「シー・フィーバー 深海の怪物」映画感想(ネタバレ)寄生生物が気持ち悪くて最高


今回は2020年8月19日にリリースされた「シー・フィーバー 深海の怪物」を鑑賞しました。

漁船が謎の巨大生物と遭遇し、船内に入り込んだその生物の幼体によって船員たちが恐ろしい目に合う海洋パニックホラー映画。

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」「感想」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

人づき合いが苦手な海洋生物学の学生・シボーンは、博士号取得のため漁船に乗り込み、深海生物の調査に出る。船長のジェラードは金に困っており、大漁を狙って航海禁止ゾーンに船を向けるが…。

スタッフ・作品情報

監督:ニーサ・ハーディマン

原題:SEA FEVER

製作年:2019年

製作国:アイルランド / スウェーデン / ベルギー

上映時間:93分

キャスト

ハーマイオニー・コーフィールド
ダグレイ・スコット
コニー・ニールセン
ジャック・ヒッキー

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中5.7点(6404件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中2.8点(47件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

主人公は、海洋生物学の学生であるシボーン。彼女は、博士号を取得するため漁に出る船に相乗りし深海生物の調査を行うことに。

船が漁場に向かうところで大きな揺れが発生。異常がないか船内を調べていると、船体の木材部分から内側に何かの液体が染み出してきているを発見。シボーンが海に潜り調べると、触手が船体に吸い付いていることに気づきます。その触手は、どうやら巨大な未知の生物のもののようで、船内に染み出ている液体もこの生物のものでした。

その後、船員のジョニーの様子がおかしくなったかと思ったら、目から小さな虫のようなものが飛び出し、彼は死亡してしまいます。さらにシャワーを浴びていた別の船員も同じく寄生生物に体を食い破られて、体調が悪くなり、その後死亡。

船内の水をためているタンクに寄生生物が入り込み、そこから人間の体内へ取り込まれていたようでした。この寄生生物は先ほどの液体から船内に入り込んだのでした。

船員は皆、体に傷があり、すでに寄生生物が体内に入り込んでいるか、これから入り込むかのどちらかです。

これ以上の感染を防ぐため船全体に広がった寄生生物の卵を駆除するために船に電気を流します。

船は港が近づきつつありましたが、陸上への感染を防ぐため、しばらく船にとどまり発症しないことを確認するまで待機することに。


ここから重要なネタバレあり


待機中に、船員の何人かが感染していることが判明。命を絶つ者、船からボートで去っていく者などが現れ、船にはシボーンと船員のオミッドだけになってしまいます。

船の下にいた謎の生物の触手はいつの間にか船底を食い破っていました。そこで、シボーンたちは船に火をつけ、用意したボートに移ります。しかし、このときオミッドが海に落ち、謎の生物の触手にからめとられてしまいます。シボーンは海に潜り、触手を振り払いオミッドを救出します。しかし、シボーンは手に傷を負っており、そこから寄生されいました。

もう助からないと考えたシボーンは、海に潜り、巨大な謎の生物のもとへと泳いでいきました。

ここでエンディング。

感想

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

漁に出た船が謎の深海生物と遭遇…。その幼体が船内に入り込み、船員たちの体に寄生していく、というパニックホラー映画。

正直、ジャケットを見た段階では「どうせジャケットに映る巨大なモンスターなんか出てこない低予算映画なんだろ」と思っていました。しかし、このモンスター、ちゃんと登場します。疑ってすみませんでした!まぁ、この巨大モンスターがメインではないですが。

そして、この映画、結構面白かった。特に、中盤あたりで、船員が寄生されるあたりから。逆に言うと、終盤は、思ったほど盛り上がらず尻すぼみ感あり。オチはよかったですけど。あと、登場するキャラクターに関しても話しておきたい。

というわけで上記のポイントについて語っていきます。

実在感のあるキャラ達

シボーンが乗り込む船の乗組員のキャラ達、とても魅力的なんですよ。どのキャラも自然体で実在感があります。ストーリーを前に進めるために用意されたキャラじゃない感じ。主人公であるシボーンはそこにお邪魔しているだけで、彼らは、あくまで漁師として魚を取るためにそこにいる。「こいつはこういうキャラ」と、キャラを無駄に誇張せず、それでいて会話内容から自然とどんなキャラか伝わってくる。台詞を描いた脚本家がこういう生き生きとしたキャラを描くのがうまいということでしょうか。とにかく、こういう実在感のあるキャラのおかげで、彼らの身に起こる悲劇に胸が痛くなってきます。

謎の深海生物の恐怖

ジャケットにもチラッと映る触手ですが、この触手が船体に引っ付き、木を溶かし、船内にスライムのような液体を送り込む描写が非常にイヤで最高ですね。壁の木材がぐにゃぐにゃになり、つつくとそこから謎の液体が漏れ出してくる。木が完全にめくると触手の先っぽが見え、これがまた気持ち悪い。

そして、本作を観た人ならどうしても語りたくなるポイント。それは、中盤あたりにある、ジョニーという男性の目から寄生生物が飛び出てくるシーン。ここは、実際に鳥肌が立った気持ちの悪いシーンです。ここで寄生生物が船内にいると言うことが初めて判明し、浄化システムとかを調べることに。その寄生生物が何らかの幼体であることが判明し、あらゆる方法で駆除を試みます。ここの幼体に対するスタンスのおかげでさらに気持ち悪さが増してくる。というのは、この謎の生物に対してあくまで、深海生物であるというスタンスを崩さないんです。普通、他の映画に登場するモンスターって独自の生態があって、「映画ならではの創造物」ということを隠さない印象。一方、本作のモンスターに関しては「深海生物だから紫外線が効くかも」「深海生物だから水圧には強いだろう」といった具合に、実在する深海生物の生態から類推することで、地球上のどこかに実在するかもと感じさせます。だからこそ、寄生されるシーンがものすごく身近に感じられ、水を飲んだり、シャワーを浴びるのが怖く感じてしまうほど。深海生物の卵を駆除するためにあれこれ策を試す場面も、深海生物ならこういう生態だから…と議論していく様子はこの生物にさらなるリアリティを与えます。そして、彼らの議論・駆除シーンは非常にデティールにこだわっていてプロ感があってカッコいい。かなりテンションの上がる場面です。


ここから重要なネタバレあり


終盤はあまり盛り上がらず

序盤から中盤はめちゃくちゃ面白い本作ですが、終盤はなんだあまり盛り上がらない。一刻も早く陸に上がりたい派と、陸に上がると感染が広がるからしばらく船内にとどまるべき派(というかシボーンひとり)の対立もなぁなぁで流されてしまう。陸に早く上がりたい派の理由は、寄生されて容態の悪い船員を治療してやりたいというものでしたが、彼も途中で死んじゃうし。このあと、次々と船員の寄生が判明して、いろんなことがあって船員が死んだり、船を離れたりします。ここはもっと盛り上がりそうなものなんですが、描写があっさり過ぎてイマイチ突き抜けた面白さがない。自分が感染したことを知ったシボーンが例の巨大生物のもとに潜っていくオチは、まあ、なんか、神秘的でよかった。

総評

終盤の展開以外はめちゃくちゃ面白く、観る前に本作ををなめていたことを謝りたい。巨大生物は、ちゃんと登場しますが、メインではないので「ど派手な海洋パニックアクション」的な期待はしないほうがイイです。

ということで、評価は9/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル/IMDB/フィルマークス

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