「モニタリング」映画感想(ネタバレ)夜中の2時から観たい映画

モニタリング(字幕版)
モニタリング(字幕版)

「モニタリング」は2017年のオーストラリア映画。監督はオーストリアでドキュメンタリー作品等を手掛けてきたルース・メイダー。主演のアレクサンダーを演じたのはテレビドラマの出演が多いフリッツ・カール。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:ルース・メイダー

キャスト
フリッツ・カール
カタリーナ・ローレンツ
フロリアン・タイヒトマイスター

原題:Life Guidance

製作年:2017年

製作国:オーストリア

配給:ハーク

上映時間:101分

あらすじ

強大な監視組織「ライフ・ガイダンス」の思想教育のもと、優秀な“最適者層” によって理想の社会が保たれている近未来。人々は充実した生活を送るエリート中産階級と、“眠りの城塞”と呼ばれる特定地域に住む低所得者層とに分かれて暮らしていた。金融会社のエリート社員アレクサンダーは、妻子と何不自由なく暮らしていたが、組織によって常に監視されている日々に疑問を抱き始める。ある日、アレクサンダーは息子に発したある一言によって組織に目をつけられ、やがて衝撃の事実を知ってしまう。自らの意志で人生を切り拓くことを決意した一人の男の危険な挑戦が始まった──!!

感想

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください

夜中の2時にまどろみながら観るのがちょうどいい映画

ジャケットから近未来的なビジュアルを期待してしまいますが、そういう映画ではありませんでした。近未来を舞台にしていることは確かですが未来的な街とかガジェットとかはほぼ登場しません。感情を抑えたロボットぽい演技とか、みんなシュッとした感じの同じ服を着ているとか、特徴的な形でかつ生活感を感じない主人公の自宅とか、変わった作りのビルの内装とか、不安を掻き立てるBGMとかを使って近未来的世界を表現しています。監視社会を描いていると言いますが、どういう技術を使ってライフ・ガイダンスが人々の生活を監視しているのかという部分もイマイチわかりません。超進んだ未来的デバイスで監視しているのかと思ったら、ライフ・ガイダンスのビル内には2019現在のものと思われる監視カメラが設置されていたりと、ふわっとした設定でツメの甘さを感じます。設定といえば、映画内の社会がどういうものかというのも全然伝わってきません。低所得者が住むとされる“眠りの城塞”には、人間的な生き方をしている人々がいるというのはわかりますが、最適者層の人々の暮らしというのがほぼ描かれないので全然両者の対比になっていないように思います。最適者層の街並みも“眠りの城塞”よりは精錬されている感じはありますがそこまでの違いを感じません。このように世界設定が曖昧なために掴みどころのない映画になってしまっていました。

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近未来SFっぽさはないと書きましたが、そもそも製作者はそういうSF的なビジュアルは狙ってないような気がします。どちらかというとめちゃくちゃシュールなアート映画といったほうがいいかもしれません。上記のように建物や演技等の奇妙さもさることながら大人の男たちがスーツを着て手芸、工作をやっている場面とかなかなかシュールで面白いです。ほかにも、ライフ・ガイダンスの人間が水辺での家族団らんについてきてそばで寝そべっているとことか、ライフ・ガイダンスに勝手に自分が出ている映画を作られてそれをみせられるとか、あげたらきりがありませんがとにかくそういうシュールなシーンが結構好きで意外と最後まで観られる映画でした。展開が淡々としているためエンタメ作品としては退屈ですが、独特のシュールさが味わえるので観てよかったと思いました。夜中の2時ごろにテレビをつけると本作がやっていてまどろみながら観るというのが最適な視聴スタイルかもなと感じました。

総評

近未来SF感もなく、展開も単調で人におすすめしようとは思いませんが、独特な味わいのある映画でそこまで嫌いに離れないという感想です。というわけで評価は7/10としました。

ストーリー紹介

登場人物

アレクサンダー:最適者層のエリート。

ファインマン:ライフガイダンスに勤める人間。

監視社会

エリートの“最適者層”と貧乏な“最低所得者”が分かれて住む社会…。“最適者層”は理想的な社会のためにライフ・ガイダンスという監視組織によって生活を常時監視されていました。

再教育を勧められる

金融会社に勤めるアレクサンダーは“最適者層”のうちのひとり。彼はある日自宅のソファーに寝そべっているとその姿を見た自分の息子に最適な態度じゃないと言われ彼は、そんなことは関係ないと言い返しました。すると、すぐさまライフ・ガイダンスのファインマンという男性が家に訪ねてきました。そして、アレクサンダーに息子の前でだらけた態度は辞めるようにと言いました。そして、ライフ・ガイダンスでの“再教育”を受けるよう勧めて帰っていきました。その後もファインマンはアレクサンダーの行く先々に現れ暗に再教育を受けるよう促します。一方、アレクサンダーはライフ・ガイダンスに対し不信感を抱くようになっていきます。

“眠りの城塞”

アレクサンダーは“最低所得者”の住む“眠りの城塞”というエリアを訪れ、神を信じる人々に出会ったり、礼拝堂で祈りを捧げるという体験をします。彼はそういった生き方にあこがれを抱いているようでした。

ライフ・ガイダンスに殺された女性

ライフ・ガイダンスから“再教育”を勧められた女性と知り合いになったアレクサンダー。たびたびその女性とライフ・ガイダンスについて意見を交わす関係になっていきます。しかし、ある日その女性が自殺しているのを発見してしまいます。ライフ・ガイダンスが自殺に見せかけて殺したと考えたアレクサンダーは警察にそのことを話しますが、警察側は管轄が違うからと取り合ってくれません。

妻の日記を発見

ある日、自宅に帰ったアレクサンダーは妻の日記のようなものを発見。そこにはアレクサンダーのライフ・ガイダンスに対する言動とそれに対する彼女自身の感想が書かれていました。アレクサンダーはそれ以降家に帰ることが嫌になっていきました。

アレクサンダーが帰った場所

アレクサンダーは“眠りの城塞”に行く回数が増え、ライフ・ガイダンスによる“最適者層”を監視する仕組みは間違っているという考えに至ります。ある日、アレクサンダーのもとにファインマンがやってきます。ファインマンはアレクサンダーがライフ・ガイダンスを拒絶していることに対して話をしに来たのでした。アレクサンダーはファインマンに近づいたかと思うとおもむろに殴りかかりダウンさせてしまいます。そして、足早にその場を去ろうとしますが、近くにライフ・ガイダンスの車とドライバーを見つけ立ち止まりました。すると、そのドライバーにどこへ送ろうか?と聞かれました。アレクサンダーは自宅へと送ってもらいました。

おわり

参考サイト:映画.com/Amazon

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