今回は「MAMA」を鑑賞しました。
父親とともに失踪した姉妹が数年ぶりに発見されるが、その姉妹は得体のしれない「何か」をママと呼んで慕っていた・・・というホラー映画。
幽霊が超怖い映画を観たいならこれ!かなりオススメです。
個人的な評価は10/10点です。
作品情報
監督:アンディ・ムスキエティ
出演:ジェシカ・チャステイン、ニコライ・コスター=ワルドー、ミーガン・シャルパンティエ、イザベル・ネリッセ、ダニエル・カッシュ
原題:MAMA
製作年:2013年
製作国:カナダ/スペイン
リリース:2014-06-04
上映時間:100分
映画サイトでの評価:「IMDB」6.2/10点、「フィルマークス」3.3/5点。
ストーリー紹介
感想
・幽霊がとにかく怖い
森の中で消息を絶った姉妹が年月を経て発見されるが、その姉妹は見えない何かをママと呼んで慕っていて…というオカルト・ホラー。
幽霊系のホラーでガチで怖いヤツが観たかったらこれは結構おすすめです。ずいぶん前に一度観ていて、今回が二度目の鑑賞ですが、それでも幽霊が登場するシーンはもう鳥肌が立ちっぱなしで…。
しかもストーリーも悪くない。子供を求める幽霊と、そのターゲットになる少女という構成は珍しくはないかと思いますが、それでも「オチが容赦ねぇな…」という感じで、非常に悲しいストーリーに仕上がっていました。
世の中には「オオカミに育てられた少女」がいた、なんていう嘘かほんとかわからない話がありますが、本作はそれになぞらえると「幽霊に育てられた少女たち」のお話ですね。森の中の小屋で姉妹が数年間にわたって幽霊のイーディスによって育てられていた、と。
幽霊が怖い件はあとで語るとして、まず森の中で発見された姉妹が怖い!ほぼ、森の中で過ごしたこともあってか姉妹は社会性がなく、言葉もあまりしゃべることができない。歩く時も四足歩行。妹のリリーは、ときどき何もない空中(実際にはイーディスがそこにいる)に向かってニヤリと笑う。イーディスが本格的に登場する前から不穏な雰囲気がビンビンです。
そして、姉妹が“ママ”と呼んで慕う霊・イーディスの姿がだんだん明らかになっていく。イーディスの造形、たとえば、顔つき、体つき、立ち姿など、すべてが異次元レベルの怖さ…。恐怖表現も、アナベルの後ろにいるとか、窓越しにたたずむとか、暗闇でカメラのフラッシュがたかれるなか近づいてくるとか、見せ方が豊富。特にイーディスの存在を間接的に示す描写が良かった。部屋のドア越しに誰かと布の引っ張り合いをして遊ぶリリーが見える。その「誰か」は、見切れていてわからないけど当然ヴィクトリアだろうと思っていたら、廊下の方からヴィクトリアが現れる。じゃあ、リリーと遊んでいるのって…?というゾッとする描写。また、ほかの映画だったら好ましく思わないジャンプスケアも、この映画だと「たくさんある恐怖描写の一つ」なのであまり気にならないどころか、とても効果的でした。
※重要なネタバレあり
とにかく恐怖描写が素晴らしい映画ですが、悲しいストーリーも要注目ですね。イーディスのこの世に対する怨念というか、心残りがダイレクトに伝わるストーリーになっています。ラストは、リリーを連れて崖から落ちてしまう。僕は姉妹どちらも助かるかと思って見ていたので、かなり動揺してしまいました。
まとめ
ホラー映画によって怖がらせ方というのはそれぞれ違いますが、とにかく超怖い幽霊で怖がりたいならこの映画!という感じですね。もうとにかくイーディスが怖すぎる。この一点だけでも見る価値があると思います。
というわけで評価は10/10点としました。
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