なネタバレなしで行きます。
ジャケットには、主人公・ジョアナと犯人の男。タイトルの「マインドバトル」ですが、これがいまいち何を言っているのかわからない…。字面だけ見ると「主人公と犯人の知力を尽くした駆け引き」がウリの映画なのかなぁ?という感じですが、別にそういう展開は用意されてないし。
実話をもとにした映画ならではの楽しみ方
映画冒頭に示される通り、実話をもとにした映画らしい。どうやら実際に誘拐された女性が後に書いた事件当時を振り返る本ががもとになっているっぽい?映画の内容がどこまで実際に起きたことなのかということはわかりませんが。
映画の内容は「ザ・実話がもとになってます」映画という感じで、淡々とした調子で進み盛り上がりに欠ける。「実話に基づく映画」と知らされなくても観ているうちにこれって実話をもとにしてんじゃね?と気づくはず。主人公の父親がガンを患っているというキャラ付けとか、メリハリのないオチとか実話をもとにしていない映画だったら絶対やらないやつですね。
ただ、たまにはこういう映画を観るのもいいかなと個人的には思いました。とくに誘拐犯の素性がだんだん明らかになっていっていく場面は興味深いポイント。家庭環境や貧困のせいで犯罪者になったのか?など犯人について想像しながら見ると意外と飽きないですね。犯人と主人公が一緒に行動するうちに、「この犯人意外と話が通じて何ならそこまで悪い奴じゃないかも?」からの・・・「全然そうではなかった!」と、つかみどころのない犯人のキャラが観客の気持ちを揺さぶってきてなかなかいいです。この犯人の配役もピッタリ、もっと言うと「ホンモノ感」があってよかったと思います。ラストで犯人が迎える結末もなんかやるせねぇな・・・という感情がわいてきました。これらが全部実話の部分という前提ですが、この犯人のような恵まれない境遇ゆえに犯罪に走った人間が実在したんだ、と思いながら見るとまた感慨深いものがあります。
たまにはこういう映画を観るのもいいと思った理由の二つ目は、寝る前に観るのに最適な映画だからです。僕が家で映画を観る場合大体が寝る前です。あまりに面白すぎる映画を観ると、興奮で眠れなくなってしまうので、このぐらいの起伏のない映画をまどろみながら観るというのが意外と心地よかったりします。
総評
正直エンタメ映画としては面白い映画ではありませんが、「こういうことが実際にあったんだなぁ」という視点で鑑賞すると意外と観ていられる・・・という感じでしょうか。寝る前ではなくバリバリ目が覚めた昼間とかに観ると全然ダメかもしれないとも思います。映画って観る時間帯とか自身の体調によって評価って変わってくると思うんですが、どうですか?
ということで、評価は6/10としました。
参考サイト:ゲオ宅配レンタル
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