「ラスト・クリーク」映画感想ネタバレ(7/10点)道に迷っただけで命を狙われるという理不尽さ

今回は「ラスト・クリーク」を鑑賞しました。

ソーヤという女性が就職面接の会場に車で向かうがその途中で道に迷ってしまい、ドラッグの密売に関わる男たちに命を狙われることになるスリラー映画。

地味ながらしみじみとした後味が残る良作のスリラー映画だと感じました。悪役の保安官が超怖いのもポイントが高い!

個人的な評価は7/10点です。

作品情報

監督:ジェン・マクゴーワン
出演:ハーマイオニー・コーフィールド、ジェイ・ポールソン、マイカ・ハウプトマン、ショーン・オブライアン、ダニエル・R・ヒル、ジョン・マーシャル・ジョーンズ、ジェレミー・グレイザー
原題:RUST CREEK
製作年:2018年
製作国:アメリカ
リリース:2020年12月18日
上映時間:108分
映画サイトでの評価:「IMDB」5.9/10点、「フィルマークス」2.9/5点。

ストーリー紹介

ストーリーの流れを知りたい方はこちらをクリックしてください。(ネタバレを含みます)
・ソーヤという女性が企業の採用面接のため現地に車で向かっていた。

・木々に囲まれた田舎道をナビを見ながら進んでいた途中で道に迷ってしまう。

・ソーヤが車を停車させナビを確認しているとその姿を少し離れた山の中から見ていた2人の男(ホリスター、バックという兄弟)がいた。

・彼らはドラッグの密売を生業としていてその時はドラッグを地中に埋める作業をしていた。

・それをソーヤに見られたと勘違いした兄弟は口止めするためソーヤに近づき襲い掛かる。

・ソーヤは足に大けがを負うもののなんとかその場から逃げることに成功。

・その後、ソーヤは地元の男・ローウェルに発見され彼の自宅にかくまわれる。

・ローウェルはホリスターたち兄弟のいとこで彼はドラッグの製造に関わっていた。

・一方そのころ、ソーヤが行方不明となったことで州警察が動き始めていた。ホリスターたちのボスとしてドラッグの製造を取り仕切っていた地元のペニーという保安官はドラッグのことが明るみに出るのを恐れ、ソーヤのことを必死に探し始める。

数日間ローウェルの家にとどまっていたソーヤだったがついにホリスターたちに見つかってしまう。

ソーヤはそこにあった薬物で爆発を起こし逃走。バックは爆発によって死亡。ローウェルはホリスターを引き留めソーヤが逃げるための時間稼ぎをするがすぐに殺されてしまう。そこへ、ペニーがやってきて邪魔者となったホリスターを殺してしまう。

ソーヤは追いかけてきたペニーに見つかりラスト川(ラストクリーク)に連れて行かれ殺されそうになるが反撃しペニーを倒す。

感想

・理不尽さが強調された作り

主人公が何者かに命を狙われる映画は数多くありますが、本作はその中でも命を狙われる理不尽度合いが非常に高いです。襲われる理由は単に道に迷ったからで彼女には何の落ち度もありませんからね。最近見た「ストーカー3日目の逆襲」が内容が少しかぶるところがあるので引き合いに出しますが、あちらは主人公がノロい車を追い抜こうとしたという点で微量ながらの落ち度…というか主人公がきっかけを作ったわけですが。それに比べて本作は道に迷って少し車を停車させただけ。それを見ていた兄弟が「やべぇ…ドラッグ埋めてたのを見られたかも…?」と勝手に勘違いして追いかけてくる。この理不尽度合いの高さによって見ているコチラとしては「理不尽すぎんだろ!」という怒りがわいてきて「あまりにも」な境遇の主人公にすんなりと感情移入ができてしまいます。

・保安官のペニー怖い

ドラッグの密売を取り仕切っていた地元保安官のペニーですが、やはりこの映画のキモは彼の怖さです。彼がニックという保安官代理を殺す場面がやばいくらいの緊張感がありました。ニックは、ペニーがソーヤを早く殺せと電話でせかしている場面に居合わせてしまいます。ペニーがカウボーイ的な早打ちが得意であるという説明が前振りとなっていて「あっ、ニック死んだな」という絶望感がたまらない。ニックがすでにペニーに銃口を向けているにもかかわらず銃を手に構えてすらいないペニーが勝ってしまうという…。ペニーを演じたショーン・オブライエンさんの笑っている顔すら狂気に満ちている(急角度の眉毛がポイント)というメル・ギブソンにも通じる怖さもよかったです。

・ラスト・クリークとは

タイトルにもなっているラスト・クリークとは舞台となる町にある川の名前。かつてその川は粘土の採掘によって赤く染まっていたが今はその採掘がされておらず透き通っている。そしてそこはソーヤがはじめに襲われた場所であり、彼女が負傷した足の血を洗い流す場所である。採掘の産業が廃れていなければホリスターたちがドラッグの密売に手を染めずにすんでいたかも・・・?そうすればソーヤが襲われることもなかったかも・・・?と、かすかに感じさせる切なさというか虚しさもある。こういうよくできた意味づけもなかなか味わいがあってよかったと思います。

まとめ

地味ながら味わい深い作品だと感じました。

書き漏れをここで語っておくとホリスターたちがソーヤの車を始末するときのドキッとする描写とかよかったですね。あと、薬剤の化学反応を使ってその場を切り抜ける点でドラマのブレイキング・バッドっぽさがあってあちらも好きな僕としてはおっ!と思うポイントでした。

というわけで評価は7/10点としました。

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