「THE LOOP ザ・ループ ~永遠の夏休み~」映画感想(ネタバレ)「ほぼ何も起こらない」ということがもたらす怖さ


今回は2014年3月5日にリリースされた「THE LOOP ザ・ループ ~永遠の夏休み~」を鑑賞しました。

仲のいい若者男女グループが訪れた別荘でひどい目に合うホラー映画です。

2014年リリースの映画ですが、タイトルにある「永遠の夏休み」にひかれて鑑賞してみたら、これが面白かった!

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」「感想」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

夏休みに森の奥にある友人の別荘を訪れたクレア、TJ、レックスたち。ところが、TJとレックスが別荘近くの坑道で、彼ら自身の死体と入り口に書かれた謎のメッセージを発見し…。

スタッフ・作品情報

監督:リチャード・グレイ

原題:MINE GAMES

製作年:2012年

製作国:アメリカ

上映時間:91分

キャスト

ブリアナ・エヴィガン
ジュリアンナ・ギル
イーサン・ペック
ラフィ・ガヴロン

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中5.4点(3362件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中2.1点(34件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

大学の卒業記念に、仲のいい若者男女グループが山奥にある別荘に遊びにやってきました。メンバーは、マイケル、クレア、レックス、TJ、ローズ、ガイ、ライラの7人。

本来なら別荘には、別荘の持ち主のマット、サラがいるはずでしたが、その姿が見当たりません。しかし、別荘の中に「ここで待て」という書き置きがあったので、そのまま別荘に入り、休暇を楽しんでいました。

後日、彼らは近くの森で閉鎖された鉱山を発見。興味本位で入ってみることにします。

そこで霊感の強いローズが何者かに足をつかまれるという恐ろしい体験をします。ローズは、自分の足に引っかき傷ができている幻覚に襲われ、その後、精神的に不安定になっていきます。しかし、周りの人間はローズがそのときクスリをやっていたからだと重く考えませんでした。

その後、鉱業場の中に忘れ物を取りに帰ったレックスらは自分たちの死体を発見します。さらに、ある部屋には生きたままクレアが閉じ込めらていました。クレアは「マイケルを止めなければいけない」と必死の形相で訴えます。

別の自分が存在することに困惑しつつも、別荘に戻りみんなにこのことを話します。

そして、一行は、マイケルが殺人等を行ったと考え鉱山の中にある部屋に閉じ込めます。マイケルが統合失調症を患い、薬の服用をやめていたことから、彼が人を殺したことにみんな疑いを持ちません。

一行はいったん別荘に戻りますが、ローズが「マイケルが逃げた」と言ったため、鉱山に戻ります。確かにマイケルは部屋から抜け出し姿を消していました。みんなでマイケルを探し回る間に、高い場所にある足場から落下するなどして、次々と死人が出てしまいます。

マイケルは、クレアに見つかってしまい、彼女を部屋に閉じ込めます。


ここから重要なネタバレあり


鉱山に入らなかったガイとライラは、道路を進み、やってきた車に助けを求めます。しかし、車はこちらのことをよく見えていなかった様子で、ライラを轢いてそのまま走り去ってしまいます。ガイは、そこに乗っていたのが別荘にやってきた自分たちだと気づきます。

彼らは、鉱山に入ったことで何らかの力が働き、同じ時間をループさせられる呪いをかけられていました。

ガイは、ここにやってきたばかりの過去の自分たちにこの事態を知らせようと、別荘に向かいます。しかし、そこでマイケルに襲われ殺されてしまいます。

マイケルは、別荘から出てきた過去の自分に対して、「いま一緒にいる友達がお前を傷つける。自分の身を守れ」と忠告します。

時間は、彼らがガソリンスタンドから別荘へ出発しようとする場面に戻ります。クレアとマイケルが車で話していると、そこに血だらけのクレアがやってきました。

ここでエンディング。

感想

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

仲のいい若者男女グループが休暇で訪れた別荘で恐ろしい目にあうホラー映画。

基本新作映画を観ている僕が6年も前にリリースされた本作を借りたのは、その邦題「THE LOOP ザ・ループ ~永遠の夏休み~」にひかれたからです。借りた時期は、学生にとっての夏休みが終わる8月後半。僕は学生ではないので、夏休み云々は関係ないのですが、映画の中だけでも「永遠の夏休み」を楽しみたいと思ったわけです。まぁ、そんな軽いノリで借りた本作でしたが、これが意外と面白い。観る人によってはなかなか何も起こらず退屈だと感じるかもしれませんが、その何も起こらなさ含め、僕にとってホラー映画の好きな要素が複数入っていて、かなり楽しめました。

「予想を裏切る展開」が好き

「若者グループが別荘にやってくる」と聞けば、殺人鬼に襲われるスラッシャー映画を想像してしまいますが、本作はちょっと違う。別荘にやってきたのに殺人鬼は現れない。また、殺人鬼ではないにしても、7人も登場キャラを用意しているんだから序盤からどんどん人が死んでいくんだろうと予想しますが、全然死なない。おそらくこの作り手は、別荘モノホラーのフォーマットから始めて、あえてそのフォーマット通りに展開しないという「はずし」をやってると思います。予想と全然違う展開に進む映画が好きな僕としてはたまらないわけです。

敵の正体がわからないという怖さ

敵が姿を現さないと言うのも僕の好きなポイントでして…。殺人鬼にしろ幽霊にしろ、敵の正体が分かった時点でその映画の怖さはかなり減少してしまう。敵の正体が何かわからないからこそ自分の中で想像が膨らみ、得体のしれない恐怖感に襲われます。その点本作は敵が何かということが明かされないので、ずっと得体のしれない恐怖を感じる時間が長くなります。


ここから重要なネタバレあり


ループモノとしての出来は?

タイトルからもわかるように、本作はいわゆるループモノです。登場人物が、ある一定期間を繰り返すやつですね。後半になると、前半のアレがコレだったのか!という伏線回収が怒涛の勢いで連発されるので、ここはなかなか良かったと思います。ループした原因とかは、あまり詳しく明かされないのも、まぁ他の映画でもよくあるパターンだし特に気にならなかったかな。ループの結果、登場キャラが自分たちの死体を見るシーンがありますが、これも僕の好きなポイントです。自分が自分の死体を見る。これは、映画内のキャラが近いうちに死ぬ運命にあるということをこれ以上ないほどわかりやすい形で突き付けてくる描写であり、非常に暴力的に感じます。またこれは、(ちょっと話が飛びますが)人間というものはいずれは死んでしまうという観客の運命も暗示している感じがして、自分もいずれ死ぬんだとハッと気づかされ、血の気が引いていく恐怖感があります。

総評

僕にとって好きな要素がてんこ盛りで、かなり楽しめた作品。上記した僕の好きな点に共感できる方なら、楽しめると思いますが、全く同意できない方にとってはただの何も起きないクソホラー映画に感じてしまうかもしれません。

ということで、評価は10/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル/IMDB/フィルマークス

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