「タイムリミット 見知らぬ影」映画感想ネタバレ(7/10点)しっかりとハラハラさせてくれる良作サスペンス映画だが欠点も…

今回は「タイムリミット 見知らぬ影」を鑑賞しました。

車に座席から離れると起爆する爆弾を仕掛けられ車から降りられなくなった男が犯人の指示通り身代金を集めることになるが…という内容。

ハラハラできる場面も多くおすすめできる1作です。

個人的な評価は/10点です。

作品情報

監督:クリスティアン・アルバルト
出演:ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、ノラ・ウエッツ、ジャスミナ・アル・ジハイリ、クリスティアーネ・パウル、ファーリ・ヤルディム
原題:Steig. Nicht. Aus!
製作年:2018年
製作国:ドイツ
リリース:2020-07-29
上映時間:109分
映画サイトでの評価:「IMDB」5.8/10点、「フィルマークス」3.7/5点。

ストーリー紹介

ストーリーの流れを知りたい方はこちらをクリックしてください。(ネタバレを含みます)
カールは都市の建築プロジェクトを手掛ける建設会社に勤める男性。仕事の忙しさからか妻・ジモーネとの仲もうまくいってない様子。

ある日、カールは娘のヨゼフィーネと息子のマリウスを車に乗せ学校へと向かっていた。

その途中、車のどこからか聞き慣れない音が聞こえてきてくる。その音はダッシュボードの中にあったスマホの着信音だった。見知らぬスマホに戸惑いつつもカールが電話に出ると、電話の相手はいきなりカールを罵り始める。そして、その男はカールたちの乗る車に爆弾を仕掛けたと告げる。その爆弾は、座席から立ち上がるとセンサーで自動的に爆発し、遠隔操作でも起爆可能なものだった。犯人はカールに大金を要求。カールが勤める会社の金、そして、カールやその妻・ジモーネの口座から金を引き出しそれを渡せ、とのこと。

カールは、子どもたちがパニックにならないよう車で学校へと向かいつつも、会社の人間に電話をかけ、あれこれとテキトウな嘘を付きなんとか身代金を用意しようと試みる。

そんななか、カールのある仕事仲間も同じ犯人から車に爆弾を仕掛けられていることが判明。街なかでその人物と出会い、お互い車ごしに会話をする。しかし、その人物の妻が、たちの悪い冗談だと車を降り、爆弾がその場で爆発。カールの息子マリウスが爆発によって飛んできた破片によって負傷してしまう。

カールは、息子を病院で治療させてほしいと犯人に懇願する。犯人は、身代金の一部を支払ったことでマリウスを病院で下ろすことを許可。カールはすぐさま病院へと向かうが、その時、大勢の警察官に囲まれてしまう。妻の弁護士が、カールが子どもたちを誘拐したと勘違いし警察に通報していたのだった。警察はカールに銃を向け投降するよう説得する。カールは車を爆破させると警察を脅し、手が出せないようにして籠城する形になる。さきほど息子は病院でおろしていい、と一度は許可した犯人だったが、警察に取り囲まれたため、金をすべて払うまでは降ろさせないとカールに伝える。

やがて、警察はカールが犯人ではないことを理解し、その一帯の電波を遮断。犯人が遠隔操作での爆破を防止したうえで、カールたちの車に近づいていく。爆弾処理班が車を調べ、息子たちの座っている後部座席に爆弾は仕掛けられていないことを突きとめる。マリウスは警察に助け出されるが、娘のヨゼフィーネは、自分が車から降りると父が警察に撃たれると思い、助け出される瞬間に助手席に移動してしまう。それをみた警察は、やはりカールが誘拐犯だと思いなおしたのか、カールを警戒しながらから車から離れていく。

警察は次の手として、カールの兄をよこし説得にあたらせる。しかしカールの前に現れたその人物はカールの兄ではなく、爆弾を仕掛けた犯人だった。警察にカールの兄だと身分を偽り直接カール前に姿を表したのだった。犯人はカールの車に時限爆弾を別に設置しており、そのタイマーを起動する。そのうえで、カールが仕事で手掛けた工事現場であるベルリン地区へ行けと命令する。

犯人がカールに恨みを持ったのは以下の理由。以前、カールが関わった建設事業で、立ち退きに応じなかった女性が自殺する。その女性こそ犯人の妻だった。犯人はカールのせいで自分の妻が死んだと考え、カールに恨みを抱いていたのだった。

カールは周りを警察に包囲されているなか、車を無理やり発進させ、犯人に指示された場所に向かう。犯人は指示した場所にある川のそばにカールの車を止めさせる。そして、ヨゼフィーネが車から降りることを許可する。カールが助手席をおさえ爆発しないようにして、ヨゼフィーネは無事に車から降り、警察に保護される。

そのあと、カールの車の助手席に犯人が乗り込んでくる。カールは犯人と会話をしている最中に車を急発進させ川にダイブする。カールは気を失った犯人を残し、自分は車から抜け出し爆発が起きる前に浮上し無事生還。犯人は爆発によって死亡…。

感想

カールという男が車で自分の子供たちを送っている最中に、謎の男から脅迫電話を受ける。その男は、カールの車に座席から離れると爆発する仕組みの爆弾を仕掛けたという。カールは子供たちを助けるため犯人が要求する金額を集めることになるが・・・。

自分や子供が乗っている車に仕掛けられた爆弾を解除するため犯人と攻防する姿を描いた、「スピード」っぽいサスペンス映画です。

・しっかりとハラハラさせてくれる良作映画

車の中というワンシチュエーションで観客の緊張感を途切れさせない・飽きさせないというのは結構難しいと思います。その点、本作はうまくいっているところとうまくいってないところがあったと感じました。

やはりなんといっても、爆弾が仕掛けられた車に乗った状態で犯人の要求に応じていく、というそもそものコンセプトが面白いしハラハラしますよね。コレ自体よくある設定ではあるんですが、色々と危機的状況をぶっこんで、観客を飽きさせません。息子が怪我をして一刻をも争う状況をつくったり、さらに警察に車を包囲させ、息子の治療を遅らせたり。観ていて、まどろっこしいけど、そこが面白い!伝統的建造物が多く立ち並ぶ地域の中にある広場というロケーションも重厚さがあって映画としての華やかさがあります。爆弾処理班が車に仕掛けられたのがどんな爆弾か調べ、車から子供たちを救助しようとする場面もかなりの緊張感があり良いですね。

また、「静」と「動」をうまく操り観客をワクワクさせ続ける手腕は素晴らしい。車を走らせながら犯人の要求を聞く序盤、警察に囲まれ停車している時間の長い中盤、そして、警察の包囲を抜け再び車を走らせる。この、動→静→動の構成がまさにジェットコースターに乗っているようで楽しくなってきます。しかも、終盤の車を走らせる場面、カールの車と警察車両をワンカットで捉える超こだわりのあるシーンでさらにテンションが上ります。

カールのこれでもかという追い詰められっぷりも見どころです。車に爆弾が仕掛けられたという危機的状況なのに、さらに妻が不倫していることを知ったり、会社を解雇になったり。自分がこれだけ追い詰められたら正気でいられるだろうかとついつい考えてしまいます。またいいのが、カール役の俳優の声ですね。しゃがれているといえばいいのか特徴的な声で大声でなにか叫ぶときの悲壮感が観ていて苦しくなってきます。

・専門用語が多くて退屈に感じた場面も

いい所も多い映画ですが、ここちょっとな…と思うところもありました。

まず、カールが犯人に大金を支払うため、自分の勤める会社の社員に電話をかける場面。非協力の原則とか共同経営者の電子署名とか、オフショア無記名口座とか、自分にとって馴染みのない用語などがたくさんでてくるので、いまいち何を言ってるのか頭に入ってこない…。デティールを語ることで話にリアリティが出そうとしているのはわかりますが、もうすこしわかりやすい内容にしてほしかった。というか、このカールが会社の人間や妻と話をしている場面は絵的に退屈ですね。ただ電話しているカールの顔が映るだけなので。爆弾を仕掛けられた車というシチュエーションを生かしたアクションとか観たかったですけどね。

まとめ

きっちりハラハラさせてくれる乗り物に爆弾仕掛けられた系スリラー映画です。

基本的には見どころの多い映画で、キアヌ・リーヴスの「スピード」系映画が好きなら楽しめると思います。

難点としては専門用語が出てきて話がややこしいところがあるのと、上映時間が長いことです。

というわけで評価は7/10点としました。

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