「ダブル・フェイス」映画感想(ネタバレ)命を狙われる女性を警護するモサドの女エージェント

ダブル・フェイス(字幕版)
ダブル・フェイス(字幕版)

「ダブル・フェイス」は2017年のドイツ・イスラエル・フランス合作スリラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:エラン・リクリス

キャスト
ネタ・リスキン
ゴルシフテ・ファラハニ
ハルク・ビルギナー
リオル・アシュケナージ
マルク・バシュケ
アウグスト・ビトゲンシュタイン

原題:Shelter

製作年:2017年

製作国:ドイツ・イスラエル・フランス合作

上映時間:92分

感想

秘密工作員モノとして物足りない部分があり、あまり面白くありませんでした。

モサドの工作員・ナオミは、テロ組織幹部の元愛人・モナを保護する任務を命じられる。ふたりは隠れ家で共同生活を始めるが、不審な電話や謎の来客が押し寄せ…。

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください

全員が敵に見える

モサドの女エージェント(ナオミ)がテロ組織の情報を持って逃亡した女性(モナ)をマンションの一室で警護することになるという話です。モナの警護を開始したナオミですが、家に訪ねてきた人、街で見かけた人などがすべて敵組織の人間のような気がしてきて…という箇所が一応ハラハラするポイントです。しかし、ここがどうも面白くない…。ナオミが敵じゃないかと疑ってかかる人物の中にこちらを狙う人物がいる、というシーンを見せていつ襲われるのかというサスペンスで盛り上げる、というのならまだいいのですが、ナオミが疑う人物は本当に関係ないただの一般人しかいません。敵がモナを襲うのはナオミが外出中なのです。ここら辺もっとうまく演出してくれたらもう少し楽しい映画になったかもしれません。

ナオミとモナが同じ部屋で生活をするうち友情が芽生えていく…という点も見どころの一つではないでしょうか。親密な関係になっていくうちにそれぞれの過去が明らかになっていくので、結構興味深く観ることができました。上映時間のわりにキャラ描写がしっかりとされており、キャラに感情移入ができるようになっています。

アクションシーンは想像したよりも少な目で、全部足しておそらく5分とかそれぐらいになっています。工作員モノということでもっと銃撃戦があるかなと思ったので少し残念でした。シブい映画にするためあえてアクションを抑えめにするという映画はありますが、本作の場合は単純に予算不足かなと予想しますが…。

総評

主要キャラふたりの交流はそこそこ楽しめますが、残りはあまり楽しめません。というわけで評価は5/10としました。

ストーリー紹介

ある女性を警護することになったナオミ

イスラエル諜報特務庁(モサド)のナオミはある女性の護衛を担当することに。その女性とは、武装組織ヒズボラの幹部ナイームの愛人だったモナという人物です。彼女は、ヒズボラの重要な情報を知っていたため同組織から命を狙われていました。そのため、整形し顔を変えその傷が治るまでの2週間、ナオミの警護の元ドイツのマンションの一室に身をひそめることになったのです。

出来る限り目立たないよう生活を送っていたモナでしたが、ヒズボラに居場所を突き止められナオミの外出中に殺されてしまいます。

生前のモナは「自分に万が一のことがあったら息子(ジアッド)を助けて」とナオミに伝えていました。ナオミは、その約束を果たすべくレバノンのベイルートへと向かいました。そして、ジアッドがいると思われる、とある修道院を訪れます。案内されたどり着いた先にはジアッドの墓がありました。さらに、そこへ待ち伏せをしていたナイームが現れます。ナイームはナオミのことをモナだと勘違いし殺そうと迫ってきます。ナオミは隙をつきナイームを撃ち殺しました。

おわり

参考サイト:映画.com/Amazon


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