「ブレイン・ゲーム」映画感想(ネタバレ/解説)予知能力捜査サスペンス!

「ブレイン・ゲーム」は2015年のアメリカ映画。「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンス、「フォーンブース」のコリン・ファレル、「ウォーキングデッド」シリーズのジェフリー・ディーン・モーガンなどが出演しています。
ブレイン・ゲーム(字幕版)
ブレイン・ゲーム(字幕版)

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:アルフォンソ・ポヤート

キャスト
アンソニー・ホプキンス
コリン・ファレル
ジェフリー・ディーン・モーガン
アビー・コーニッシュ

原題:Solace

製作年:2015年

製作国:アメリカ

配給:ポニーキャニオン

上映時間:101分

参考サイト映画.com

あらすじ

FBI特別捜査官のジョー・メリウェザー(ジェフリー・ディーン・モーガン)と若き相棒捜査官(アビー・コーニッシュ)は、連続殺人事件の捜査に行き詰まり、元同僚のアナリスト兼医師ジョン・クランシー博士(アンソニー・ホプキンス)に助けを求める。博士は引退し隠遁生活を送っていたが事件に特別の感情を抱き、容疑者のチャールズ・アンブローズ(コリン・ファレル)を追跡していく。だが並外れた予知能力の持ち主である博士は、この殺人犯が自身以上の能力をもっていることに気付く…。(Amazonより引用)

感想

予知能力を持つ者同士の戦い

ある連続殺人事件が発生しFBIの捜査に協力することになった予知能力者のジョン。捜査を進めるうちにその犯人が自分を超える予知能力をもつ者であることに気づき・・・という話です。この展開から予知能力者同士の高度なバトルが繰り広げられるのか?と勝手に期待してしまったわけですが、別にそういう内容ではなく…。結局は圧倒的な予知能力を持つ犯人側の独り相撲で、ジョンは犯人のなすがまま。犯人に対しジョンが一矢報いるとかそういう場面もほぼなし。ほぼと言ったのは一応対面した際に犯人の顔をぶつというあまりにも地味な反撃シーンがあるからですが…。後半あたりで犯人みずからジョンに対し接触してくるので今までの捜査の意味は?とかいろいろ考えてしまいました。

ヒトを安楽死させる権利はあるのか?

犯人の殺人の理由が実はのちに重病化していく人々を予知能力で発見し、病に苦しむ前に“安楽死”させてやるというものであると判明。本作の予知能力設定はここで活きてくるわけです。このテーマ自体はなかなか面白かったですね。ジョンも娘を白血病で亡くした身として犯人に憤るわけですが実は…というラストもよかったと思います。

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活かしきれてない箇所が多い

100分ほどの上映時間の中で活かしきれていない場面やキャラが目立ちました。まず、犯人のキャラ描写が少なくどういう人物かわかりづらいです。殺人を重ねる動機自体は面白いのですが、彼がなぜジョンを導いて自分を殺させようとしているのかという理由が曖昧でわかりません。キャサリンというFBI捜査官もイマイチ存在感が薄く印象に残りません。そのため重要な役割を果たすラストもとってつけた感があります。終盤でアビーが独自の捜査で犯人の身元を割り出す(重病患者リストなどから犯人を特定)というシーンも結局は犯人側の思惑通りであまりカタルシスがありませんでした。すべては犯人の超人的予知能力を強調するためにほぼてのひらで踊らされていた展開で構成されていることが原因だと思います。観ているあいだ、だんだんと予定調和感が強まっていって主人公側の奮闘も空回りして見え萎えてしまいます。

アンソニー・ホプキンスの魅力

正直、サスペンスとしての出来はイマイチですが、本作を魅力的にしているのはなんといってもアンソニー・ホプキンスでしょう。彼のたたずまいや表情があまりにもよすぎるため若干つまらないストーリーも最後まで観ようという気にさせてくれます。家族との間に暗い過去を抱える人物を見事に演じていました。コリン・ファレルの空虚な目の感じもよくてその他の役者もなかなか良かったと思います。キャサリン役のアビー・コーニッシュの演技は若干クサい感じがありましたが…。

総評

サスペンスとしての出来はイマイチですがアンソニー・ホプキンスの魅力のおかげでポイントが上がった感のある作品。というわけで評価は6/10としました。

ストーリー紹介

登場人物

ジョー:FBI捜査官の男性。連続殺人事件の捜査をしている。

キャサリン:ジョーと組むFBI捜査官の女性。

ジョン:予知能力を持つ男性。ジョーの頼みで連続殺人事件に協力する。

連続殺人事件を捜査する

延髄のあたりを鋭利なものでひと突きし殺害する手口の殺人事件が頻発・・・。FBI捜査官のジョーとキャサリンはその捜査に当たっていましたが、手掛かりが一切なく行き詰っていました。

ジョンに捜査協力を依頼する

ジョーは昔なじみのジョンという予知能力を持つ男性に捜査に協力するよう頼みます。数年前に娘を白血病で亡くし、隠居状態だったジョンは1度は断りますがジョーの置いていった捜査記録をみて何かがひっかかった彼は捜査に参加することに。

被害者たちは死に至る病を抱えていた

すべての被害者はいずれ死に至る病を抱えていたという共通点があると判明。犯人は予知能力を使い近々病気によって亡くなる人物を特定し、彼らにこれから訪れる本格的な病気の苦しみから開放してやろうと自ら“安楽死”を決行していたのでした。

犯人はジョンを超える予知能力者

犯人は自分の正体に関するヒントをジョンに分かる形であえていくつも残していました。ジョンはそのヒントから犯人が自分よりも優れた予知能力を持つ人物であると結論付けます。

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ジョーが銃撃される

ジョンたちが連続殺人事件の犯人を追っているなか、新たな事件が発生します。犯行の手口などから一連の連続殺人事件とは関係ないと薄々わかりつつも犯人のいる現場に踏み込みます。その際、ジョーが本件の犯人に銃で撃たれ重傷を負ってしまいます。ジョンとキャサリンは逃げ出す犯人を追い無事捕らえることに成功。ジョンは予知能力を使いやはり一連の事件の犯人ではないと判断しました。

末期がんだったジョー

ジョーは家族含め周りの人間に自分が末期がんであることを黙っていました。ジョンは自分の能力でジョーがガンである事には気づいていましたが、だれにも話しませんでした。ジョーは自分が死んでから家族を気にかけてほしいとジョンに頼みました。

ジョーが死亡

やがてジョーはガンによって死亡してしまいます。

犯人と対面するジョン

ジョンがバーで呑んでいたところに突然連続殺人事件の犯人がやってきます。ジョンの予想通りその犯人は重病患者を“安楽死”させていると自ら話します。さらに、犯人はジョーがガンであることを知り、残された家族が金銭的に不自由しないようジョーを殉職させたと言います。一通りの話を終え、犯人は銃だ!と叫びその場にいた警官にジョンを取り押さえ、そのスキにその場から立ち去っていきます。

犯人を追いかけるジョン

犯人が新たな犯行に及ぼうとある男性宅に侵入します。しかし、その場にはすでにジョンが待っていました。ジョンはジョーたちを殺す権利などなかったと犯人を責め立てます。そこへ家主の男性が現れ、見知らぬ男たちの侵入に驚きます。犯人が家から出ていったためジョンはそのあとを追いかけます。犯人が列車へと乗ったためジョンも続いて乗り込みました。

ジョンが犯人を撃つ

ジョンは犯人を見つけます。犯人はこれまで続けてきた“安楽死”をこれ以上は実行できないとジョンに話します。そこでこれから7分後に起きる出来事によって死ぬつもりだというのです。やがてキャサリンが列車に乗ってきました。犯人は自分に向かってくるアビーに銃を向けます。ジョンはキャサリンを助けるため犯人を銃で撃って殺しました。キャサリンをかばったジョンは銃弾を受けてしまいますが命に別状はありませんでした。

ジョンは娘に薬物を投与していた

ジョンは白血病に苦しむ娘を見かねて彼女に薬物を投与し安楽死させていた過去が明らかになりました。(おわり)

解説

犯人は自分の代わりを探していた

犯人は重病患者を病のツラさを味わわなくてもいいように自ら彼らを殺してきました。しかし、そのことに精神的に耐えられなくなり、その役割を担う自分の代わりを探していました。それが自分と同じ能力を持つジョンだったのです。

犯人はなぜ自殺しない?

犯人は死にたいという願望をかなえるため、自分をジョンに撃たせる形で死んでしまいます。この犯人はなぜ自殺という手段を選ばなかったのでしょうか?正直このあたりが語られないためにハッキリとしたことがわかりません。ジョンを自分の“後継者”とするためにジョンにあえて撃たせることでジョンの中の何かを目覚めさせたかったのか?あるいは、予知能力があるせいで人一倍自殺に恐怖感があったのでしょうか?


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作品サイト:ブレイン・ゲーム

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