「エクソシスト・ゲーム(ウィジャ・エクソシズム)」映画感想(ネタバレ)あんまり悪魔払いしてない

今回は2020年9月4日にリリースされた「エクソシスト・ゲーム」を鑑賞しました。

正直言って、娯楽映画としては面白くありません。

ただ、つたなさがクセになる味わいを醸し出す、マニア向けの映画となっていました。

ということで、そちら方面で本作の魅力を語っていきたいと思います。

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

今回「感想」はネタバレ無しで行きます。

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あらすじ

1985年、悪魔祓い師のドヴが恐ろしい悪魔をボードゲームの中に封じ込めた。しかし、彼の息子・ヨセフはルールに従わずにゲームをプレイし、悪魔を解放してしまう。

スタッフ・作品情報

監督:ニック・スラットキン

原題:Ouija Exorcism

製作年:2015年

製作国:アメリカ

上映時間:86分

キャスト

ミカエル・パラディーノ
ブリトニー・ベルティエ
ベン・モリソン
ラウラ・カーシュナー
ジェイ・ダミアン・アナスタシオス

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中2.2点(454件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中1.2(100件の評価)。

どちらも低評価ですが、この点数も納得の出来ではあります。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

主人公はユダヤ教徒の父のもとに生まれたジョー。彼は、妻をガンで亡くしており、息子のノアと二人で暮らしています。

ジョーは、数十年間会っていなかった父親・ドヴが危篤と言う連絡を受けて、ノアとともに久しぶりに実家に帰ります。しばらくして、ドヴは息を引き取り葬式が行われます。葬式には、ジョーの幼少期の友人であるベヴという女性も参列しており、ジョーとベヴは久しぶりの再会を喜び合います。

ジョーは、べヴから「山小屋で休暇を過ごさないか」と誘われます。ジョーは一度断りましたが、ノアが行きたいと言ったので後から合流しました。

山小屋には、べヴの他にもべヴの恋人・ジェフ、べヴと前夫の間に生まれた娘・クロエ、管理人のロニーがいました。

みんな思い思いに、山小屋での時間を楽しみます。

ノアは、ここまで乗ってきた車の中にウィジャ盤を見つけます。それは、もともとドヴの家でノアが見つけたものでした。家で少し遊んでみたものの、その後、車に積んだ覚えはありません。

ノアは、ウィジャ盤が死者と意思疎通を取るための道具だと知っていたので、亡くなった母と話をするために部屋のなかでまじないを始めます。

しかし、ノアがウィジャ盤を持っていたことを知ったジョーは激怒します。そのウィジャ盤はジョーが子供時代に遊んだことで死者を出す大惨事を招いた、いわくつきの代物だったのです。

山小屋の管理人で、シャーマンでもあるロニーは、ウィジャ盤を適切な方法で処分しなければならない、と言います。そのウィジャ盤には人間ではないなにかが封じ込められており、ウィジャ盤を間違ったやり方で使うと、そこから封印された何かが飛び出してくる可能性があるのです。

そこで、ロニーのシャーマンとしての知恵を借り、特殊な方法でジョーがウィジャ盤で遊んだ当時の記憶を探っていきます。ウィジャ盤に封じ込められているのはベリアルという地獄の大王であることが判明します。ジョーの幼少期に死者が出たのもこのベリアルの仕業でした。


ここから重要なネタバレあり


その頃、一切そんな事情を知らないベヴの恋人・ジェフがウィジャ盤を見つけ、間違った方法でまじないを行ってしまいます。するとベリアルは、ウィジャ盤から飛び出しジェフに取りついてしまいます。その後もベリアルは殺戮を繰り返しながら次々と寄生先を変えていきます。

ジョーは、ベリアルを退治すべく悪魔払いの準備を始めます。

そのころ、ベリアルは、ノアに寄生していました。

ジョーは、息子を助けるべく、ベリアルを自分にとりつかせます。すると、ジョーに取りついたベリアルはそばにいたクロエを襲い始めます。正気に戻ったノアは、とっさにナイフでジョーを刺し殺し、ベリアルを退治します。

ここでエンディング。

感想

※今回は重要なネタバレなしで行きます。

悪魔払い要素はあまりなくどちらかというとパンドラの箱開けちゃった系のホラー映画。低予算丸出しのつたない映画で怖さはほぼなし。まっとうな娯楽映画としてみると全く評価できませんが、つたなさがクセになる映画で個人的には好きです。また、山小屋に集う人々の人間模様は興味深くここは飽きない程度に面白い。

エクソシズムしてない

僕はあまり悪魔払いホラーが好きではありません。それでもいつか自分にあう悪魔払いホラーと出会えるんじゃないかと思いこのたぐいの映画を観続けているわけですが…。先日鑑賞した「バトル・インフェルノ」は悪魔払いをライブ配信するという設定を入れ込むことでキャッチーな悪魔払いホラーを作り上げていていました。

「バトル・インフェルノ」映画感想(ネタバレ)悪魔祓いをライブ配信!

一方本作は、悪魔払いがテーマでありながらほぼ悪魔払いをしていません。エンディング少し前にやっと悪魔払いが始まりますが、それもちょろっとやってあとは、プールの中で人間にとりついている悪魔に向かって「頼む!体から出ていけ!」とか叫ぶだけ。しかも、悪魔はその叫びに応じて普通に出てきてくれるという。プールに入るという部分が悪魔払いの一環で、そのおかげで悪魔が飛び出してきたのかも知れませんが、いずれにしてもなにをやっているのかが分かりづらい。

気が抜けた演出がクセになる

まぁ悪魔払いしてないとかそんなことはどうでもよいです。それよりも、役者の演技・セリフ、編集がうまくなく、そのせいで映画内で行われていることの意図が分かりづらいのが問題。わかりづらすぎてワンテンポ遅れてやっと理解できます。「この部分のせいで意図が分かりづらいんだ」と具体的に説明したいところですが、ちゃんとした映画と比べてなんとなく違和感を感じるレベルの微妙な話なので言葉にするのが難しい…。たとえば、ちゃんとした映画ならもう少し役者がタメを作って次の行動をとるところを、この映画では役者が一切タメずに動き出す、とかそういう箇所です。あとは、カット尻が短い編集とかですかね。何でそこでカット切るかなと言うところでバサっと切って次のカットに行ってしまいます。…まぁとにかく変なんです…。観てくれた方ならわかると思います。ただ、あぁこのことか!とスッキリわかる感じではなく、観ているとうっすらと違和感が積み重なって行く感じです。

そして、僕としてはこのクセのある妙な感触がツボでした。あまりにも変すぎてシュールなユーモアを感じたんですよね。もちろん、本作の監督はそんなこと意図してないでしょうけど。

山小屋での人間模様は面白い

山小屋で行われるメロドラマのような(?)不倫ありの恋愛ドラマパートはまぁ飽きない程度に観ていられます。主人公のジョーが、恋人がいる幼少期の友人・べヴといい感じの雰囲気になったり、べヴの恋人もまた別の女性と肉体関係を持ったり。そのくせベヴの恋人はジョーとベヴが楽しそうに会話しているとそこに割って入る、なかなかの欲張り野郎でした。ジョーの息子とべヴの娘のティーン同士の恋愛もあります。まぁ、悪魔払いパートは全く面白くありませんが、恋愛ドラマが救いになって最後まで観られた感じですね。

総評

低予算・低クオリティの悪魔払いホラー映画。ユダヤ教の悪魔払いというところが特徴でしょうか。だいたい、映画で悪魔払いといえば、キリスト教のものばかりでしたが。

つたなさが目立つ映画ですが、それがなんとも言えない味わいを醸し出しており、好きか嫌いかで言うと好きな映画でした。言葉にするのが難しいので実際に観てもらうしかないのですが、まっとうな娯楽作としては全然ダメなのでお金を出して観てもらうのは気が引けます。実は「ウィジャ・エクソシズム」というタイトルでアマゾンプライムビデオの見放題にあるので、もし気になった方がいたらそちらで鑑賞するのをおすすめします。

ということで、評価は6/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル/IMDB/フィルマークス

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