「死霊船 メアリー号の呪い」は2019年のアメリカ製ホラー映画。
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:マイケル・ゴイ
キャスト:
ゲイリー・オールドマン
エミリー・モーティマー
マヌエル・ガルシア=ルルフォ
ステファニー・スコット
原題:Mary
製作年:2019年
製作国:アメリカ
上映時間:85分
感想
色々と中途半端で全然面白くないホラー映画です。
自分の船を持ちたいと思っていたデヴィッドは、偶然見かけた“メアリー号”に魅せられ、購入する。そして、船出の日を迎えるが、次々と不可解な現象が起こり…。
※重要なネタバレなしでいきます。
正直言うと、3度ほど寝落ちしてしまいました・・・。ゲイリー・オールドマンが出てるからそこそこの出来を期待していたのですが…。いわゆる幽霊船ものですがあらゆる要素が中途半端で、全然面白くない。メインであるはずの船に取り憑いている霊も姿をあまり現さず…。しかもこの霊の背景とかがほぼ描かれないのもなんか物足りねぇなと…。タイトルにもなっている「メアリー」は本作の舞台となる船の名前であり、主人公の娘の名前でもあります。だから、メアリーが霊のせいでおかしくなっていく、というのは納得なのですが、他のキャラがメアリーより先におかしくなったりと、霊が取り憑く対象の法則性がいまいちわからず気が散ってしまいます。あるキャラに至っては「それ取り憑かれてるのか、単に気が狂ったのかどっち?」という半端さで、この点でも気が散ってしまいました。どうせなら、霊に取り憑かれのををメアリーに限定して、とことん暴れさせたらもう少し見ごたえのある作品になったのではないかと思います。さらにいうとこの話は主人公が自分の夢を叶えるために家族を半ば無理矢理に巻き込む、というものなのだから、霊現象に見舞われるなか、主人公が家族の制止を振り切ってまで目的地を目指す感じのストーリーにすればもっと良かったかもしれません。というかそっちのほうが観てみたいですね個人的には。さっきも書きましたが、主人公の娘のメアリーと呪われた幽霊船“メアリー号”を重ねる設定があまり生かされていないのでやっぱり主人公が狂っていく展開のほうが良かったんじゃないかな。
主人公が人生最後の賭けに出て、最初は反対していた妻が最終的には愛する夫のためならと折れる序盤の展開とかは結構良かったですけどね。あとは、その後に続くボロボロだったメアリー号を修繕して、航海に出るまでの一連のシーンも爽やかで観ていて楽しかったですね。ゲイリー・オールドマンのイケてないオヤジ感もバシッとハマっていて、どこか哀愁のある父親としてピッタリでした。
総評
色んな要素が中途半端で全然面白くない作品。
というわけで評価は6/10としました。
ストーリー紹介
乗員のいない船・メアリー号が海に漂流しているところを発見され、競売にかけられることに。
雇われ船長をしていたデヴィッドは、自分の船を持ちたいとその船を買い取ります。
デヴィッドは早速、妻や娘など家族とともにその船で航海に出ます。
しかし、航海の途中で娘のメアリーなど、何かにとりつかれたように様子がおかしくなっていきます。
その船は航海に出るたび乗組員が行方不明になる呪われた船だったのです。
今向かっている場所は、昔ある女性が溺死した場所で、その女性の霊がメアリー号を自分の亡くなった場所まで導いていたのでした。
乗組員の一人・マイクはその霊に操られているかのように豹変し、デヴィッドたちに襲いかかってきます。
マイクはなんとか倒しますが、続いて霊が現れデヴィッドがやられてしまいます。
妻のサラは霊に向けて信号弾を撃つと近くのガスボンベにあたり船ごと爆発してしまいました。
後日、サラは警察の取り調べを受けることになります。
取り調べの途中、サラの姿が霊に変わり、その場にいた警察官を惨殺していていきました。
おわり
参考サイト:ゲオ宅配レンタル
コメント