「ドント・ゴー・ダウン」映画感想(ネタバレ)中盤まで我慢なタイムループアクション映画


「ドント・ゴー・ダウン」は2019年のイギリス製SFアクション映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:トム・パットン

キャスト
ベントレー・カルー
サイモン・ミーコック
シェイン・ワード
サマンサ・シュニッツラー
レイチェル・ウォーレン
トビー・オズモンド

原題:The Ascent

製作年:2019年

製作国:イギリス

上映時間:100分

感想

負け戦的タイムループアクション映画。

激しい銃撃戦の中、民間人の女性捕虜を撃ち殺した特殊部隊。本拠地に到着した彼らは時空を越えた無限ループに巻き込まれ、同じ場所で何度も殺戮を繰り返すことになり…。

※【重要なネタバレなしの感想】とその後【重要なネタバレを含む感想】が続きます。

本作をみる前、無限ループというキーワードをみて「恋はデジャヴ」みたいにある一日を何度も繰り返す話かと思いましたが、本作は少し違いまして。まず、なぜ無限ループに陥ったかを紹介してくと、ある特殊部隊の隊員が敵地にいた捕虜を殺したことでオカルト的な力を持っていたその女性に呪われてしまったから。隊員たちが任務を終え、階段で本部の最上階を目指しますが、いくらたっても最上階にたどり着かない。やっとドアを発見したかと思ったらそこは先程自分たちが的と戦っていた戦場だった・・・。この不可解な状況は実は殺した捕虜による呪いだったのです。「恋はデジャヴ」と違うのは、本作の場合過去へと遡るのはそのドアをくぐったときだけであるという点ですね。あと「恋はデジャヴ」と似た設定の「ハッピー・デス・デイ」では死んだ時点で強制的に過去のある時点まで戻る話でしたが、本作の場合は死んだらそこで終わりというのも特徴ですかね。

正直言って、序盤から中盤にかけては結構退屈です。はじめこそ戦闘シーンがあるのでまだいいですが、その後は隊員同士の言い合いとか喧嘩ばかりで地味すぎです。またそのシチュエーションが絵的に何の面白みもない階段の途中というね。しかも、色調が青っぽく設定されているせいで暗い気持ちになりどんどん観る気が失せてきます。

終盤からはやっと面白くなってきました。まず、隊員たちは何度も戦場に戻り銃撃戦を繰り広げ、階段も休むことなく上り続けなければいけないために、徐々にダメージが蓄積されていき体力や気力がどんどん減っていくという壮絶さで観ているコチラがゲッソリしてしまうほど。まさに地獄的な光景ですね。あとは、「どうしたら捕虜を殺させずに済むか」の試行錯誤が楽しいです。ここらへんはいわゆるループモノの醍醐味といったあたりでしょうか。

何度も戦場に戻りそこで敵や捕虜が死んでいくのを繰り返し見せられると、人間の命について考えさせられたりもしました。ある女性捕虜の殺害を食い止めるのが目的なので、他の捕虜を見殺しにする場面もあるわけです。じゃあ、見殺しにしていい人間と、見殺しにしてはいけない人間の違いは?とか。敵を殺し、捕虜を助ける展開もあるので、それ自体も同じ人間なのに殺すべき相手と助けるべき相手がいるのもなんか変だなと思ったりもしました。本作は、一見そこらにあるB映画にみえますが意外にもそういう倫理的な問いについても考えさせる作品になっているのかなと思いました。

総評

終盤まではかなり退屈で途中で鑑賞を何度か中断してしまいました。終盤はタイムループモノとしての本領発揮という感じでだんだん面白くなっていきます。タイムループものとしては少し変わった設定なので、新鮮味はありますしそこそこおすすめです。

というわけで評価は7/10としました。

ストーリー紹介

ある特殊部隊が敵の機密情報を手に入れる任務中・・・。銃撃戦の末に全員を殺害し、その後、テントの中で民間人の女性捕虜を発見。隊員のキアは上官のスタントンの命令によって、その捕虜を殺してしまいます。

任務を終え本拠地に戻った隊員たちはエレベーターで最上階へ向かおうとしますが、故障していたため仕方なく階段を使うことに。

隊員たちが階段を登っている途中に、大きな揺れが発生。その後、再び階段を登り始めますが一向に最上階にたどり着かないという不可解な状況に陥ります。

隊員の一人が階段を降り下の様子を伺いに向かいますが、女性の亡霊のようなものに襲われ死亡してしまいます。

それに気づいた残りの隊員たちは動揺しながらも上階に向かいます。やがて、階段の先にドアを発見。そのドアをくぐるとそこは先程まで自分たちが敵との戦闘を繰り広げていた場面でした。なんと、彼らはドアをくぐり抜けたことで過去へとタイムスリップしていたのです。

隊員たちはその場にあったゲートからドアの中に戻りこの不可解な状況について話し始めます。キアが捕虜の女性を殺してしまったことで、隊員たちは呪いに書けられてしまいました。この呪いを解くためには、ドアから過去の戦場に戻り、女性捕虜がキアに殺されてしまうのを防ぐ必要があります。

階下からは女性の亡霊が迫りその場に長くとどまることができない状況の中、隊員たちは次のドアを目指し上階へと進みます。現れたドアから過去へ戻りキアが捕虜を殺すのを阻止しようとしますが失敗。次のドアにたどり着くためさらに上階へ向かう。今度も、捕虜を救うことに失敗し、再び次のドアを目指す・・・ということを何度も繰り返します。

この間にも、隊員たちは亡霊に襲われたり、仲間割れがあったせいで、次々と死者が出てしまいキアとその他数人の隊員が残るのみとなりました。

隊員たちの体力や気力が限界に近づく中、キアは仕方なく捕虜を銃で殺す寸前の(過去の)キアを銃で撃ちます。こうして、現場を混乱させ捕虜を助け出し、他の隊員に保護させ、本部に連れて帰らせます。

過去にやってきた方のキアは捕虜を助け出したことでタイムスリップもなかったこととなりその場で存在が消え去ってしまいます。もともとその時間に存在した方のキアは、ゲートのなかへと入っていきました。

その他の隊員は捕虜を連れ本拠地へと到着。エレベーターで最上階へ向かおうとしますが、故障していたため階段を使うことにしました・・・。

おわり

参考サイト:ゲオ宅配レンタル


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