「プリベンジ」映画感想(ネタバレ)妊婦殺人鬼のお話


今回は2020年月日に公開・リリースされた「プリベンジ」を鑑賞しました。

夫を事故でなくした妊婦が事故に関わっていた人間を次々と殺害していくスリラー映画。

殺人方法が豊富でユーモアもある大変愉快な映画です。ただ、主人公が殺人鬼である点が少し乗れなかったです。

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

出産を間近に控えていたルースは、最愛の夫が山岳事故で亡くなるという悲劇に見舞われる。悲嘆に暮れるルースだったが、ある時、自分の膨らんだお腹から声が聞こえてくることに気付き…。

スタッフ・作品情報

監督:アリス・ロウ

原題:PREVENGE

製作年:2016年

製作国:イギリス

上映時間:86分

キャスト

アリス・ロウ
ジェンマ・ウィーラン
ジョー・ハートリー
ケイト・ディッキー
ケイヴァン・ノヴァク
トム・ディヴィス

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中5.9点(6668件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中3.3点(17件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

ルースは、夫のマットをクライミング中の事故で亡くした女性。彼女は、現在、マットとの子供を身ごもっており、ある日からその胎児の声が聞こえるようになります。

その声は、夫の事故死にかかわった人間たちを殺すようルースにささやきます。ルースは、胎児の声に導かれるように、次々と殺人を遂行します。


ここから重要なネタバレあり


そして、いよいよ、夫の事故死に直接かかわったトムというクライミング講師を殺そうと近づきます。しかし、彼にもあと少しで生まれる子供がいることを知り、殺人を思いとどまります。

その後、ルースは、出産をし、今まで聞こえていた子供の声も聞こえなくなっていました。彼女は、子供の声が聞こえなくなったことで、自分が望んで殺人をしていたことに気づき、反省した様子でした。

ある日、彼女は、夫が亡くなった現場に行きます。そこで、トムの幻影のようなものを見て、突然ものすごい形相で襲い掛かろうとしました。

ここでエンディング。

感想

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

妊娠中の女性が、おなかから聞こえてくる胎児の声にしたがい、夫の事故死にかかわった人間たちを殺していくスリラー映画。

「主人公が殺人鬼に狙われる」のではなく、「主人公側が殺人鬼」なので、ハラハラするスリラーという感じではないです。どちらかというと、ルース(主人公)の心の葛藤、苦しみに寄り添って観る感じの作品です。かといって、重苦しい作品ではなく、ユーモアもあって見やすくなっています。意外にもゴア描写にこだわりがあって、そのリアルさにギョッとしてしまう場面もありました。

というわけで上記のポイントについて語っていきます。

ルースの夫の事故死はどんなものだった?

ルースの夫は事故死していてその復讐のために次々と人を殺していく…。まず、この事故死の具体的な説明がなく若干わかりづらいので、ここで整理しておきます。ルースの夫・マットが死んだ原因。それは、海に面した崖でクライミングをしていたマットの命綱をクライミング講師のトムが切って、マットが落下死してしまうというもの。トムが命綱を切ったといっても、故意ではなく、他の人の命まで危険にさらされたため致し方なく…といった感じ。ここら辺がちょっと曖昧なのでわかりづらいのですが…。おそらく、マットの命綱を切らなければ、他のクライミング参加者たちも落下してしまう状況だったということではないでしょうか。ルースが、マット以外にも何人もの命を狙う展開がありますが、彼らこそ、そのクライミングの参加者だったと思われます。

ルースの殺人スタイル

ルースが、人を殺す場面は、その手法にバリエーションがあり、観ていて飽きませんね。次はどんなシチュエーションでターゲットに近づいて、どんな会話で油断させて、どんな殺害方法を見せてくれるんだろうと毎回ワクワクします。

ユーモアも盛り込まれていて思わず笑ってしまいました。DJの男の家でソイツを殺す場面では、途中で年老いた母親が起きてきて、「息子の服を洗濯しなきゃ…」とかいいだす。死体が座った椅子をくるくる回す。ある女を殺す場面では、相手が逃げたかと思ったら、別の部屋でボクシンググローブをはめて待ち構えている、とかも最高です。このように、殺人シーンの中にも笑える場面が挟み込まれ、独特なゆるい雰囲気を醸し出しています。

主人公が殺人鬼であること

主人公側が殺人鬼の映画ってたまにありますが、「どういう目線で観たらいいんだ?」と毎回戸惑うんですよね。主人公は人殺しだから感情移入はしづらいし、かと言って主人公に殺されるターゲットはそもそも感情移入できるだけの描きこみがない。たとえば、「殺人の衝動を抑えられない人間の苦悩」を描いている映画があっても、そのテーマにそこまで深く考えようという気にもならないし。

その点でいうと本作も、正直主人公に寄り添う気持ちにはならなかったかな。もちろん可哀想な境遇ではあるんですが。やはりどこか引いた視点で見ている自分がいました。どちらかというと、上でも描いたように殺人方法の豊富さやユーモアの方にばかり注目してみていました。

総評

殺人のバリエーションや、殺人シーンでのユーモアなどめちゃくちゃ良い要素もありました。一方、主人公が殺人鬼なのでその点で少し乗れないなと思ってしまったのも事実。

全体的な評価としてはそこそこ楽しめた映画だったという感じです。

ということで、評価は7/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル

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