「ミューズ 悪に堕ちた女神の魂」映画感想(ネタバレ)女神が出てくるホラーテイストのミステリー

ミューズ 悪に堕ちた女神の魂(字幕版)
ミューズ 悪に堕ちた女神の魂(字幕版)

「ミューズ 悪に堕ちた女神の魂」は2017年のスペイン・アイルランド・ベルギー・フランス合作映画。監督は「レック」シリーズの脚本を担当したジャウマ・バラゲロ。主演のエロオット・コーワンはこのブログでも感想記事をあげた「リーサル・ソルジャーズ」に出演。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:ジャウマ・バラゲロ

キャスト
エリオット・コーワン
フランカ・ポテンテ
アナ・ウラル
ジョアンヌ・ウォーリー
クリストファー・ロイド

原題:Muse

製作年:2017年

製作国:スペイン・アイルランド・ベルギー・フランス合作

配給:ファインフィルムズ

上映時間:107分

参考サイト映画.com

あらすじ

大学教授のサミュエルは、教え子と交際していたが、彼女は彼の自宅の浴室で自殺してしまう。その後サミュエルは毎晩女性が殺される悪夢に苦しんでいた。そしてニュースで“儀式殺人”と思われる事件を知る。その犠牲者の女性は自分の夢に出てきた女性で、サミュエルは予知夢を見たのかと悩む。そして同僚のスーザンと共に“イマージュ(心像)”という現象の謎を追い始めるのだった。(Amazon)

感想

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください

ホラーというより…

本作は一応ホラーというジャンル分けがされていますが、ショッキングな恐怖描写は少なめでどちらかというとホラーテイストのミステリー映画と表現したほうがいいかもしれません。

大学教授であるサミュエルは教え子の大学生と交際していたが、その学生が何の前触れもなく突然自殺。それからサミュエルの見る夢には謎の女性が登場するように。そんなある日、とある女性が自宅で惨殺されるというニュースを見たサミュエルはその女性がいつも夢に出てくる人物とだと気づく。そこで彼は現場となった屋敷へと足を踏み入れるのだが…というお話。

ミステリーとしての側面が強く、「あの人が実は〇○で…」とか「その人が殺された理由は〇○で…」とか“驚きの展開”がいくつも続くので退屈しないつくりではあります。主人公に襲い掛かる女神(ミューズ)の凝りまくった設定は製作者のこだわりを感じます。ただ、このミューズが主人公に対して危害を加えるような展開がなく、それどころか猶予を与えすらする甘々っぷりで全然怖くありません。もっとこのミューズたちが恐ろしい存在なんだという場面を強調して描いたほうが映画全体が締まってよかったのにと思いました。設定をしっかり作りこみ、そこを中心に話を展開させていくのはいいのですが、設定に注力しすぎたあまりにエンタメとしての面白さを磨くのを忘れてしまった、そんな作品でした。

総評

ミステリー展開は結構飽きずに観ることができます。劇中に登場するミューズのこだわりの設定もなかなか楽しい。ただ、こだわりすぎたあまり上映時間が長くなりすぎて、さらに、エンタメとしての出来を損なってしまっているという印象。というわけで評価は6/10としました。

ストーリー紹介

登場人物

サミュエル:大学教授の男性。

ベアトリス:サミュエルの教え子で、彼と肉体関係を持っている

レイチェル:サミュエルがある事件について調査中に知り合った女性。

ある女性が自殺

大学教授のサミュエルは教え子であるベアトリスと肉体関係を持っていました。そのベアトリスがある日何の前触れもなく自殺してしまいます…。

夢で見た女性

それから1年後。サミュエルはテレビである殺人事件のニュースを見ます。リディアという女性が惨殺され、部屋には白い線で描かれた円が残されていたことから警察は儀式殺人と断定。サミュエルはその被害者の顔写真が夢で以前みた女性と同じだと気づき、現場となった屋敷に侵入。あちこち手がかりを探し回っていたサミュエルは、古びた一枚の写真を発見。その裏に書かれた「白い輪」という文字に引っかかり持ち帰ることに。そうこうするうちに屋敷内でひとりの女性(レイチェル)とばったり遭遇。彼女もサミュエルと同じように今回の事件の被害者を夢で見て屋敷にやってきたのだといいます。ふたりは隠し部屋で卵型のオブジェのようなものを発見。警察がやってきたため、レイチェルがそのオブジェを手にし、ふたりは急いで現場を後にしました。

白い輪と女神

サミュエルは「白い輪」について調べ始めました。「白い輪」とは過去に存在した、学者たちによる研究会の名前でした。学者たちは7人の女神が実在するということを示す記録を残していました。女神たちはそれぞれ「招待」「導き」「欺き」「罰」「予言」「情熱」「秘匿」の力を備えているといいます。

イマーゴ

サミュエルは何者かに殺害されたリディアについて話を聞くべく「白い輪」のメンバーであったラウシェン教授の家を訪れました。ラウシェンいわくリディアは7人の女神のうちのひとりであったとのことでした。そして、残りの6人の女神に「卵のオブジェ」=「イマーゴ」を渡さなければ危険な目に遭うとサミュエルに忠告しました。サミュエルは急いでレイチェルのもとに行き「イマーゴ」を受け取ります。

レイチェルの正体

レイチェルから「イマーゴ」を受け取ったサミュエルは女神の一人であるハーベリアのもとへ向かいました。ハーベリアに「イマーゴ」を渡しましたが、彼女はすぐに中身が入っていないことに気づきました。早く中身を持ってくるよう言われたサミュエルはすぐにレイチェルの元に戻りました。レイチェルは息子を女神に奪われ憔悴しきった様子で、サミュエルに会うなり自身の正体を明かしました。レイチェルは女神の一人だったのです。人間らしい感情を持ってしまったレイチェルは他の女神たちに嫌われ永遠に罰を受け続けることになってしまいました。同じくリディアも人間らしい感情をもっており、レイチェルの味方をしたため彼女は女神たちによって殺されてしまったのです。

女神の一人「秘匿」

女神全員を倒すためにはそのうちのひとり「秘匿」を殺すのが効果的だとレイチェルはいいます。「秘匿」を殺すことでレイチェルも含め残りの女神も死んでしまうのです。ラウシェン教授の家にあった手紙からある廃病院に「秘匿」がいるということを突き止めます。その病院の一室にたどり着いたふたりは古びたロッカーに文字が書かれているのを発見。そこには「永遠に愛すると誓って」とありました。それはベアトリスが自殺する前にサミュエルに残した言葉でした。そのことに気づいたサミュエルがロッカーを開けると中には一枚の鏡が置いてあります。そこにはロッカーを覗き込んだサミュエルの顔が映っています。レイチェルはベアトリス=「秘匿」がサミュエルの心の中に隠れていることに気づきました。

「秘匿」を追い出す

そのころ、廃病院に女神たちがサミュエルたちを追ってやってきました。レイチェルは女神たちを倒すためベアトリスを殺すことを決意。サミュエルの体からベアトリスを追い出したところで、サミュエルがベアトリスの首を切って殺しました。レイチェルほか女神たちはその場に倒れ死んでしまいました。

レイチェルの息子を引き取ったサミュエル

サミュエルはレイチェルとの約束通り彼女の息子を引き取り一緒に暮らし始めました。

(おわり)

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