「ラ・ヨローナ ~泣く女~」映画感想(ネタバレ)期待ほどじゃなかった死霊館シリーズ最新作


ラ・ヨローナ ~泣く女~(字幕版)

「ラ・ヨローナ ~泣く女~」は2019年のアメリカ製ホラー映画。死霊館シリーズに属する作品です。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報


監督:マイケル・チャベス
キャスト
リンダ・カデリーニ
レイモンド・クルツ
パトリシア・ベラスケス
ショーン・パトリック・トーマス
トニー・アメンドーラ

原題:The Curse of La Llorona

製作年:2019年

製作国:アメリカ

上映時間:93分

感想

きめ細かな恐怖演出は素晴らしくて見応えがありますが、全体的な満足度はそこまでではない映画。

ある女の泣き声を聞いて以来、様々な恐ろしい現象に見舞われたソーシャルワーカーのアンナと子どもたち。教会に助けを求めた一家は、呪われたすすり泣く女・ヨローナの存在を知る。

※若干ネタバレあり。

全国の映画館で公開された映画で一度観て、今回DVDリリースタイミングで二度目の鑑賞となりました。映画館で初めて観たときも思ったことですが、期待していたほどの出来ではないなというのが率直な感想です。もちろん、そこら辺のどうしようもないホラーと比べると格段に出来がいいのは間違いありませんが…。ということでまずは本作の良かったところからお話します。

きめ細やかな恐怖描写

なんといってもやっぱりきめ細やかな恐怖表現が素晴らしい。主人公の子供たちが車に乗っているところで窓がひとりでに開いていって最後に霊がドンッ!と出てくる、とか、ビニール傘ごしに霊が見えるところとか。最終的に霊が登場するまでに間接的な表現でゆっくりと恐怖感を煽っていく演出が見事で、クセになりますね。本作も含む死霊館シリーズは多くの作品でこの間接恐怖描写が取り入れられており、このシーンが始まるとキタキタ!といつもテンションが上がってしまいます。ラストにある霊とのバトルもいろんな工夫がありハラハラしながら観ていました。ラファエルという元神父のキャラがつぶやくひとことが結構毒気があって笑えたのも緩急がついてなかなかイイと思います。おそらくこのラファエルが今後のシリーズで活躍していくと思われます。と、正直良かったところで思いつくのはこの辺ぐらいでしょうか。ラ・ヨローナのデザインとか過去の出来事とか人の襲い方だとか、既視感があり全然新鮮味がないですね。

と、いいところ、わるいところ書いてみましたがこれ以上ブログに書くようなことがないというか…。映画館で1000円ちょっと払ってみましたが後悔はしておらず、まあよかったんじゃ…?ぐらいのテンションです。アナベルとのつながりも出てきますが本当にちょろっとなのでそのあたりは期待しないほうがいいです。

総評

そこそこ楽しめるホラー映画。決してつまらなくはないが、人に勧めるほどでもない。というわけで評価は7/10としました。

ストーリー紹介

児童相談所でケースワーカーとして働くアンナ。彼女は、児童虐待の可能性があるとされた、ある家庭を訪問することに。そこはパトリシアという女性が二人の子どもと暮らす家でした。

パトリシアの家に入るとクローゼットに閉じ込められたふたりの子どもがいました。子どもたちはパトリシアによって虐待されていたと判断され福祉施設に保護されることになりました。しかし、後日、二人の子供は川でおぼれて死亡してしまいます。

それ以降、アンナの子供(サム、クリス)が女性の霊に危害を加えられる不可解な出来事が頻発します。

その霊は通称“ラ・ヨローナ”と呼ばれていました。昔、ある女性が夫の浮気に腹を立て自身の子供ふたりを川で溺死させ、その後自殺してしまいます。こうして霊となった“ラ・ヨローナ”は亡くなった自分の子どもの身代わりに別の子どもたちをさらうという伝説が今でも語り継がれています。実はパトリシアは自分の子どもたちを虐待していたのではなく“ラ・ヨローナ”から守ろうとしていたのでした。自分の子供たちをさらわれたパトリシアは「アンナの子供を奪っていいから、自分の子供を返して」と“ラ・ヨローナ”に懇願していました。こうして、アンナの子供たちが“ラ・ヨローナ”に狙われることになったのでした。

アンナは元神父のラファエルに助けを求めます。ラファエルの持ってきた呪術の道具を家に配置し、“ラ・ヨローナ”を待ちます。夜になり現れた“ラ・ヨローナ”を死闘の末、倒しました。

おわり

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