「デンジャラス 見えない殺人鬼」映画感想(ネタバレ)意外と真面目な映画?!

「デンジャラス 見えない殺人鬼」は2018年のアメリカ製スリラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:ジョン・リャン

キャスト
ステファニー・ピアソン
リズ・フェニング
マイク・スター
アリエル・ヘイダー

原題:RECOVERY

製作年:2018年

製作国:アメリカ

上映時間:87分

感想

そこそこ楽しめた感じですかね

悲惨な過去を忘れるため、薬物に溺れる元軍人のロニー。治療センターに入所したロニーはトラブルを起こし、警察に引き渡されることになるが、施設内で殺人事件が起こり…。

※【重要なネタバレなしの感想】とその後【重要なネタバレを含む感想】が続きます。

結構観ている間に評価がコロコロ変わるというか…。最終的な評価としてはそこそこ良かった、かな。

観る前はジャケットやタイトルからどうせB級のつまらんヤツだろと思っていました。観始めると意外と真面目で地に足のついたドラマが展開されており、B級だと観る前から決めつけてスマンと謝りたくなりました。しかし、終盤はやはりそこら辺のB級ジャンル映画ぽくなり少しがっかりします。しかし、オチではまんまと感動させられ少し涙が出そうになりました。

と、こんな感じで、B級ジャンル映画だけどただのジャンル映画ではない魅力のある作品だなと感じました。

いやまあ基本はジャンル映画ではあるんですが。病棟内で起きる殺人事件というよくあるスリラー映画ですからね。繰り返される殺人・・・。その犯人は誰か?という点が脚本上一番興味を引く点ではありますが、よく出来たサスペンス映画のように事前にさりげなく犯人のヒントを仄めかすとかそういう演出はなく、実際犯人が明かされても「あぁこいつだったのか?!」と驚けるわけでもありませんし・・・。いや、よく考えてみると監督としては犯人の正体とかは別に重要ではなかったのかもしれませんね。あくまでテーマは帰還兵の主人公・ロニーが抱えるトラウマであって、、、。

帰還兵のロニーは戦場でのトラウマから薬物依存になり、治療施設に入所するがそこで殺人事件が何件も起こってしまい…というスリラー映画です。

先程も書いたことですが、意外にも真面目でシリアスなトーンの作風。薬物治療施設に集まっている女性入所者たちそれぞれの苦悩が描かれていきます。ある空間にそれまで他人だった人達が集まり、何らかの事件が起こる系の映画って、初対面の人間同士が交流していく過程がなんかワクワクして好きです。こういうタイプの映画ってなんていうんだろうとググったら「グランドホテル方式」というらしい…。また一つ勉強になりました。登場人物たちもそれぞれ印象に残る描き分けがされています。短い尺の映画でここまで出来たら大したもんだと思いました。しかも、魅力的なキャラが多くて本作を最後まで観られたのはそれが要因だったのかも、と思うほど。薬物治療の担当医師・ジェシカが入所者に向き合う際の真剣さ、とか、主人公・ロニーと比較的仲良くなるメグのロニーを見る眼差しが言葉には表せられないけどなんかイイ、とか、施設の責任者テイラーの威圧感・なんかしでかしそう感、とか。もちろんロニーのやさぐれ感というか影のある感じとかも捨てがたい。とにかくキャラが映画内の作り物ではなく、ちゃんと存在感があるような気がして感情移入しやすかったです。

ロニーの抱えるトラウマを掘り下げるシーンなど、シリアスなドラマとして観ることができるのですが、その後殺人事件が立て続けにおき一気にジャンル映画ぽさが強まります。まぁでも87分の尺のジャンル映画にシリアスなドラマを入れ込んだと考えればお得感があります。


※ここから重要なネタバレを含みます


実は犯人はロニーが仲良くなりつつあったメグでした。メグは殺人の衝動を抑えられず人殺しを何度も繰り返していました。ここからメグが施設にいた人間をどんどん殺して回る展開に。ロニーも入所者のキャサリンや医師のジェシカとともにメグから逃げつつ反撃に出ます。この一連のシーンはなかなかの緊張感があり良かったかなと。格闘シーンにスタイリッシュさはなく泥臭い感じですがそれが逆にリアルで切迫感がありました。そしてなにより、メグの目つきのえげつなさが素晴らしい。狂気がほとばしっていました。序盤はメグの目つきは優しげでなんかイイなぁと思っていたのですがそのギャップが余計怖い。なんとかメグを倒しますが、ロニーも致命傷を負い死亡。後日談として、ロニーと一緒に逃げていたキャサリンが登場。以前より症状が緩和していて、彼女をロニーが命をかけて救ったんだなと考えると思わず涙が出そうになりました。

総評

作品の印象が観ている間に何度も変わる映画。個人的にはそこそこ楽しめた感じで、観て損だとは思いませんでした。ハードルが最初から下がりまくっていたというのが良かったのかもしれません。

というわけで評価は7/10としました。

ストーリー紹介

帰還兵のロニーは薬物依存症を治療するため、とある薬物治療センターに入所します。

入所してすぐ、医師のジェシカ指導の元、入所者が集まってそれぞれが自分のことを語る集団療法が行われます。

しかし、そこでロニーは他の入所者と揉め、怪我をさせてしまいます。ロニーは、軍人として赴いた戦地で辛い体験をしたトラウマから突発的に暴力を振るってしまう症状があったのです。

後日、ひとりの入所者が殺される事件が発生。その入所者はロニーが揉めた相手だったため、ロニーが犯人ではないかと疑われてしまいます。その後も、立て続けに殺人事件が続きます。

一連の事件の犯人はロニーではなくメグという入所者でした。

メグは殺人の衝動を抑えられず、手当たりしだいに人殺しをしていました。逮捕されることを恐れたメグは、結婚相手で入所者でもあるダナとともにその施設にいる人間を皆殺しにしようと考えました。

メグたちは次々と人を殺しはじめます。ロニーはジェシカや入所者のキャサリンを守りつつ、メグたちに立ち向かいます。

ダナをなんとか倒し、ロニーはメグともみ合いに…。ジェシカがすきを突いてメグを殴り殺します。ロニーは致命傷を負っており、しばらくして死んでしまいます。

それから月日は流れ。ジェシカは薬物治療施設で医師を続けており、キャサリンは以前よりも症状が和らいでいる様子でした。その日は、集団療法が行われる日で、キャサリンはロニーのことを話す予定でした。

おわり

参考サイト:ゲオ宅配レンタル


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