「バトル・インフェルノ」映画感想(ネタバレ)悪魔祓いをライブ配信!


今回は2020年9月2日にリリースされた「バトル・インフェルノ」のレビューです。前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」「感想」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

マックスとドリューは悪魔払いを行う番組を配信し、大儲けしていた。ある日、悪魔に取り憑かれる役の男が現れず、ドリューの婚約者に代役を頼むが…。

スタッフ・作品情報

監督:ダミアン・レヴェック

原題:The Cleansing Hour

製作年:2019年

製作国:アメリカ

上映時間:95分

キャスト

ライアン・グズマン
カイル・ガルナー
アリックス・アンジェリス
エマ・ホルツァー
ダニエル・ホフマン・ギル

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中5.7点(1395件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中3.5(45件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

主人公はニセ神父のマックス。彼は、幼なじみのドリューやその妻・レーン、その他大勢のスタッフとチームを組み、悪魔祓いをリアルタイムでライブ配信する「除霊の時間」という番組で人気を博していました。しかし、悪魔祓いはヤラセで、視聴者にグッズを売ったりして儲けることが目的でした。

「除霊の時間」の配信を控え準備に追われるドリューでしたが、「悪魔にとりつかれた役」が現場に現れないことに気づきます。そこで急遽、演技経験者だったレーンをその役に抜擢します。

そして、いよいよ全世界に向けたライブ悪魔祓い番組「除霊の時間」が始まります。

いつものように、マックスによる悪魔祓いが開始します。

最初は順調に進んでいたように見えましたが、途中でレーンが台本通りに演技をしなくなります。実は、レーンは本当に悪魔に取り憑かれてしまったのでした。悪魔は、スタッフのひとりを呼びその場で焼き殺してしまいます。

マックスは、悪魔祓いの文言を口にしますが、その悪魔には効果がありません。悪魔といってもその種類は多く、効く文言はそれぞれ違うのです。そこで、ドリューは密かに悪魔の言動を記録しはじめました。その悪魔の特徴を「悪魔データベース」と照らし合わせることで、その悪魔の名前を特定し、その悪魔に効く文言をみつけようとしていたのです。

悪魔は、その場から逃げたり、配信を切ったら殺すと脅したうえで、マックスにあらゆる過酷な試練を課し、マックスは苦しみながらそれらの試練を乗り越えていきます。そのおかげで、視聴者は爆発的に増えていきます。


ここから重要なネタバレあり


そうこうするうちに、ドリューは悪魔データベースで悪魔の正体を特定します。それはアモンという悪魔でした。アモンに効く文言を最後まで唱え、レーンの中にいた悪魔は消滅…したに見えましたが実際は違いました。悪魔は先程焼き殺したスタッフの中から本当の姿を現します。そして、配信映像を撮っているカメラをじっと見つめます。すると、それを見ていた視聴者たちが次々と悪魔に取り憑かれ、周りの人間を襲い始めます。このときの視聴者は1800万人。そのなかには、アメリカ大統領の息子もいて、大統領は息子に襲われ死亡。世界各地で悪魔にとりつかれた人間が暴れまわり、世界規模の大混乱状態に陥ります。

一方そのことを知らないマックス神父は、自分のSNSのフォロワーが急増したことを喜んでいました。

ここでエンディング。

感想

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

ただの悪魔祓いホラーではない!

僕はあまり悪魔祓い系ホラーは好きではありません。悪魔祓いシーンって別にホラー的に怖いわけではないし、だいたい神父が悪魔を退治する呪文みたいなものを唱えているだけで動きも少なく面白みにかける…。ただ、本作はほぼ全編が悪魔祓いシーンで構成されているにも関わらずめちゃくちゃ面白いと感じた。それは、僕がホラー映画で好きな要素がいくつも詰め込まれているからです。

まず、本作には「エセ神父」がでてくる!ホラーにでてくる、エセ霊能者とか、(本作のような)エセ神父がでてくる映画が好きなんです。エセなキャラが裏で見せる軽薄さ・不謹慎さが笑えるし、超常的なものを舐め腐った態度だったエセが本物の超常現象に襲われて本気でビビる面白さもある。

そして、ライブ配信という今どきのテクノロジーがでてくること。具体的にはライブ配信をしながら悪魔祓いをする内容。今どきのテクノロジーという自分にとって一番身近な要素があると、それだけそのホラーに臨場感が生まれます。また、そこで語られるあるあるネタなんかも、ちゃんと「あるある!」と思えるし、そういうのはだいたい不謹慎なものが多く笑えます。たとえば、本作で言うと、視聴者のコメントが冷徹で辛辣だったり、ライブ配信をする側もやたらと広告を挟む。悪魔祓いで「聖なる布」が使われると、「聖なる布」を手に持つマックス神父の写真が画面にデカデカと現れる。ここは声を出して笑ってしまいました。バチカン公認とか言ってるけどぜってぇ嘘だわと思っていたら、あとで中国製だと明らかになります。聖水もただの洗面所の水らしい。悪魔が仲間割れさせるために、マックス神父がその幼なじみ・ドリューの妻と以前付き合っていたことをバラしたことで下世話なバトルが始まったりもして、映画のトーンが少し変わり飽きが来ないのもありがたい。


ここから重要なネタバレあり


悪魔祓いに新要素が加わり面白くなっている

悪魔を退治するには悪魔に効く文言を最後まで読み上げる必要があります。さらに、悪魔によって効く文言は違います。しかし、レーンについた悪魔の名前がわからず効く文言が何かわかりません。そこで、悪魔の特徴を打ち込むことで該当する悪魔をピックアップしてくれる「悪魔のデータベース」ソフトを使って、悪魔の名前を特定しようと試みることになります。この設定は面白いですね。悪魔がなんとなく喋った言葉から特徴を見つけ、データベースに打ち込んでいってどんどん名前が絞られてくる場面は非常に燃える展開です。普通の悪魔祓いだけだとつまらないと感じてしまう僕ですが、こういう別の要素を加えてくれたおかげで楽しく観ることが出来ました。他の悪魔祓い映画もぜひこういう新しい設定を加えてほしいものです。

ラストは衝撃的

本作を観た人の多くが語りたくなるのがラスト部分でしょう。悪魔の真の目的は、ネット越しに番組の視聴者にとりつき暴徒化させて、世界に混乱をもたらすことでした。そのためには、できるだけ視聴者が多いほうがいい。だから、マックスを無理難題に挑ませ、視聴者を大量に集めていったのでした。

悪魔にとりつかれた視聴者のなかには、なんとアメリカ大統領の息子もいました。息子は大統領を襲って殺してしまいます。この息子はライブ配信を見てリアクションをとる視聴者としてちょくちょく登場していて、「なんか金持ちの家の子供だなぁ」ぐらいに思っていましたが、まさかその父親が大統領だったとは・・・。

他にも、飛行機の乗客がパイロットを襲って墜落させたり、街なかで暴れまわったりして、世界がやばい状態になっていることがエピローグとして語られます。あまりにも衝撃的な展開に、面白い映画を見たなとしみじみと感じました。

総評

悪魔祓い映画に現代テクノロジーを融合させ、キャッチーで万人受けしやすいホラー映画に仕上げてあります。個人的に悪魔祓いホラーはあまり好きではないのですが、本作はめちゃくちゃ面白い。最初から最後まで、高いテンションが維持され、全く飽きたり集中力が切れることもありませんでした。いや…、マックスとドリューの子供時代のエピソードは少し余計に感じたかな。あそこは無くても良かったかも知れません。

ということで、評価は9/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル/IMDB/フィルマークス

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