「クワイエット・フィールド」はカナダ制作のホラー映画。ヴァンパイアに支配された世界で何とか生き残ろうとする男女5人の姿が描かれています。
クワイエット・フィールド(字幕版)
【ストーリー紹介】では結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:ジェフ・シナサック
キャスト:
ジェフ・シナサック
エリシア・ホワイト
アダム・クロンハイム
ジョナサン・ロビンス
リンジー・ミドルトン
原題:Red Spring
製作年:2017年
製作国:カナダ
上映時間:104分
参考サイト:映画.com
あらすじ
人間を襲う無数のヴァンパイアにより荒廃した世界で、生き残った5人の男女がいた。生き血を求めるヴァンパイアは、人間の匂いさえ逃さない。どんなに遠くに身を隠しても、嗅ぎつける。外に匂いを残さぬよう車で移動しながら安全な場所を求め彷徨う5人は、真夜中の道中で奴らに追われる孤独な女ヴィッキーを間一髪のところで救出。そして彼女の提案で、核シェルターを所有するヴィッキーの亡き父の家へ向かうことに。日没後、すぐに逃げられるようにと車内で待機する一行だったが、突然銃を操るまでに成長した奴らにタイヤをぶち抜かれ、再び襲われてしまう。その惨劇で、流れ弾を受けた仲間のベイリーが足を負傷し、エリックは奴らの餌食となり死んでしまった。果たして彼らは、無事に逃げ切り、生き延びることができるのか―?(Amazonより引用)
感想
最後まで観るのがキツイ
久々に最後まで観るのがきつい映画に当たってしまいました。本作は明らかにクワイエット・プレイスを意識してタイトルがつけられています。しかし、クワイエット・プレイスのような手に汗握る緊張感はまったく正直眠たくなってしまう作品でした。
ヴァンパイアは人間の匂いに敏感だからそれを考慮して行動しなければいけない、という設定がありながらその匂いがいつまでその場に残っているのかという重要な部分が説明されません。太陽の出ている昼間に屋外でのんびりしているところを見ると時間がたてば匂いは消えていくと理解していいのか?そのあたりが曖昧なため、途中でどうでもよくなってきてとだんだん観る気が薄れていきます。
一度は核シェルターに隠れるもすぐに移動できるよう車で寝泊りするというシーンがありますが、車を核シェルターの入り口に置いて生活するのは核シェルターの中で、という方がよいのではないでしょうか。明らかに核シェルターのほうが安全に見えますが。このあたりも納得しづらくモヤモヤします。
本作はヴァンパイアによって荒廃した世界が舞台です。その様子は画として見せてくれず会話の中で説明されるだけです。この会話シーンがやたら長く退屈です。こういうダルイ会話シーンは他にもあってキツイです…。
俳優の演技も微妙に下手で、若干気になってしまいます。めちゃくちゃ下手というわけではないですが。序盤の車でヴァンパイアが大勢いる街を抜けるという緊迫シーンも演技のせいでイマイチ迫力がありません。この序盤のシーンが本作の中で一番派手な場面なのも悲しいです。
ヴァンパイアが人間を食べつくしたら共食いを始めるからそれまで持ちこたえればいいという話が出てきます。この話は結構面白かったですね。そのあたりを中心にストーリーを展開するパターンも観てみたい気もします。億単位のヴァンパイアがいるという設定なので難しいかもしれませんが。
総評
ほぼいいところがない退屈な映画でした。アクションシーンとか突出していいところがあれば良かったのですがそれもありません。というわけで評価は4/10としました。
ストーリー紹介
登場人物
レイ:妻と娘が行方不明になり探している男性。ベイリー、エリック、カルロス、ミッチェルと行動を共にする。
ベイリー:レイたちと行動を共にする女性。ヴァンパイアに襲われた際銃弾を足に受けてしまう。
エリック:レイたちと行動を共にする長髪の男性。
ミッチェル:レイたちと行動を共にする迷彩服姿の男性。
カルロス:レイたちと行動を共にする男性。
ヴィッキー:バイクに乗ってヴァンパイアから逃げていたところをレイたちに助けられる。父の家にレイたちとともに向かう。
ヴァンパイアにより荒廃した世界
人を襲う大勢のヴァンパイアによって世界は荒廃し、人類は細々と暮らしていました。
安全な場所を目指していた男女5人
レイ、ベイリー、エリック、ミッチェル、カルロスの男女5人はヴァンパイアのいない安全な場所を求め車で各地を転々としていました。あるとき、車を走らせていた彼らは、道中でヴァンパイアに追われていたヴィッキーという女性を発見し助けます。ヴィッキーの誘いで彼女の亡き父の家に向かうことになりました。
核シェルターに隠れようと提案するヴィッキー
ヴィッキーの父の家に到着した一行。ヴィッキーは匂いに反応してやってくるヴァンパイアから身を隠すには家の近くにある核シェルターに隠れるべきだと主張しますが、ミッチェルはいつでも移動できる車の中のほうが安全だと言い返し、結局車中泊をすることになります。
ヴァンパイアの大群が襲ってくる
車の中で過ごしていたレンたちでしたが突然銃声が聞こえ車のタイヤがパンクしてしまいます。外を見ると大量のヴァンパイアがこちらめがけて走ってきます。銃で応戦しつつ走って逃げていましたがその途中でエリックがヴァンパイアに捕まりのど元を噛まれてしまいます。その際エリックはベイリーを誤射してしまいました。レンたちはベイリーを連れ逃げ出します。やがて雨が降り始め匂いを消してくれたため彼らは核シェルターまでたどり着くことができました。
ベイリーが感染症になる
足を撃たれたベイリーは一応の応急処置を受けますが、逃げる際に沼に入ったことから感染症にかかってしまい体調がだんだんと悪くなっていきます。そこで、体内に残っていた弾を抜き屋外で抗生物質を用意しました。
何者かがやってきた形跡が
核シェルター内で寝ていたところ、屋外に取りつけていた監視カメラが動作しなくなっているのをヴィッキーが発見します。銃を構えヴァンパイアの侵入に備える彼らですが中に入ってくる様子はなく、朝になり外に出ると壊された監視カメラとエリックが書いたと思われる壁の落書きが残されていました。
車で核シェルターから離れることに
ヴァンパイアの来た形跡があったため核シェルターから離れることに。そこで、レイ、ヴィッキー、ミッチェルは手分けして車を見つけに出かけます。家に残っていたベイリー、カルロスはどこからともなく現れたヴァンパイアに殺されてしまいます。ヴァンパイアの中にはかつて仲間だったエリックもいました。車を見つけ戻ってきたミッチェルもヴァンパイアに捕まり殺されてしました。
復讐するレイとヴィッキー
家に戻ったレイとヴィッキーは仲間が殺されていることに気づきます。仇をとるため核シェルターの近くに爆弾を仕掛け、ヴァンパイアがやってきたところで爆破させます。そして、ヴィッキーが見つけたボートに乗って逃げようとします。生き残ったヴァンパイアが一人乗り込んできて格闘になりますが、何とか倒すことに成功します。
レイの妻と娘を探すことに
レイは自分の妻と娘を探すためボートを出発させました。(おわり)
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