「ザ・ボート」映画感想(ネタバレ)ヨットでサバイバル映画

ザ・ボート(字幕版)
ザ・ボート(字幕版)

「ザ・ボート」は2018年のイギリス・マルタ共和国合作のサバイバルスリラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:ウィンストン・アゾパルディ

キャスト:ジョー・アゾパルディ

原題:The Boat

製作年:2018年

製作国
イギリス
マルタ共和国

上映時間:100分

感想

後半に行くにつれ思いもよらない展開になっていく映画ですが、サバイバルパートは十分面白いです。

いつものように島から舟に乗り込こみ、海へと漁に出た男は、突然分厚い霧の中に飲み込まる。あっという間に自分の位置がわからなくなってしまった上に舟の故障で立ち往生する。なんとか島に戻る術を模索するなか、放棄されたボートに出くわす。放棄された船舶を湾管理局通報するために、そのボート(船)に乗り込み操縦をしようとしたそのとき、まるでボート(船)は意志をもったかのように動き出し男を船内に閉じ込めてしまうーー。果たし男の運命は?無事に島に戻ることができるのか!?

意思を持ったボートにいじめられる謎映画

※【重要なネタバレなしの感想】とその後【重要なネタバレを含む感想】が続きます。

漁に出た男は海に漂うヨットを発見、そのヨットに乗り込むと自分が乗ってきたボートがどこかへ流されてしまう。仕方なくヨットで陸を目指すことにするがさまざまなトラブルに襲われ…といスリラー系映画です。最近、『ザ・プール』『クロール 狂暴領域』とこのタイプの映画を立て続けにみたうえで本作を観終わって「ソリッドシチュエーションサバイバルスリラーってやっぱりおもろいな!」と改めて思いました。人間ドラマ等のが入る余地がないタイトな点、そしてなにより、「必死にサバイバルし助かろうとする」⇒「それが失敗しまた別の策を探し始める」という展開が何度も繰り返されるテンションの高い作風がものすごく面白い。本作も海で遭難した男がヨットで何とか生き残ろうとサバイバルする様子が描かれています。ヨットのトイレに入ったところなぜか鍵が開かなくなり閉じ込められてしまうシーンでは主人公が小窓からなんとか帆を操り進行方向を変えようと奮闘…。その絵面は少しバカっぽくはありますがこのままいくと巨大タンカー船とぶつかるかどうかという展開になりなかなかハラハラする場面です。その後もトイレのドアは一向に開かず浸水があり仕方なくその水を飲むところも地味に嫌な演出です。やっと外に出られ、さすがの慣れた手つきでテキパキと帆を自在に操作し岸を目指す場面は単純にかっこよくみていて気持ちいいシーンです。ただ、この場面も含めヨットに全然詳しくない僕からしたら「そのヒモを引いたらどうなるの?」ということが視覚的にわかりづらくせっかく盛り上がりそうなハラハラシーンもイマイチ乗りきれないところがあったのも事実…。まぁいずれにせよ極限状態でサバイバルするスリラー映画としては大満足の出来であり今後もこのジャンルの映画を積極的に観ていこうと思わせてくれた作品でした。


重要なネタバレあり


サバイバルスリラーとしては満足度の高い一本ですが、本作の場合後半以降ホラーテイストへと次第にシフトしていきます。実はどうやら主人公の乗るヨットというのが意思を持った幽霊船であるということが明らかになるのです。物語が意外な方向へ進んでいく映画というのは結構嫌いではないのですが、本作でサバイバルスリラーの面白さを再発見して楽しみながら見ていた身としては「普通のサバイバルスリラーが観たかったな…」と少しだけガッカリしてしまいました。ただ、ホラーといっても最後の最後のオチとしてそれが明らかになる程度なのでそこまで邪魔には感じませんでしたが。最終的には、本作の独自性は尊重し、純粋なサバイバルスリラーはまたほかの作品で楽しめばいいかなと思いました…。

総評

ソリッドシチュエーションサバイバルスリラーとしてはなかなか見ごたえがありました。海が舞台というのも爽やかで良し。後半以降のホラーテイストについては邪魔にならない程度なのでまぁいいかなと。

というわけで評価は7/10としました。

ストーリー紹介

ある男が港町から小型ボートで沖へ漁に出ました。

しばらくして男は海にポツンと浮かぶヨットを発見。声をかけても応答はなく男は船内の様子を確認するためそのヨットに乗り込みます。

男は船内の様子を確認し終え外に出たところで自分が乗ってきたボートが流されどこかへ消えてしまったことに気づきます。仕方なくヨットで陸を目指すことにしました。

しかし、航行の最中、船内のトイレの鍵がなぜか開かなくなりタンカー船と接触するなど散々な目に遭ってしまいます。

帆のロープが切れ途方に暮れていたところ、近くを通りかかった船を発見。トイレのドアで作ってあったイカダに乗り替え必死に船に追いつこうとします。しかし、ヨットが突然動き始め後ろから男の方へ向かってきます。男はぶつかる寸前でなんとかイカダから海へ飛び込み難を逃れます。ヨットはそのままの勢いで進みどこかへと去っていきました。

手製のイカダもどこかへ消えてしまい男はなんとか気力を保ち海面を漂い続けていました。すると、複数のイルカが周りに集まってきたかと思うと、どこからともなく先ほど去っていったヨットが戻ってきて男のそばに停止しました。男は不審に思いながらもヨットに乗り込みベッドで眠り込んでしまいます。

目を覚ました男はヨットがものすごいスピードで町へと向かっていることに気づきました。このままでは岸にぶつかってしまうと焦る男。ヨットはその寸前で速度を落として停止。男が陸へと上がりあたりの様子を確認していたところでヨットはどこかへと去っていきます。男はさらに歩き回っていると漁にでたときと同じ場所にたどり着きます。

おわり

参考サイト:フィルマークス/Amazon


コメント