「フローズンブレイク」映画感想(ネタバレ)ロープウェイが地上高くで停まってしまう

フローズン・ブレイク(字幕版)
フローズン・ブレイク(字幕版)

「フローズンブレイク」は2019年のロシア製スリラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:ティグラン・サハキャン

キャスト
イリーナ・アントネンコ
アンドレイ・ナジモフ
イングリッド・オレリンスカヤ

原題:Otryv

製作年:2019年

製作国:ロシア

上映時間:90分

感想

短い上映時間にたくさんハラハラする状況を詰め込んだ良作です。

年明けを祝うため、カーチャと仲間たちは雪山の頂上をロープウェーでめざいしていた。しかし、男女4人の乗ったロープウェーは故障により上空60mのところで停止してしまう。彼らがロープウェーに乗っていることを知るのは、業務終了していたところを金で釣り無理やり操縦させた操縦士と、直前で乗るのをやめたカーチャの恋人、キリルのみ。天候が荒れるマイナス10℃の中で夜明けを待つが、助けはいっこうにこない。追い詰められた4人は自力で脱出を試みるも、次第に不安定な密室の中で関係は悪化していき…。はたして、彼らの運命は―-!?

ロープウェイが地上高くで停止してしまうサバイバルスリラー

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください

人身事故でロープウェイが上空60メートルで停止。一向に助けはやってくる気配はなし。果たしてこの状況から生還できるのか?!というロシア製ワンシチュエーションスリラーです。自分がこういう状況に置かれたと考えるだけでゾッとしてしまうわけですが、個人的にそもそもロープウェイに乗ること事態、結構嫌ですね。ゴンドラとつなっているあの細いロープが心もとないというか…。ロープウェイという乗り物のフォルムや構造を見ると不安感に襲われます。

ロープウェイ事態に恐怖感を感じる自分からすると、それが地上高くでとまってしまうというのは悪夢的ですらあります。そんな悪夢的な状況に置かれた4人の男女がサバイバルしていく本作は、これでもかと危機的状況を詰め込みなかなかのハラハラ感を味わわせてくれる良作に仕上がっていました。まあこの危機的状況というのが、主に人為的に無理やり作り上げられたものということも否めないわけですが…。まずは、乗っているゴンドラからロープを垂らし地上に降り立とうという作戦が展開されます。この場面、高所恐怖症ではない自分にとっても結構な恐怖感があります。単純に超高いところからロープで降りていくというシチュエーションにゾッとしますね。先陣を切ったのはデンという男のキャラ。正直うまく行く気がしねぇ…と思っていると案の定というか、雪に覆われた地面だと思っていた場所は、積もった雪が崖からせり出していただけ。スノーボードを落とすとその一帯の雪がズザーと崖の下に落ちていきます。このショッキングな見せ場も結構迫力があって楽しいあたり。その後、デンが慌ててゴンドラに戻ろうとするも、ロープを支えている方の人間が耐えられなくなり、ロマという男のキャラがロープをナイフで切ってデンを落としてしまいます。そこからは主人公(カーチャ)とロマの仲違いが起こり、どんどん荒唐無稽で、先程書いた人為的に危機的状況を作っていく展開に・・・。なんといってもカーチャとロマがゴンドラの上に登りアクション映画ばりに戦う場面は無茶すぎじゃないですかね。いや結構おっかなくてハラハラするシーンではありますが。むしろ、ここまでサービスに徹してくれてありがとうと言いたいです。この戦いの結果、ラストシーンではゴンドラが地上に落下。カーチャはロープにつながったわずかな金属の足場になんとか残り落下せずにすみました。この金属の足場も人が一人分のスペースしかなく、風も吹き凍えそうな寒さの中救助を待ち続けなければならないという絶望的な状況です。個人的にはこのシーンのあともう一つ危機的状況があっても良かったかなと思いますが、そうすると上映時間が長くなってしまいますね。というか、カーチャの恋人がロープウェイを動かしカーチャは助かるわけですが、よく考えるとあの狭い足場になんとかしがみついた状態のまま動くっていうのも結構怖いですね。

総評

短い上映時間にたくさんハラハラする状況を詰め込んだ良作!高所恐怖症でない自分もなかなか怖く感じました。というわけで評価は7/10としました。

ストーリー紹介

大晦日。カーチャは恋人のキリルや友人たちとともに新年を祝おうとスキー場を訪れていました。歩いて雪山の頂上を目指していた一行ですが、新年を迎えるには時間的に間に合わないと考え、係員に賄賂を渡し営業時間外のロープウェイに乗せてもらうことに。このとき、キリルはカーチャへの結婚指輪が入ったかばんを無くしたことに気づき、ロープウェイには乗らず後で合流することになりました。しかし、実際には結婚指輪はロープウェイの中に残されておりそれをカーチャたちが発見します。

新年を前に浮かれた様子のカーチャたちを乗せたロープウェイは山頂に向かっていました。そのころ、ロープウェイの調子が悪く係員が動力を点検していましたが、途中で滑車の部分に巻き込まれて死亡・・・。ロープウェイは停止し、カーチャたちは上空60メートルに取り残されてしまいます。

助けは一向に来ず、しびれを切らした一行はロープを使い地上へ降りようと試みます。しかし、これがうまく行かず、それどころか死人がでてしまいます。さらに、カーチャは友人の一人と仲違いし、その際、ゴンドラとロープを繋ぐ金具が外れかけてしまいます。

カーチャは死の覚悟をしたのか、結婚指輪をつけ愛の言葉をキリルに映像として残しました。やがて、ロープウェイのゴンドラが落ち、カーチャは僅かに残った足場になんとか踏みとどまります。

その頃、キリルはカーチャたちと連絡がつかないことを不審に思い、救助にやってきます。動かなくなっていた滑車を除雪機を使い動かし無事カーチャを救出しました。

おわり

参考サイト:フィルマークス/Amazon

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