「ザ・ボーイ~人形少年の館~」映画感想(ネタバレ)シュールな怖さと驚きの展開がウリのホラー映画

今回は2016年10月5日にリリースされた「ザ・ボーイ~人形少年の館~」を鑑賞しました。

大きな屋敷で住み込みのベビーシッターの仕事を始めたグレタ。しかし、紹介された子供はどこから見てもただの人形で…というホラー映画。

人形を本物の人間として扱うシュールな怖さが魅力の作品。

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」「感想」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

老夫婦と暮らす8歳の少年のベビーシッターになったグレタ。しかし、老夫婦がブラームスと呼んで溺愛する少年は人形だった。そして、グレタはブラームスを世話する上での10のルールを知らされるが…。

スタッフ・作品情報

監督:ウィリアム・ブレント・ベル

原題:THE BOY

製作年:2015年

製作国:アメリカ

上映時間:97分

キャスト

ローレン・コーハン

ルパート・エヴァンス

ダイアナ・ハードキャッスル

ジム・ノートン

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中6点(79442件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中3.2点(2524件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

・主人公はグレタという女性。

・彼女はアメリカからある仕事をするためイギリスへやってくる。

・その仕事とは大きな屋敷に住み込みでヒールシャー夫妻の子供・ブラームスの子守をすること。

・夫婦と面会しブラームスを紹介されるが、それは少年の姿をした人形だった。

・グレタは、おかしいと思いながらもブラームスの子守をこなしていく。

・その後、グレタとブラームスを家に残し夫妻は旅行に出かける。

・しかし、夫婦の本当の目的は自殺することだった。グレタが雇われたのはブラームスを押し付けるためだった。

・そのことを知らないグレタは子守を続ける。

・そのうち見ていないところでブラームスが勝手に移動していることを知ったグレタは、ブラームスが生きていると確信する。

・そんなグレタのところへ元カレ・コールがやってくる。グレタがはるばるイギリスへやってきたのは暴力をふるうコールから逃げるためだった。


ここから重要なネタバレあり


・コールはブラームスを気味悪がって破壊してしまう。

・すると突然、少年風のマスクをつけた男が壁を突き破って現れコールを殺してしまう。

・それは、子供のころに死んだはずの本物のブラームスだった。

・グレタも襲われるが何とか屋敷から逃げ出す。

・その後、屋敷の中で本物のブラームスは破壊された人形を元通りに修復していた。

ここでエンディング。

感想

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

ジャケットは、中央に主人公のグレタと人形のブラームス、奥に見える家が今作の舞台となる屋敷というデザイン。

本作は以前一度観ていましたが続編が出るということで改めて鑑賞しました。いわゆる人形ホラーで、人形を本物の人間のように接する人々の気味の悪さ、後半にあるサプライズ展開のおかげでそこそこの楽しさはあります。ただ、続編が作られるほどのものか?と思わないこともない…。まぁこれは2度目観たうえでの感想であり、1度目観た段階でレビューしていればもう少し評価は上がったかもしれません。

人形を人間として扱うシュールなこわさ

ブラームスと呼ばれる人形をヒールシャー夫妻が自分の息子としてグレタに紹介。グレタも金を稼ぐために仕方なくそれに従いブラームスの世話を始める。このように前半は登場人物が人形を人間として扱うシュールな展開が続きます。ブキミな人形の見た目も相まってなかなか怖いシーンに仕上がっていました。


ここから重要なネタバレあり


後半には驚きの展開が!

後半は心霊テイストからサイコスリラーにジャンルが変わる展開が用意されています。どういうことかというと、家には生身の人間であるブラームスが隠れ住んでいて、グレタたちに襲い掛かってくるのです。ここは二度目の鑑賞にもかかわらず素直に驚いてしまいました(笑)なんせ一度目の鑑賞がだいぶん昔だったので内容をあまり覚えていなかったので…。人間のブラームスはかなりの巨体で筋骨隆々。グレタの元カレもなかなかごついのですが、そんなコールを瞬殺してしまいます。この場面はかなりテンションが上がってしまいました。

このシーンもっと見たかった!

後半は前述のサプライズ展開があるので十分面白いのですが、そのあとにあるシーンををじっくり描いてほしかったという願望も湧いてきました。それは、グレタが親のようにブラームスを叱り行動をコントロールするシーン。ここをもっと時間をかけて描いたら面白くなりそうなんですけど、すぐ次の展開に行ってしまうんです。グレタが親を演じつつブラームスを倒す機会を伺うシーンをじっくりと描けばもっとハラハラできる終盤になったと思いました。

すべては人間のブラームスがやったことか?

人間のブラームスが登場した時点で、人形に何らかの魂が宿っているように見えたことはすべて人間のブラームスがやったことだったのか、と納得しました。グレタが見ていないところでひとりでに動いたのも人間のブラームスが壁の向こうから現れてやったことなんだな、と。しかし、続編を観るともしかしたらそうではないのかという疑問も湧いてきます。この辺りは続編の記事にて詳しく説明します。

総評

人形を人間の子供のように扱うシュールな怖さと、後半のサプライズ展開が楽しいホラー映画。ただ、ゾッとするホラー的演出はあまり多くなくその点では不満が残ります。

ということで、評価は7/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル

本作はアマゾンプライム特典として追加料金なしで鑑賞可能です。

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