「アガサ」は2018年のアメリカ製ホラー映画。
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:ダーレン・リン・バウズマン
キャスト:
サブリナ・カーン
キャロリン・ヘネシー
コートニー・ハルヴァーソン
リンジー・サイム
ジェイソン・ワーナー・スミス
原題:St. Agatha
製作年:2018年
製作国:アメリカ
上映時間:103分
感想
舞台の雰囲気と勢いは良いけど怖くはない映画…。
1950年代にジョージア州の小さな町で、妊娠している若い女性アガサ(サブリナ・カーン)が修道院に避難を求めてくる。だがここには、多くの秘密と厳粛なルールがあった。そして、この修道院で過ごす中でシスター達の怪しい行動と真実を知った時、院内に潜む存在に気がつく…彼女は無事にこの修道院から生きて出られるのか―
※結末までのネタバレを含むのでご注意ください
修道院がヤバいところだった
妊婦のメアリーは横暴な父から逃げるため、森の中にある女子修道院で暮らすことに。そこには厳しい規則を科すヤバイ修道院長がいて…という流れ。部屋ではおしゃべり禁止とか、食事中に気分が悪くなり吐いてしまった妊婦に対し吐しゃ物がかかったご飯を強制的に食べさせたり、反抗的なメアリーを棺に入れ改名(メアリーからタイトルにもなっているアガサに。)とか…。この改名シーンは、シスターたちが大勢でメアリーを取り囲んでいる絵面とか、一回噛んだ食べ物をメアリーの口に吐いたりとか、なかなか怖くていや~な感じのシーンになっています。このシーン自体は良かったのですが、その後別に何かメアリーの身に起こるとか別になくて拍子抜け…。(悪夢で過去の記憶に苦しむという場面はありますが)。ジャケットからオカルト系かと思ったらただ単にシスターがヤバい奴だったという映画でした。黒魔術とか出てきそうな雰囲気だけになんだか物足りない感じです。金儲けが目的のゲスなシスターたちが出てきてゲスなことをしているだけ…。いや、禁欲的なはずのシスターが妊婦を集め金儲けしていたという点がこえ~となるのかもしれません。このあたりシスターに馴染みがない自分が悔やまれます。というかシスターって映画の中でしか知らない存在です…。
良かったところもありました。修道院長の顔つきはいかにもなゲス顔役者がつとめており結構怖いです。メアリーが修道院をこっそり抜け出そうとする場面はベタですがサスペンス的にワクワクハラハラがあります。あと、全体的にシスターたちの画面を支配する圧力というか勢いがあり目が離せなくなる魅力があります。あの特徴的な衣装もいいんだと思います。
総評
まぁ悪くはないけどそこまで怖くないし、そこまでお薦めはできませんね。というわけで評価は6/10としました。
ストーリー紹介
妊婦の女性が集い暮らす修道院
1957年。妊婦のメアリーは横暴な父親と距離をとるため人里離れた森にある女子修道院に身を寄せます。そこでは、事情を抱えた妊婦たちが共同生活を送っており、その費用は有志の支援者たちによる募金によって賄われていました。
新たな場所での生活をスタートさせたメアリーでしたが、修道院長によって厳しく管理された日々に反発を覚えるようになっていきました。そして、修道院長にここを出ていくと伝えると、無理やり広い部屋に連れていかれます。そして、新たな人間に生まれる儀式として無理やり棺に入れられ、聖母と同じ名前「メアリー」はふさわしくないからと「アガサ」という名前を付けられます。
そして、再び厳しいルールに縛られた生活に戻されます。
修道院長がメアリーにこの修道院に隠された秘密を明かします。なんと助けを求めやってきた妊婦から赤ん坊を取り上げ、支援者に売って利益を上げていたのでした。
その真実を知ったメアリーは、こっそりと修道院長の机から運営費を盗みます。そして、その金を使いシスターたちを取り込み修道院長を棺に入れさせます。その後、シスターたちには殺鼠剤を飲ませ殺害…。その間にメアリーの陣痛が始まり、赤ん坊を出産しました。
どれほど経ったか、修道院に保安官がやってきて修道院長の入っている棺を開けました。
おわり
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