「タイムリミット 見知らぬ影」映画感想(ネタバレ)長くて小難しいという印象が強い

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今回は2020年月日に公開・リリースされた「タイムリミット 見知らぬ影」のあらすじ・スタッフ・キャストの紹介や、僕自身の感想を述べていきたいと思います。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

スタッフ・作品情報

監督:クリスティアン・アルバルト

原題:Steig. Nicht. Aus!

製作年:2018年

製作国:ドイツ

上映時間:109分

キャスト

ヴォータン・ヴィルケ・メーリング
ノラ・ウエッツ
ジャスミナ・アル・ジハイリ
クリスティアーネ・パウル
ファーリ・ヤルディム

海外での評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中5.8点(982件の評価)。この点数は割と納得という感じですね。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では10点中3.7点(114件の評価)。

ストーリー紹介

カールは都市の建築プロジェクトを手掛ける建設会社に勤める男性です。仕事の忙しさからか妻・次モーネとの仲もうまくいってない様子。

ある日、カールは娘のヨゼフィーネと息子のマリウスを車に乗せ学校へと向かっていました。

その途中、車のどこからか聞き慣れない音が聞こえてきてきます。その音はダッシュボードの中にあったスマホの着信音でした。見知らぬスマホに戸惑いつつもカールが電話に出ると、電話の相手はいきなりカールを罵り始めます。そして、その男はカールたちの乗る車に爆弾を仕掛けたと言います。その爆弾は、座席から立ち上がるとセンサーで自動的に爆発し、遠隔操作でも起爆可能・・・。犯人はカールに大金を要求します。カールが勤める会社の金、そして、カールやその妻・ジモーネの口座から金を引き出し、それを渡せ、と。

カールは、子どもたちがパニックにならないよう車で学校へと向かいつつも、会社の人間に電話をかけ、あれこれとテキトウな嘘を付きなんとか身代金を用意しようと試みます。

そんななか、カールが電話したひとりの仕事仲間も同じ犯人から車に爆弾を仕掛けられていることが判明。街なかでその仕事仲間と出会い、お互い車ごしに会話をします。しかし、その人物の妻が、たちの悪い冗談だと車を降り、爆弾がその場で爆発。マリウスが爆発によって飛んできた破片によって負傷してしまいます。

カールは、息子を病院で治療させてほしいと犯人に懇願します。犯人は、身代金の一部を支払ったことでマリウスを病院で下ろす許可を出します。カールはすぐさま病院へと向かいますが、その時、大勢の警察官に囲まれてしまいます。妻の弁護士が、カールが子どもたちを誘拐したと勘違いし警察に通報したのでした。警察はカールに銃を向け投降するよう説得します。カールは車を爆破させると警察を脅し、手が出せないようにして籠城する形になります。息子は病院でおろしていい、と一度は許可した犯人でしたが、警察に取り囲まれたため、金をすべて払うまでは降ろさせないとカールに伝えます。

やがて、警察はカールが犯人ではないことを知り、その一帯の電波を遮断。犯人が遠隔操作での爆破を防止したうえで、カールたちの車に近づいてきます。爆弾処理班が車を調べ、息子たちの座っている後部座席に爆弾は仕掛けられていないことを突き止めます。マリウスは警察に助け出されますが、娘のヨゼフィーネは、このまま自分が車から降りると父が警察に撃たれると思い、助け出される瞬間に助手席に移動してしまいます。それをみた警察は、完全にカールを信用していなかったのか、再び車から離れていきます。


ここから重要なネタバレあり


警察は次の手として、カールの兄をよこし説得にあたらせます。しかしカールの前に現れたその人は、兄ではありません。爆弾を仕掛けた犯人だったのです。警察にカールの兄だと身分を偽り直接カール前に姿を表したのでした。犯人はカールの車に時限爆弾を別に設置しており、タイマーを起動します。そのうえで、カールが仕事で手掛けた工事現場であるベルリン地区へ行けと命令する。

犯人がカールに恨みを持ったのは以下の理由です。以前、カールが関わった建設事業で、立ち退きに応じなかった女性が自殺してしまいます。その女性こそ犯人の妻だったのです。

カールは周りを警察に包囲されているなか、車を無理やり発進させ、犯人に指示された場所に向かいます。犯人は指示した場所にある川のそばに車を止めさせます。そして、ヨゼフィーネが車から降りることを許可します。カールが助手席をおさえ爆発しないようにして、ヨゼフィーネは無事に車から降り、警察に保護されます。

そのあと、すぐ助手席に犯人が乗り込んできます。カールは犯人と会話をしている最中に車を急発進させ川にダイブします。カールは気を失った犯人を残し、自分は車から抜け出し爆発が起きる前に浮上し助かります。犯人は爆発によって死亡…。

時間は流れ・・・。無事生還したカールは、子どもたちや妻と再開します。

ここでエンディング。

感想

車に爆弾を仕掛けられ、降車不可になったカールとその子どもたち。犯人は電話を通じてカールにカネを要求してくる・・・。

車の中というワンシチュエーションで観客の緊張感を途切れさせない・飽きさせないというのは結構難しいと思います。その点、本作はうまくいっているところとうまくいってないところがあったと感じました。

ハラハラするシーンも多い

やはりなんといっても、爆弾が仕掛けられた車に乗った状態で犯人の要求に応じていく、というそもそものコンセプトが面白いしハラハラしますよね。コレ自体よくある設定ではあるんですが、色々と危機的状況をぶっこんで、観客を飽きさせません。息子が怪我をして一刻をも争う状況をつくったり、さらに警察に車を包囲させ、息子の治療を遅らせたり。観ていて、まどろっこしいけど、そこが面白い!警察に包囲される場面なんか、ヘリも登場するし、かなりオオゴト感がありワクワクしてきますね。ここ、伝統的建造物が多く立ち並ぶ地域の中にある広場というロケーションも重厚さがあって映画としての華やかさがあります。爆弾処理班が車に仕掛けられたのがどんな爆弾か調べ、車から子供たちを救助しようとする場面なんかもかなりの緊張感があり良いですね。

カールがしばらく広場で警察に囲まれているシーンから、警察の包囲を突破し、犯人の指示する場所に向かう場面に移ります。車を走らせながら犯人の要求を聞く序盤、警察に囲まれ停車している時間の長い中盤、そして、警察の包囲を抜け再び車を走らせる。この、動→静→動の構成が映画観ているなぁという気持ちになって楽しくなってくる。しかも、この終盤の車を走らせる場面、カールの車と警察車両をワンカットで捉える超こだわりのあるシーンでさらにテンションが上ります。

カールのこれでもかという追い詰められっぷりも見どころです。車に爆弾が仕掛けられたという危機的状況なのに、さらに妻が不倫していることを知ったり、会社を解雇になったり。自分がこれだけ追い詰められたら正気でいられるだろうかとついつい考えてしまいます。多分、正気ではいられないでしょう。またいいのが、カール役の俳優の声ですね。しゃがれているといえばいいのか特徴的な声で大声でなにか叫ぶときの悲壮感が観ていて苦しくなってきます。

気になった場面もあった

いい所も多い映画ですが、ここつまんねぇなと思うところもありました。

まず、カールが犯人に大金を支払うため、自分の勤める会社の社員に電話をかける場面。非協力の原則とか共同経営者の電子署名とか、オフショア無記名口座とか、自分にとって馴染みのない用語などがたくさんでてくるので、いまいち何を言ってるのか頭に入ってこない…。デティールを語ることで話にリアリティが出そうとしているのはわかりますが、もうすこしわかりやすい内容にしてほしかった。というか、このカールが会社の人間や妻と話をしている場面は絵的に退屈ですね。ただ電話しているカールの顔が映るだけなので。爆弾を仕掛けられた車というシチュエーションを生かしたアクションとか観たかったですけどね。

あと、気になったのは、主に2人の警察官が対立する場面ですね。ここも描写が若干ややこしいというか話が分かりづらい。カールが子どもたちを誘拐していると勘違いされ警察が車を包囲するわけですが、カールをどう捕まえるか、で現場を仕切ってるっぽい偉い感じの男性と爆弾処理班の女性が揉めます。爆弾処理班の女性は犯人がカールではないと早々に気づきます。本当の犯人がスマホの遠隔操作で爆破できないようにしていることも突き止めその一帯の電波を遮断し、そのうえで、車に仕掛けられた爆弾の種類などを調べ始めます。「別の犯人がいて遠隔操作で爆破しようとしている」という証拠を掴んでるならそれを警察全体で共有し、カールが犯人ではないことを証明するのが一番近道じゃね?と思ったのですが。ここの描き方を見ると爆弾処理班が独断で動いているように見えてなんか不自然な感じがします。

総評

いいところもあるけど悪いところも結構ある映画。最終的に残ったのはなんか分かりづらいなという印象。尺も少し長めなので90分でまとめてくれたらもっと良かったんですが。

ということで、評価は7/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル/IMDB/フィルマークス

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