今回は「ロックダウン」を鑑賞しました。
コロナ感染拡大に伴うロックダウン中、一組のカップルがある大胆な計画を実行する…という恋愛コメディ映画。
爽やかな余韻が残る、そこそこ楽しめる映画という感じでした。
個人的な評価は8/10点です。
作品情報
監督:ダグ・リーマン
出演:アン・ハサウェイ、キウェテル・イジョフォー、デュレ・ヒル、ジャズミン・サイモン、ベン・スティラー、ベン・キングズレー
原題:LOCKED DOWN
製作年:2021年
製作国:アメリカ
リリース:2021-07-07
上映時間:118分
映画サイトでの評価:「IMDB」5.2/10点、「フィルマークス」2.8/5点。
ストーリー紹介
感想
ロックダウン中のロンドンで暮らす破局間近のカップがある驚きの行動に出る…というドラマ映画。
コロナウイルス感染拡大によりロックダウン中のロンドンに暮らすパクストンとリンダのカップル。彼らは、巣ごもりのストレスからか関係が悪化し破局寸前…。ロックダウンが解除されたら同棲をやめ別々の人生を歩む予定であった。それぞれ別の会社に勤めるふたりだったが偶然にも同じ場所で仕事をする機会が訪れ、その偶然を利用したとんでもない計画を思いつき…という内容。
リンダ役のアン・ハサウェイ、パクストン役キウェテル・イジョフォーはじめ、脇役でベン・スティラー、ベン・キングズレーなど俳優陣が超豪華。ベン・スティラー、ベン・キングズレーは見ているときは気づかず後で知ってびっくりしました。ベン・スティラーはAirpods Proがどうこう言ってるリンダの上司、ベン・キングズレーは名前偽装するから仕事やってくれと頼んでいるパクストンの上司ですね。
・破局寸前カップルの物語
主人公は配送業のドライバーをするパクストンとファッション企業のCEOであるリンダのカップ。巣ごもり中に相手への不満が爆発して不仲になった彼らの言い争いとか、ロックダウンの影響を受けたそれぞれの仕事事情とか、コロナ禍における一般市民の生活を描いたドラマになっています。ジャンル分けで「クライム」となっている場合もあり、それは間違いではないのですが、あまりそこはメインではない感じです。ジャケットにも「ロックダウン中のロンドンを駆け巡り・・・」なんて謳い文句がありますが、別に駆け巡ってはいないですね。
基本的に恋愛映画とか人間ドラマ映画とかは好みではないのですが、本作はコロナ騒動という現在進行中で自分にとっても身近な題材を扱っているだけあって、結構引き込まれてしまいました。見終わった後の感想としては、「意外と悪くなかった」という感じです。
僕がまずいいと思ったのはこのカップルですね。破局寸前のカップルで別れることはもう決定しているけど、それぞれが人生を切り開いていこうとするのをお互いが助け合っている関係。カップルとしては終わったけど人間として相手を思いやる姿は忘れない…みたいな。ああいいなこういうのは、と思いました。このカップルの姿勢を見ていると爽やかな気分になってくるし、自分がどう生きていくべきということも考えてしまいます。
「コロナ禍あるある」ネタも結構多く、僕が好きなのをあげるとリンダがズーム中に上だけきちっとした服で下テキトーとか。コメディ要素の強い人間ドラマなので結構気軽に見れるのもイイかなと思いますね。パクストンの偽名が作家エドガー・アラン・ポーのもじりで、言い合いになるところかめちゃくちゃ面白いです。
※ここからは重要なネタバレを含みます。
パクストンたちは百貨店ハロッズからダイヤモンドを盗む計画を立てます。ここからが一応「クライム」の部分ですが、知力を尽くした駆け引きとか、そういうのはないです。まぁ盗みのプロではないので当たり前と言えば当たり前ですが、どうも盛り上がりに欠けるのは事実です。パクストンの正体がばれていて、警察にも通報済みだとリンダの元部下がハロッズにやってきてリンダたちに伝えるなんてくだりもあり、そこからサスペンス的展開が始まるのかと思いきや、元部下に正直に計画を話しかばってほしいと伝えると、その元部下はノリノリでリンダたちに加担してくれるという。ダイヤを盗むシーンではこういう「意外と何とかなった」という場面がほかにもあり、ちょっと拍子抜けしますが、僕は、「人生でチャンスをつかむのって意外とテキトーでもうまくいくかもよ」というメッセージだと受け取りました。大きなことに挑戦するハードルを下げてくれているような感じ。(こう書くと僕がダイヤ窃盗を計画しているみたいですがもちろん犯罪行為はNO)
まとめ
そこそこ楽しめる恋愛コメディ映画という感じ。
自分を振り返るきっかけを与えてくれたのがやはり一番の評価ポイントですね。
コロナ関連ネタの映画を見たい方や、気軽に楽しめる恋愛映画を求めている方には特におすすめです。
というわけで評価は8/10点としました。
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