【2020年】6月リリースの新作から惜しかった映画を紹介します!

前回は、6月に観た映画の中からこれはつまらん!というものをピックアップしてご紹介しました。

今回は、6月に観た映画の中から「自分には合わなかったけど人によっては楽しめそう」「全体的にはつまらんけど部分的にはおもろい」という“惜しい映画”を紹介します。

6月のつまらなかった映画はこちら。

6月に鑑賞済みの新作映画は以下の通りです。

エスケープ・ルーム
SNS殺人動画配信中
アルティメットソルジャー
Ms.パニッシャー
スピード・キルズ
ワールドエンド・サーガ
アンダーワールド新種襲来
ビューティフル・カップル 復讐の心理
残された者 北の極地
アルティメットソルジャー
グッド・シリアルキラー
スパロークリーク 野良犬たちの長い夜
トランジット17 第17区
ブレイブ 都市消滅
リバースオブブリッツ
ザ・パラサイト 寄生する獣
プライス 戦慄の報酬

それでは、惜しかった映画紹介いってみましょう!

Ms.パニッシャー


夫に先立たれ、田舎町の一軒家にひとりで住む老年の女性。この女性の家を無理やり買い上げようとする町のヤカラたち。断固拒否する女性を脅そうとヤカラが家に侵入してくる。銃の扱いに長けている女性はショットガンやらの銃をかき集め、大切な家を守り抜くためヤカラたちを迎え撃つことに・・・。登場する舞台の大半はこの女性の自宅で、めちゃくちゃ規模の小さな作品。いってしまえば、超絶地味なアクション映画ですが、田舎特有の「世界の小ささ」にこの規模はよくマッチしているといえるかも。ヤカラのリーダーの俳優の顔つきのイヤな感じも最高で、彼が出演してなかったら正直見れたもんじゃない映画になっていた、というぐらいこの俳優がすばらしい。自分はてっきり「ねっとり嫌な感じの悪役」で引っ張りだこの名の売れた俳優かと思って調べたら全然無名の役者で驚いた。期待しすぎるとがっかりするかもしれないし、これは観たほうがいい!と人に気兼ねなくおすすめもできませんが、暇だったら見てもいいんじゃないでしょうか。上映時間も70分ちょいだし。

ワールドエンド・サーガ


ゾンビで溢れかえった世界で、少女2人が安全な都市を目指して旅をするゾンビ映画。これは、人によってはハマりそう。個人的にはそこまで・・・という感じですが。ゾンビがワラワラと迫ってくるゾンビ映画が好きな人からするとつまらないかも。エコロジー系メッセージとか、詩的な内容がバシッとハマれば楽しめるかもしれません。個人的にはそのあたりはどうも苦手な要素でして・・・。ただ、個人的には怖いゾンビ描写が何箇所かあったので嫌いにはなれない映画でした。たとえば、ウェディングドレス(?)を着た女性ゾンビのゾッとする怖さとか。あと、水中でゾンビに襲われるシーンとかめちゃいいですよ。これはゾンビとは違いますが顔の一部が植物と一体化した女性のビジュアルとか。いくつかこれはいいなと思える場面がありましたよ。

残された者 北の極地


北極に飛行機が墜落。運良く生き残った乗客の男がサバイバルをする映画。しばらくしてヘリが救助にやってくるが、風に煽られ墜落!主人公はヘリの乗組員で唯一生き残った女性の介抱をしながら、救助を求め、ある地点を目指し進み始める・・・。生き残るために過酷な環境でサバイバルする。ただ、それだけのシンプルな映画ながら、主人公を演じたのはマッツ・ミケルセンの存在感が素晴らしく、彼のおかげでなんか高尚な感じもしてくる。魚釣りとか、ナイフでご飯を食べるとかサバイバルシーンのディティールも観ていて楽しい。ただ、めちゃくちゃ地味なので少し僕としては物足らなかったです。あと、ヘリの救助隊の女性を介抱するシーンがまどろっこしく、退屈です。この映画を観て気づきましたが僕は劇中で人が介抱するシーンがあまり好きではない。悪い映画ではないので観て後悔はしてません。

スパロークリーク 野良犬たちの長い夜


警察官の葬儀で銃乱射事件が起きる。同じ日、ある民兵組織の倉庫から1丁の銃がなくなってしまう。組織のメンバーたちは、この中に事件の犯人がいるのではないかと犯人探しが始まる。これは話自体がそこまで面白いわけではないですが、民兵たちの「ホンモノ感」漂う渋い見た目と、陰影強めのライティングがめちゃくちゃかっこいい。オススメはできませんが、僕の好みにドンピシャでハマった感じです。

ブレイブ 大都市消滅


消防士たちが火災現場の消火に挑む中国映画!中国においての海猿的立ち位置の作品、かどうかはわかりませんが、役者たちの熱気とか、隊員同士の絆の描き込みとかの雰囲気は海猿っぽいです。予算はめちゃくちゃかかってそう。おそらく実際に建物を燃やし爆破させている場面も見受けられます。そのおかげで火災現場の迫力は抜群です。火災の規模もものすごくてアクション映画として一定以上のクオリティはある。ただ、中盤になるにつれて「ここは俺に任せてお前は先にいけ!」的ベタなシーンがやたらと多くなり、非常にダラダラしはじめます。しかも、劇中で名前も出てこないような脇役たちでもそのベタな展開をやるのでゲンナリしてきます。端役がやたらとクローズアップされるので、これってもしかして前編があってそこではこの端役たちにもちゃんと感情移入できるだけの出番があったのか?と本気で思ってしまいました。調べてみてもそういう情報は出てきませんでしたが。

リバースオブブリッツ

死体安置所に放置された赤ん坊が落雷によって生き返る。その赤ん坊は10代になり母親の身元を調べ会いに行くが・・・。電気を自在に操る少女が暴れるホラー映画。ダークヒーロー的雰囲気もあり。良い悪いは人それぞれですがオチにもひとひねりあり。少女のボサボサの髪と病的な顔のおかげで映画全体が不気味な雰囲気でまぁ悪くないかなと言う評価。ただ、上映時間は短くなんか物足りない感じも・・・。

プライス 戦慄の報酬


主人公の青年が、何十年も会っておらず顔もよく覚えいていない父から突然連絡をもらい、父の暮らす海沿いの家に会いに行く。しかし、実際に会ってみると父の様子がどこかおかしい。この父は実は・・・。主演はロード・オブ・ザ・リングでおなじみのイライジャ・ウッド。ヒドイ父親ながら、極限状態を力を合わせて切り抜けていくうちにだんだん親子の絆が芽生えていく的な話を描こうとしているようですが、正直描ききれていません。明らかに尺が足りず、大急ぎでなんとか終わらせた感があります。シモネタ含め笑える部分はあるのでまぁ楽しめないこともないですね。

グッド・シリアルキラー


この映画はそこそこ面白いです。高校でソーシャルワーカーとして働く男性が主人公。父親や叔父から暴力を振るわれている生徒たちの相談に乗ったりしている。やがて、主人公とその妻の間に子供が生まれる。それ以降、主人公は相談を受けた生徒の父親たちを次々と殺していく。なぜそんな凶行に至ったのかは主人公の幼少期の辛い体験が関係しています。全編がとにかく、淡々としたクールなトーンで貫かれていてそこがカッコ良いわけですが、一方で主人公の心の動きとかがあまり見えてこず、彼のとる殺人という行動にこちらの気持ちが乗っていかない感があります。さっき言ったクールなトーンの部分は本当にめちゃくちゃかっこよくシビレてしまうので、そこそこおすすめです。

 

2020年7月23日追記(以下の作品を紹介するのを忘れていました)

アンダーワールド 新種襲来


人間社会に紛れて生活を送るヴァンパイア一族がいました。その一族のひとりが主人公で、彼女は一族の主の統治方法なんかが気に入らねぇとこの主の暗殺を目論むのだが・・・。ヴァンパイア一族の内輪もめを大仰な演出と不安をあおるBGMでそこそこスタイリッシュに見せる監督の手腕が素晴らしい。それだけの映画といえばそれまでですが、わりと楽しめましたよ。

コメント